世田谷区暗渠探検④
2011年 07月 11日
困りますねえ。
散策者としては商売上がったりです。
こんな日に長時間歩いていたら遭難してしまいます。
しかし、今は氷河学的に言うと「氷河期」なのだそうですね。
Wikipediaによると、「氷河期という言葉は、南半球と北半球に氷床がある時期を意味する事が多く」とあり、この定義によれば、現在は「氷河期」なのですね。
氷河期の中でも、より寒い「氷期」と、比較的暖かい「間氷期」があり、現在は「間氷期」なのだそうです。
でも、「氷河期」には変わりありません。
・・・どうですか、皆さん。
少しは涼しくなりましたか?
閑話休題。
暗渠者は暗渠の話に戻ります。
今回は蛇崩川の「駒沢支流」をたどります。
訪問日:2011/5/3
これが当日確認できた最下流。
右側は「駒沢中学校」。
ここから蛇崩川までの行程はちょっと分かりませんでした。
西の方へさかのぼっていきます。
ここからタイル敷きの細い暗渠。
カクンと曲がります。
車止めの先は急な上り坂。
ここの左は公園。
駒沢公園通りを越えるところで様相が変わります。
なんかガックンとへっこんでいます。
人が入らない所らしく、雑草が生い茂っています。
下までの高さは2メートル以上はありそうです。
今通ってきた暗渠も、もとはこの下の高さだったのでしょう。
盛り土された結果の急坂だったんですね。
そして、この場所からが、地図上で開渠として書いてあったところでした。
この位置は、離れて見ると、こんなきれいなV字坂になっています。
さて、先ほどの場所に直接は入れませんので、左側から回り込んでみると、やはりV字にへこんでいました。
両側をガードレールでブロックしているようです。
谷底へ降りて右を見ると、先ほどの位置につながっています。
入る人はいないらしく、雑草が生え放題です。
反対の上流方向は、雑草がなく、舗装されているようです。
ここもガードレールをまたがなければ入れないので、また回り込んでみます。
暗渠と並行する道を進むと、先の方がこんなに高い段差となっていました。
ここで右を向くと、先ほどの暗渠に入れるようです。
奥まで行って右を見ると、さきほどの雰囲気の暗渠が続いています。
上流方向はと言うと、何だか民家の裏手のようになっています。
ちょっと進んでみましたが、すごく裏手っぽい!
入ってはいけない所に入ってきた感がします。
さらに進んでみると、奥は草ぼうぼう。
抜けると、うわー、何だかますますすごい雰囲気になってきました。
秘境か。
どんどん進んだあげく、行き止まりになっているような嫌な予感がします。
何とか通り抜けられるようでした。
抜けると、道沿いの歩道となっています。
さらに先に続きます。
この交差点まで来ると、相当な上り坂になっています。
そして、歩道も終わり、もう痕跡が見つかりません。
・・・と思ったのですが、ここを訪問されたlotus62さんの記事や、世田谷の川探検隊さんの記事を拝見すると、左側に「緑泉公園」があり、そこが水源らしいです。
現地では全く分かりませんでした。
現地では、それよりこっちが気になってしまいました。
そう、前の写真の少し先に、「駒沢給水塔」があるのでした。
敷地の外を回ってもう少し近くへ行ってみます。
この給水塔は2個ペアになっている、というのは話に聞いていましたが、近づいてもなかなか2つ目が見えません。
相当近くまで来て、ようやく2つ目が見えましたが、今度は1つ目が見えなくなりました。
公道上からは2つの給水塔をツーショットで撮れる位置がないのですね。
蛇崩川駒沢支流は、両側を高い壁に囲まれた区間のインパクトの大変強い暗渠でしたね。
これほどの場所は、ほかにはぱっと思い浮かびません。
こんなすごい所に今まで来ていなかったのは、これまでの人生を損していたような気がします。
次回は、呑川の上流端を訪問した時の様子をご覧いただきます。
by ankyo-nekomatagi | 2011-07-11 17:07 | その他東京の暗渠