川崎暗渠狂想曲【根方十三ヶ村堀編】①

今回のシリーズは、溝の口の駅前を通る「根方十三ヶ村堀」をたどります。

訪問日:2010/11/28、2010/12/26

まず、溝の口駅からほど近い、「栄橋交差点」から上流へ向かいます。
「栄橋」は、旧平瀬川と立体交差していた、という地点ですが、現在はもちろんその痕跡はありません。
b0206463_17325364.jpg


・・・ということは、【旧平瀬川編】でも書きましたが、どこで立体交差していたのか、goo地図に書いてありました!
昭和22年の航空地図です。
昭和38年の地図が表示される範囲からはずれていたので、昭和22年もないだろうと速断していました。

これは、栄橋周辺の現在の地図。
栄橋交差点の左端を北北東から南へと横切るのが根方十三ヶ村堀です。
b0206463_17331483.jpg


そして、これが昭和22年の航空写真。
「栄橋」と書いてあるすぐ左に、旧平瀬川を懸樋で越えていく根方十三ヶ村堀の様子がはっきり見えます。
これがgoo地図の底力ですねえ。
感動しました。

そして、旧平瀬川は、現在の大通りに沿って流れていたのですね。
【旧平瀬川編】の記事で推測したルートとは少しはずれていました。
b0206463_17332874.jpg


さて、根方十三ヶ村堀の探索に戻り、ここからはコンクリート舗装。
b0206463_17334045.jpg


少し進んで振り返ったところ。
左が根方十三ヶ村堀で、奥から手前にさかのぼってきました。
写真正面方向にコンクリ蓋の支流が分流しています。
こちらはちょっとたどっていませんでした。
b0206463_17335349.jpg


先へ進みます。
写真中央の車止めのあるところが暗渠の方向です。
左手にはお寺。
b0206463_1734443.jpg


「宗隆寺」。
b0206463_17341473.jpg


車止めのところからはコンクリート蓋暗渠となっています。
b0206463_17342549.jpg


すぐに一般道の歩道となって進みます。
縁石付き。
b0206463_17343555.jpg


立派な縁石です。
b0206463_17344756.jpg


結構長い距離を進んでいきます。
b0206463_1735521.jpg


左手はかなり高い段差になってきました。
b0206463_17353151.jpg


ここで広い通り「国道246号」を渡ります。
b0206463_17354966.jpg


通りを渡って進むと、おっと、ずいぶん目立つ道路標示。
左の建設工事のために、重機の通り道を造ったのでしょうね。
b0206463_1736193.jpg


先へ進むと、左手には山の傾斜を利用した集合住宅。
b0206463_17361458.jpg


お決まりのゴミ置き場を越えてどんどん進みます。
b0206463_17362963.jpg


この辺りで何だか大きな水音がしてきました。
b0206463_17364392.jpg


ここでコンクリ蓋が終わっています。
そして、驚いたことに、この右手が「久地円筒分水」でした!
b0206463_17365771.jpg


これです。
例によって予習なしで歩いていたら、暗渠界では超有名なスポットにたどり着いていたのでした。
b0206463_17371358.jpg


歩いてきた方向にちょっと進むと、平瀬川が横切っていました。
そして、正面方向は二ヶ領用水。
これは、奥からやってきた二ヶ領用水が平瀬川の下をくぐる直前のポイントです。
余水もちょっと流れ出しちゃっていますね。
b0206463_17372478.jpg


さて、「久地円筒分水」は有名スポットということで、説明看板がいくつも設置されています。
これは、久地円筒分水の基本的な説明をしています。
b0206463_17373724.jpg


これは、久地円筒分水建設の総責任者である平賀栄治の説明。
2010年3月27日とありますので、割と最近作られた説明板のようです。
b0206463_17375185.jpg


これは、「久地分量樋」の説明。
円筒分水より以前に使われていた分水施設ですね。
この分量樋では正確に分水できない、ということで久地円筒分水が作られたわけです。
この位置より200mほど上流にあったそうです。
b0206463_1738216.jpg


これはタイトル「円筒分水」とありますが、写真は久地分量樋。
川崎市のあちこちにある「川崎歴史ガイド」シリーズの一つです。
b0206463_17381469.jpg


これが分水をしている現場。
円筒右側の一番奥が、今回たどってきた「根方十三ヶ村堀」の分水。
その手前が「久地溝口二子堀」。
その左が「川辺六ヶ村堀」。
それ以外は全部「川崎堀」です。
分水比は、順に7.415 : 1.675 : 2.702 : 38.471。
ほとんどが「川崎堀」なんですね。
4分の3以上の水量が川崎堀に流れ込んでいます。
まあ、このあと延々と下って、数十回も分水する二ヶ領用水の本流ですから、当然と言えば当然なのですが。
b0206463_17382765.jpg

次回は、今回のスタート地点に戻り、下流をたどっていきます。
[PR]

by ankyo-nekomatagi | 2011-05-13 17:52 | 川崎市の暗渠 | Comments(2)  

Commented by tokyoriver at 2011-05-14 10:50
途中から何か見覚えのある風景だなあとおもったら、久地円筒分水に通じるあの暗渠でしたか。傾斜住宅のエスカレーター、乗ってみたいです。
Commented by 猫またぎ at 2011-05-16 09:37 x
tokyoriverさん
> 傾斜住宅のエスカレーター、乗ってみたいです。
おお!
確かにここ、エスカレーターがないと暮らせそうにないですね!
逆にエレベーターは設置できないかも知れませんね。
気がつきませんでした。
すごく長いエスカレーターなりそう。
確かに乗ってみたいですw

<< 川崎暗渠狂想曲【根方十三ヶ村堀編】② 掘割川・岡村支流(仮)をたどる④ >>