善福寺川・堀ノ内支流(仮)をたどる
2010年 12月 06日
これまでにリバーサイドさんや、(旧)ふろっぐねすとさんが訪問記を書かれています。
ちょっと面白い光景に出会いましたので、ご報告することにしました。
訪問日:2010/11/20
国土地理院の「数値地図 5mメッシュ(標高)」CD-ROMからの画像で見ると、うっすらとした谷筋となっています。
カギ状に曲がる流路が変わっています。
これが荒玉水道道路から見た光景。
(堀ノ内3-11、3-12の間)
右の道も左の道も「V字坂」の光景となっています。
谷底はどちらも堀ノ内支流(仮)が通る谷です。
左から右へと流れています。
小さくて分かりにくいですか?
左の道を拡大。
逆S字型に下って上っていきます。
右の道は分かりやすい直線のV字坂。
信号を渡って振り返ってみると・・・こちらも両方ともV字坂になっていました!
馬込で発見した「4方向V字坂鑑賞スポット」に続いて2個目ということになるのでしょうか。
馬込の時の記事はこちら。
左の道を拡大。
こちらははっきりしています。
そしてこの谷も堀ノ内支流(仮)が作る谷です。
堀ノ内支流(仮)の流路が大きく曲がっているため、この地点から3方向に見えるのですね。
右の道がこれ。
ちょっと谷底が遠いので分かりにくいのですが、紛れもなくV字坂です。
谷底は善福寺川。
川の向こうが和田堀公園で、木が鬱蒼としているのも分かりにくい理由の一つですね。
いずれにせよ、4方向にV字坂が見えることは間違いありません。
しかし、馬込の場合は道路が直角に交わる交差点でしたが、ここは道がかなり鋭角に交わっています。
これだと、条件的にかなり出現しやすくなります。
なので、この地点は、頭に「準」を付けて、「準4方向V字坂鑑賞スポット」と認定したいと思います。
それでも、堀ノ内支流(仮)の作る谷を3方向に眺められるというだけでも抜群の鑑賞スポットと言っていいのではないでしょうか。
さて、ここが上流のスタート地点。
民家の間のすき間です。
中は土の地面で草が生い茂る。
この細い道を抜けると、このようにコンクリート蓋が始まっていました。
左から右へ続いています。
本当に杉並にはコンクリ蓋が多いですね。
コンクリ蓋はその先で終わってしまいます。
奥には車止めが見えます。
・・・と思ったら、車止めじゃありません!
暗渠上でこの形の構造物は初めて見ました。
その先はだんだん細くなっていきます。
結局この細さに。
一般道を横切ります。
車止めが縦。
また道を横切ります。
また車止めが縦ですねぇ。
脇の塀がムードたっぷり。
ここからはまっすぐ。
また縦の車止め。
何だかこれ、見慣れない。
偶然ですが、お仲間のえいはちさんの記事で縦置きが注目されていました。
ここから、棒1本の車止めに変わります。
ようやく見慣れた光景になりました。
あとはずーっと棒1本。
先を右に曲がっています。
最初の陰影図で見たように、大きく右へ右へと曲がっていきます。
ここから普通の道路になってしまいます。
通り過ぎて振り返ったところ。
いかにも暗渠の入口といった風情で、良いですね。
あとは普通の道なんですが、
脇との高低差は結構あります。
これは、暗渠から左手を見た光景。
左の建物が一段高い。
ここで駐車場を回り込んでいきます。
駐車場との高低差が1メートルくらいはありますよ。
そして、この位置の右側から短い支流らしき道が交差していました。
あとでたどってみるとして、とりあえず先へ。
カクカクと蛇行して、善福寺川はもうすぐ先。
この右側は公園。
善福寺川にかかる武蔵野橋が見えてきました。
武蔵野橋から撮った合流口。
結構大きい。
さて、駐車場の脇に突っ込んできていた支流らしき道がこれ。
それっぽくないですか?
1ブロック進むと、カラーコーンでブロックしています。
奥には「この先行き止まり」と書いてあります。
中に入って行き止まってみようかと思います。
人が入らないせいか、苔が多い。
確かにここで行き止まりました。
この奥をのぞき込んでみても、特に何かが続いている様子はありませんでした。
今回の収穫は「準4方向V字坂鑑賞スポット」の発見。
暗渠もコンクリ蓋があったり、特徴的な縦置きの車止めが続いたり、なかなか面白いルートでしたね。
今回のルートです。赤が本流、青が支流、黒が「準4方向V字坂鑑賞スポット」です。
by ankyo-nekomatagi | 2010-12-06 20:11 | その他東京の暗渠