川崎暗渠狂想曲【鹿島田堀編】①

今回は、二ヶ領用水の中流域あたりを流れていた鹿島田堀を紹介します。
訪問日:2011/4/2、2011/4/10

まずは、「二ヶ領用水環境マップ」の中流あたりを見てみましょう。
写真中央よりやや左上の方に「鹿島田堀」の文字が見えます。
二ヶ領用水本線(川崎堀)から分水して、しばらく二ヶ領用水に並行して流れたあと、一気に離れていきます。
実は、JRの線路を越えた先は、キヤノンやパイオニアの工場敷地を通るルートなので、痕跡がほとんど残っていません。
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ここがそれらしい道が始まる場所。
南武線平間駅から近い「操車場入口」交差点です。
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振り返ると、もう少しさかのぼれるのですが、
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JRの線路をまたぐ「行幸跨線橋(みゆきこせんきょう)」に阻まれて、それより先はかなり分かりにくい。
二ヶ領用水本線が写真の右の方を流れていて、この近くから分水していたはずなのですが。
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「行幸跨線橋」の向こう側は当然ながら線路。
途方に暮れてしまいます。
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実は分水位置の目星はついているのですが、痕跡が全くありませんので、そちらの探索はやめて、冒頭の交差点から下流方向に向かってみましょう。
車道上に植栽などあって、暗渠っぽいような気がします。
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やがてこの広めの道に出ます。
ここから先はおそらく歩道を進むのでしょうが、もう何も残っていないようです。
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ところで、正面のこの建物が気になってしまいました。
アコーデオンカーテンみたい。
JRの寮らしいです。
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この位置で左に曲がるこの道も、何だかそれっぽい。
鹿島田堀のルートとしては微妙に合わない気もするのですが、気にせずこちらをたどってみます。
想像を超える意外な展開が待っていましたよ。
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このちっちゃいガードレールが何だか変ですが。
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細い道が右に曲がっていきます。
このあたりで二ヶ領用水本線と並走するようになります。
左奥に見えている桜は、二ヶ領用水本線脇に植えられているものです。
しかし、この建物薄っぺらいなぁ。
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ここから砂利道になります。
雰囲気が出てきましたよ。
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足元を見ると、かつての堀の護岸が見えます。
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二ヶ領用水本線と並行してまっすぐ進んでいきます。
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この近辺の二ヶ領用水本線に、年季の入った橋がかかっていたので載せてみました。
「朱印橋」。
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4月10日、桜が満開でした。
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先に進むと、このあたりから、開渠だった頃の桟がうっすらと見えるようになってきました!
つまりここは暗渠ではなくて、開渠に土砂が埋められたものなのですね。
この手の物件を実際に見たのは初めてです。
ちょっと興奮しました。
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はしご式開渠の跡がどんどん続いていきます。
埋め立てたのに痕跡を少し残しておいてくれているのは、川崎市の粋な計らいでしょうか。
違いますね。
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ここは桟と桟の間にマンホール!
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そして、府中街道に斜めにぶつかります。
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越える地点では、こんな痕跡が残っています。
トンネル跡!
これは珍しい。
他の例がほとんど思い出せません。
堀切菖蒲園の近くに1つありましたね。
かつてはこの下をとうとうと流れていたのでしょう。
想像しただけでゾクゾクします。
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階段で上がって反対側に渡りましょう。
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府中街道に上がって、今たどってきたルートを見たところ。
なかなかワクワクするような光景ではありませんか。
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次回に続きます。
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by ankyo-nekomatagi | 2012-02-23 18:13 | 川崎市の暗渠 | Comments(2)  

Commented by nama at 2012-02-27 12:14 x
こんにちはー。
え、土砂ってマジですか?
マンホールがあるってことは、中に管は埋まってて、残りが土砂なんでしょうか。でもあのハシゴの間に管を埋めてくの、相当効率悪そうですよね。仮にぜんぶ土砂で埋まっている(管渠無し)だとしても、戦後の瓦礫処理のようでなんだかレトロな感じがしちゃうんですが・・・気になる物件です!!
Commented by 猫またぎ at 2012-02-28 09:34 x
namaさん、こんにちは。
埋められているということは、水路としての役割は完全に終えているのではないでしょうか。
マンホールがあるので、元の水路とは別の意味で下水管を通しているのだと思います。
ハシゴ部分を残しているので「残骸感」があってすごくいいですね。

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