堀切菖蒲園の暗渠をたどる①
2010年 10月 07日
堀切菖蒲園、行ったことありますか?
この暗渠道は駅からの最短距離でもあります。
ですから、堀切菖蒲園に来られた方ならまずこの暗渠を通っているはずです。
知人からの情報で、ここがかなり大変なことになっていると聞き、訪問してみました。
堀切菖蒲園からさかのぼっていくことにします。
訪問日:2010/6/20
ここが堀切菖蒲園の入口。
入場料は無料。
たまたま「堀切菖蒲まつり」をやっていました。
菖蒲園の中はこんな感じ。
しかし、「きれいだねえ」などと言っている場合ではありません。
早く暗渠に向かわなければ。
ここはそそくさと出ます。
園の前のここが暗渠ルートと思われます。
奥は綾瀬川で、そのすぐ向こうに荒川があります。
この辺の大きな川はかなり流路が変えられてますし、荒川は最初はなかったので、ここで合流していたというわけではないのでしょうね。
撮影位置の左手が堀切菖蒲園。
振り向くとこう。
露店の向こうにきれいに整備された暗渠が続いています。
しばらくは緑道のような暗渠が続きます。
ここは駅から堀切菖蒲園までの通り道。
だからきれいに整備されているのですね。
ここが汚かったら集客に響きますもんね。
緑道は途中から普通の道っぽくなります。
それでも蛇行は続きます。
少し進んで振り返った写真。
この段差もここが川だったことを物語ります。
駅に近づくと、左手にこんな像が建っていました。
「菖蒲七福神」だそうです。
その隣には、今度は「堀切十二支神」ですか。
動物の神様のようです。
これは観光客の目を引きますね。
面白いので、違うアングルでもお見せしましょう。
広い通りを渡ります。
その先の左手にはこんなマンホールも。
だんだん消えていくマンホールたち。
さて、いよいよ駅を越えていきます。
駅の真下をくぐります。
さあ、ここまでは何の変哲もない暗渠でした。
すべては観光客対策できれいにした、ということでしょう。
しかし、観光客の来ない駅の北側は驚くべきカオス状態となっているのです。
駅を越えた先はこのようになっています。
右のお店「小島屋」は魚がうまくて安いお店。
断然おすすめのお店です。
下町らしく店の造りも変で面白いですし。
・・・話を戻しますと、歩道部分が暗渠ですね。
歩道はすぐ終わっていますが、その場所には・・・
橋の欄干が残っていました!
そして・・・
もうお気づきかも知れませんが、川があるべき場所に建物が建っています。
先の方を見ると、ずーっと建物が建っています。
これはどういうことなのでしょうか。
橋の親柱を見ると、こちら側は「元宮」まで見えます。
左側の親柱には「もとみやはし」と。
橋と建物の間をのぞいてみると、少し水がたまっていました。
やはり暗渠の上に建物が並んでいるようです。
あり得ない状況に遭遇してしまいました。
心臓がドキドキしてきます。
実は写真は撮っていないのですが、橋の隣の建物は本屋さんで、その床が鉄板敷きのようになっていました!
さすがに店内なので堂々と撮影はできません。
この時の驚きを写真でお伝えできないのは何とも残念です。
ここからは当然ながら暗渠の上を歩くことはできません。
暗渠と並行して堀切中央通りという広い通りが走っていますので、そちらから右手を見ながら歩いていくと、次に建物が途切れる場所がここ。
赤い鉄板が敷いてあります。
鉄板の向きが普通の暗渠と違いますが、「鉄板暗渠」に間違いはありません。
次に入れる所はここ。
この写真は入り込んで下流方向を見たところ。
暗渠の位置が建物と少しズレてきているようです。
見たこともない状況で鉄板が敷いてあります。
人が歩かない所なのでテキトーに敷いてあるようです。
その次の場所は、こんな鉄板暗渠が続いています。
この手すりの左側を見ると・・・
やはり少し水がたまっていました。
ここはまた位置的に暗渠の真上に建物が来ています。
ここは大雨が降ったら大変なことにならないのでしょうか。
さらに先に回り込むと、建物と少しズレた位置に暗渠が出てきています。
そして、コンクリ蓋暗渠となって、平和橋通りという広い道に出ます。
この短い区間で蓋のバラエティがすごい。
赤鉄板、黒鉄板、コンクリ舗装、コンクリ蓋、そして建物・・・
平和橋通りの手前には車止めが。
平和橋通りを渡ったところ。
道の向こうに上の写真の車止めが見えます。
暗渠の続きの路面が少しひび割れています。
大丈夫ですか?!
ふーっ、すごい。
衝撃で頭がくらくら。
いえ、エキサイティングだったと言っておきましょう。
どのような経緯でこのようなことになったのでしょうか。
想像はつかないこともないのですが・・・
この川の歴史に思いをはせつつ、次回はさらに上流へ向かいます。
青が今回のルート、赤が次回のルート、紫は次回の「オマケ」ルートです。
by ankyo-nekomatagi | 2010-10-07 18:54 | 江戸川区・葛飾区の暗渠