横浜・山手の台地を削った千代崎川をたどる①

突然ですが、今回は横浜に出張です。
横浜市中区にJR山手駅という駅がありますが、この駅を中心とする5km四方の台地は、川と海に隔てられた、ポッコリとした台地となっています。
Google Earthの陰影図をご覧下さい。
今回は東京じゃないので、Google Earthを使わせていただきました。
何だかすごい複雑です。
このいくつもある谷筋のうち、一番西から始まり、一番東のピョコッと出ている川の部分まで続くのが千代崎川です。
横浜の谷には暗渠が残っていないことが多いのですが、この千代崎川は結構長い暗渠としてたどれます。
千代崎川の南側にもたくさんの谷筋が走っていますが、これらにはほとんど暗渠は残っていません。
早速見ていきましょう。(訪問日:2010/5/5、2010/7/10)
b0206463_19475419.jpg


これが河口近くの千代崎川。
ここの100メートルほどだけが本物の川になっており、地図にも「千代崎川」として書いてあります。
b0206463_1948858.jpg


開渠になる部分を見たところ。
ここから下流の川幅が広くなっています。
向こう側はやや広めの通りで、橋になっています。
b0206463_19481883.jpg


通りの反対側に回ると、暗渠部分は金網で仕切られ、立ち入り禁止。
いきなり受け入れ拒否にあいました。
b0206463_19483197.jpg


親柱には「小湊橋」の表示が。
b0206463_19484071.jpg


コンクリートの道が続きます。
左脇に人の通れる道がありますので、暗渠を横目に見ながらたどります。
b0206463_19492442.jpg


すぐに隔離地帯は終わってくれました。
ここから一般道ですが、早くも蛇行しています。
b0206463_19484889.jpg


こんな感じで続きます。
写真では分かりにくい、というか全く分かりませんが、暗渠の方が両脇よりも何センチか高くなっています。
まだ歩き始めたばかりですが、東京の暗渠と何となく雰囲気が違う。
何となくですが。
b0206463_19494423.jpg


この先でほかの道と合流します。
b0206463_19495215.jpg


合流後が不思議。
左の道が暗渠、右の道が一般道です。
両方とも車が走行可能で、ともに一方通行(進行方向は逆)になっています。
つまり、2本の道路を合わせて「2車線の1本の道路」みたいになっています。
ちょっとこんなのは東京にはないでしょう。
初めて見ました。

しかも、2本の道にはかなり段差があり、暗渠の方がかなり高い(30センチくらい?)。
これはやっぱりかなり変です。
まだ歩き始めたばかりなのに、いきなり変なものに出会えてうれしい。
b0206463_19501277.jpg


暗渠の方から撮ってみました。
右の反対車線(?)の方が低いのが分かるでしょうか。
b0206463_19502169.jpg


蛇行しつつ、仲良く進んでいきます。
b0206463_19503153.jpg


そして、ここでお別れ。
右の道はうまいこと2車線を維持していますね。
暗渠は左方向へ。
b0206463_19504184.jpg


すぐに大きな通り「本牧通り」を斜めに横切ります。
b0206463_19505168.jpg


横切ったらすぐ別の道と合流して右にカーブ。
b0206463_1951121.jpg


たまたま工事中で分かりにくいですが、暗渠上は用途不明の空き地状態になっており、両側に歩道、という構造です。
b0206463_19511258.jpg


工事区間が終わると、ちょっと構造が分かりやすいですね。
暗渠部分は歩道よりも少し高い。
うーん、なんか新鮮。
b0206463_19512249.jpg


うわー、広いな。
このスペース、何に使えと言うのか。
b0206463_19513289.jpg


こんな古い橋の遺構も残っています。
参院選直前だったので、候補者の掲示板が乗っていて気が散りますが。
b0206463_19514499.jpg


向きを変えて手前の欄干を撮ったところ。
貴重な遺構がゴミ置き場にされています。とほほ。
b0206463_19515534.jpg


橋は老朽化がひどく、橋名も何も分かったものじゃありません。
b0206463_19527100.jpg


先へ進むと、今度は防災倉庫が我々をブロックします。
b0206463_19521834.jpg


倉庫の裏にもまた橋跡。
b0206463_1952294.jpg


やっぱり老朽化が深刻。
b0206463_19523947.jpg


さらに進むと、今度は自転車・バイク置き場。
なんかめまぐるしいですねぇ。
いろいろと面白いことがあって楽しい。
b0206463_19525431.jpg


その先は普通の道として続いているようです。
この先、さらに見たこともない光景に出会うことができました。
次回に続きます。

今回のシリーズのルートです。
が本流、が支流。
長いシリーズになりそうです。

[PR]

by ankyo-nekomatagi | 2010-10-13 20:16 | 横浜市の暗渠 | Comments(10)  

Commented by nama at 2010-10-13 20:29 x
うほー、えらい飛びましたね!wすごーい。
3連休、暗渠ライフじゃなかったのですね(おつかれさまです)。わたしも暗渠はほとんど行けず、記事に書いた桃園川の支流ちょびっとで終わってしまいましたよ、、エンガ堀は河口付近が牧場だったみたいなので、記事にされるときは河口付近の感じもぜひ教えてください(←あつかましい注文w)。
しかし、ここも面白い暗渠ですね~~。猫またぎさんって面白いモノだけじゃなくって面白い暗渠見つけるのもすごくうまい気がします。
Commented by えいはち at 2010-10-13 23:28 x
>2本の道路を合わせて「2車線の1本の道路」みたいになっています。
>ちょっとこんなのは東京にはないでしょう。
西麻布の笄川跡は該当しませんかね。
http://ei8at12so.seesaa.net/article/148489058.html
間に家が建っちゃってるんでちょっと違うかな。
Commented by 猫またぎ at 2010-10-14 09:07 x
●namaさん
今度の週末こそは存分に歩けそうです。
倒れるまで歩いてみたい、という欲求がふつふつと沸いてきております。

考えてみたら、このブログを始めて以来、1日も歩いていないのです!
過去の遺産で食いつぶしている状態ですw
とは言え、過去の情報を死蔵していても、情報が古くなるばかりですから、どんどん放出していくつもりです。

それにしても桃園川のあの古い家屋、なくなってしまったのは残念なような、開けたこの風景もまた面白いような・・・複雑な気分ですね。

namaさんがエンガ堀の牧場に言及されていた時は、どこのことか分からずにいましたが、河口付近でしたか。
できるだけ調べてみることにしましょう。
Commented by 猫またぎ at 2010-10-14 09:08 x
●えいはちさん
また難しいレシーブを返してきましたね。
笄川のここですか・・・。
ここはそれぞれ一方通行になっているんですね。
しかし、ここは「2車線の1本の道路」とはちょっと違うのでは・・・・。
うーむ、なんか苦しい。
苦しい言い訳になっているな。

あんまり困らせないで下さいよw

でも、「こんなのは東京にはない」とか軽はずみに言ってはいけないということは分かりましたね。
笄川は面白い暗渠だということも思い出しました。

えいはちさんのこの記事、拝見してたはずなんですが、穴あきブロックの階段は覚えてませんでした。
また行きたくなっちゃいましたよ。
Commented by lotus62 at 2010-10-14 09:19 x
うーん、いいエリアですねー!
このしっかり残った&変化に富んだ流路がスバラシイですね。橋の遺構が、太古の遺跡みたいになってるのが笑えました;;;
Commented by 猫またぎ at 2010-10-14 17:28 x
太古の遺跡ですか。
なるほど。
そう言われると、この朽ち果て方、何千年も前の遺構に見えてきます。

lotus62さんは橋跡に敏感ということが今分かりましたw
Commented by あいう at 2016-02-08 14:28 x
ここの元地元民です。
なつかしいですね、千代崎町から大和町にかけての暗渠は
子供のころの遊び場でした。
橋の遺構はよく乗り越えて行ったり来たりしてましたね。
45年前から既にあんな感じでした。
防災倉庫は以前は木床ステージになっていて祭りの時に
和太鼓叩いてたりしてました。
Commented by 猫またぎ at 2016-02-09 09:58 x
あいう さん
45年前からこの状況でしたか。
45年後もこの状態でいてほしいですね。

地元の方にコメントいただけるのは一番うれしいですね。
あちこち回ってますが、地元の方のコメントをいただくことはまれですから。
またよろしくお願いします。
Commented by 素振り at 2016-04-29 01:50 x
数年前にここの暗渠は改築?されて今は小さな児童公園になっていますよ。
もしまだいらしていないようでしたらぜひお越しください。
まあ、遺跡という感じではなくなってしまいましたが…
Commented by 猫またぎ at 2016-05-04 19:00 x
素振りさん
暗渠探索者としてはあまり変わってほしくない気がしますが、仕方のないことなのでしょうね。
機会があればまた行ってみたいと思います。

<< 横浜・山手の台地を削った千代崎... 石神井川・墓地のある支流をたどる >>