大田区の「水没するレール」たちを見に行く
2010年 10月 29日
以前、えいはちさんの記事のコメントで、「水没するレールが印象的だ」というようなやり取りをしました。
その際、私は「旧呑川」の水没するレールのことを言っているのかと思い、コメントしていたのですが、えいはちさんは「貴船堀(きぶねぼり)」のことをおっしゃっており、そこでお互いに「水没するレール」が複数あるということに気がついたのでした。
いつか貴船堀にも行ってみなければと思っていました。
先日の土曜日に希望がかないましたので、ご報告します。
なお、上のえいはちさんの記事は、私がブログを始めるきっかけとなったので、印象深いです。
訪問日:2010/10/23
大田区にはいくつもの旧川跡や堀跡があり、東京湾に河口を持っていましたが、そのほとんどが埋め立てられています。
しかし、河口手前の数百mくらいは埋め立てられずに残っていることが多いようです。
おそらく船舶の係留地として適しているからなのでしょう。
現在も多くの船がこれらの堀を埋めています。
「水没するレール」は、修理などのために水から引き上げる目的で設置されていると思われます。
旧呑川や貴船堀以外にもあるようなので、南の方から順に訪ねてみました。
これは「南前堀緑地」の入口。
丸く突き出た面白い形をしています。
(大田区東糀谷3-9と4-10の間)
ここのすぐ左にはこんな看板がありました。
目を回している絵にしか見えない。
この位置には「南前堀排水場跡」がありました。
昭和56年までは堀も健在だったことが分かります。
これは何の役割を果たしていたものでしょうか。
さて、しばらく河口方向へ歩いて、ここが堀として残されている場所との境です。
上は高速羽田線が通っているので暗い。
高い金網で隔てられています。
金網の上に手を伸ばして撮ってみました。
残念ながらここには「水没するレール」はないようです。
なお、どの堀もこんな風に、船を引き上げやすいように(だと思いますが)、「浅瀬」の造りになっています。
次は「北前堀緑地」です。
ここは北前橋。
堀留の位置へ向かいます。
河口へ向かう途中、こんな物件が気になってしまいました。
存在意味不明の「二重の歩道」。
うっかり右の歩道を進んでいると、こんな風に植え込みに突入することになります。
堀の位置まで来ました。
ありましたねー、水没レール。
でもここは堀の周りを植物が覆い隠しており、ちょっと撮影しにくい場所でした。
見届けたことに満足してあっさり次へ行きます。
次を目指してさらに北上すると、新呑川を横切ります。
ここも多くの船舶が係留されています。
これは旭橋から見た上流方向。
これが下流方向。
ここを下ると、もうほとんど海と言ってもいい海老取川に合流します。
また北上し、この旧呑川緑道に出ました。
この看板はなんでしょうか。
ここでゴルフ!?
堀まで来ると、ここは6/6に一度来て知っていましたが、水没レールがありました。
上に船を乗せる台も見えますね。
手前にあるのは船を牽引するための機械でしょうか。
これは6/6に訪問した時の写真。
まだ朝なので日差しの方向が違います。
上に本当に船が乗っていて楽しい。
進水式か。
これも6/6、昭和島から渡ってくる橋「大森東避難橋」からの写真。
えいはちさんの記事の写真とほとんどアングルが同じ!
ついでにモノレール昭和島駅の様子も。
ホーム狭っ!
屋根も狭っ!
学校の廊下みたいな幅のホームです。
さて、次の貴船堀にようやく到着しました。
おー、ありました。確かに。
「水没するレール」。
手前から撮ってみました。
おじさんが釣りをしています。
油が浮いてたりしてメチャメチャ水は汚いのに、釣れるのかな。
さて、ここまで来たら、えいはちさんの訪問された「ふるさとの浜辺公園」に行ってみない手はありません。
おお、ここですか。
浜に下りてみました。
右手の方角を見ると、奥には先ほどの「大森東避難橋」が見えます。
左を見ると、湾状になっています。
「アサクサ海苔生育観察実験」をやっているそうです。
奥に見えるのは昭和島。
えいはちさんの記事にあった「あわれなクラゲ」は今回はいませんでした。
ここまでが砂浜。
この出っ張りの向こうは内川の河口です。
なかなかいい所でした。
久し振りに波打ち際を見た気がします。
夏は気持ちいいでしょうね。
今回のルートです。
by ankyo-nekomatagi | 2010-10-29 21:42 | その他もろもろ