川崎暗渠狂想曲【旧平瀬川編】①
2011年 02月 28日
調べてみると、どうも平瀬川の旧流路だったようで、大変興味深い探索となりましたのでご紹介します。
訪問日:2010/11/28、2010/12/26
溝の口の駅前の道を少し歩くと、早速広い通り沿いにこんな暗渠っぽい場所を見つけました。
一段へこんだ荒れ地のようなスペースが先に続いています。
通りの反対側に目を向けると、何となくアヤシイ雰囲気の駐車場。
そして、駐車場の奥がかなりへこんでいるではないですか!
あとで分かったことですが、この撮影位置は旧平瀬川の流路だった場所のようです。
現在の平瀬川の下流部分は、大幅に流路を変更されています。
話の展開上、まずはこの位置ではなく、ここから遠く離れた旧流路のスタート地点からご紹介していきます。
場所ががらっと変わりますが、今回のご報告の最後にこの地点の近くまで戻ってきます。
これが現在の平瀬川の流路。
平瀬川は右から左に流れています。
治水対策のために変えられた流路とあって、川底も深く掘り下げられています。
川崎市内の川に特有の「蓋付き」合流口の一つが見えます。
ここは仲良く二つ並んでいます。
この右側が旧流路から流れ込んでいる合流口と私が思っているところ。
まだちゃんと確認してませんので、全然違うかも知れませんが。
川の反対側に回ってみることにします。
反対側に回ると、それっぽい場所が見つかりました。
撮影位置のすぐ背後は平瀬川です。
青い看板の近くまで行ってみると、
大きな四角いマンホール。
その奥は、かなり低いところをコンクリート蓋暗渠が続いていました。
ここに降りるわけにはいかないので、コの字ウォークで回り込んでみます。
回り込む途中の右手に見つけた階段。
この川はこんな深い谷を刻んでいました。
出だしはスロープですが、
奥へ進むと、こんな段幅のまるで違う2つの階段がセットになっていました。
これは珍しい。
右の階段は、段が狭すぎて歩きにくい!
その上は、一つの階段になり、
一番上は鉄製の階段になっていました!
バラエティ豊かでなかなか面白い階段です。
上から見下ろしてみました。
さて、暗渠の続きですが、左側から駐車場を通ってアプローチできる場所がありました。
右奥からこのように続いてきて、
こっちへ続いています。
奥が暗くて分かりにくいですが、
コンクリ蓋がちゃんと続いています。
その先へ回り込むと、ここへ続いてきています。
振り返ると、細い幅のコンクリ蓋が続いています。
実はここからうまくたどれなくなります。
この細いコンクリ蓋を追いかけると、ルートからはずれていってしまうのです。
どこかで左に曲がっているはずなのですが、どこで曲がるのかが分かりません。
勝手に左に曲がって進んでみると、こんな蛇行した道路がありました。
ここを通っていたのかも。
蛇行した道路を進むと、この交差点に。
この写真の正面に見える道路のやや左側を通っていたようです。
小さく見えるガードレールの手前まで行ってみると、
大きめの四角い鉄製マンホール。
その先は、何にも使われていない土地が、金網の奥へと続いています。
金網の奥をのぞくと、こんな感じ。
また回り込んでみると、どんどん続いています。
上に見えるのは、厚木街道の津田山陸橋です。
ここも入れないのでまた回り込みます。
津田山陸橋の下に回ってみると、橋が残っていました。
陸橋の下に橋。
橋の上から上流方向を撮ったところ。
砂に埋まった護岸が一部見えています。
下流方向は、やはり同じように続いています。
暗渠とは言っても、ここは道にはしてしまわないようです。
またまた回り込んでみると、やっぱり同じように続いてきています。
下流方向は、いよいよ有効活用されている区間が始まっていました。
ここは植え込みに。
植え込みの先はコンクリ舗装。
こんな感じで進みます。
そして、間もなく広い通りに出ます。
正面の道に続いているのではなく、左折して、通り沿いに進むようです。
しばらく広い通りを進むと、右手にまたもや未使用土地が出現。
これが続きのような気がします。
回り込んでみると、この駐車場の向こうを左から右へと通っています。
その先は、どこに出てくるのか分かりません。
ここかなあと思ったのが、この個人宅の玄関。
振り返ると、普通の建物。
違うかなあ。
下の写真は、一つ前の写真を左に進んで、右を向いて撮ったところです。
写真奥の方はもう溝の口駅がすぐのところ。
今回の冒頭の写真はこの位置のすぐ左です。
旧平瀬川はこの写真のどこかで右から左に通っていたと思うのですが、それとは別に手前から奥へと進む暗渠も見えます。
これは久地円筒分水から分水された「根方十三ヶ村堀」です。
「旧平瀬川」と「根方十三ヶ村堀」は、このあたりで立体交差していたということなのですが、正確な地点がよく分かりません。
痕跡は何も見つからなかったのですが、私の目が節穴なだけかも知れません。
次回は、旧平瀬川をさらにたどってみます。
今回のルートです。赤が今回、青が次回以降です。
by ankyo-nekomatagi | 2011-02-28 19:40 | 川崎市の暗渠