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野川に並走する水路をたどる③

訪問日:2011/9/11、2011/10/9、2012/2/12

前回の続きです。
今回は、gooの地図から見ていただきましょう。
前回の最後の場面。
北の方から来た仙川が野川に合流しています。
そして、前回たどった野川沿いの水路は、斜め左上に向かう細い道に続いているように現場では見えたのですが。

しかし、前回も書いた通り、仙川の東側にも細い水路が書いてありますね。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_19115288.jpg


これは同じくgooの昭和22年の航空写真。
仙川は後に流路を変えられており、この写真では影も形もありません。
そして、私がここに続くと考えたルートは、やはり水路でした。
今はどうか分かりませんが、元々はこういうルートだったのですね。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_19121034.jpg


で、仙川の東側の開渠を確認するため、後日行ってみました。
砧南中の脇の道を仙川へ向かうと、おお、コンクリート蓋ではないですか!
バリケードの向こう側はすぐに仙川。
で、このバリケードの左側は・・・
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_19122160.jpg


やっぱり開渠でした!
水量もここまで見てきた水路のものと変わりませんし、これが続きなのですね。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_19123430.jpg


振り向くと、すぐにコンクリ蓋は終わって、普通の歩道になっていきます。
このルートはここで見失ってしまいました。
残念。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_19124552.jpg


で、せっかくなので今度は地図の斜め左方向のルートを探索してみることにします。

ちょっと順序が前後しますが、少し北の方のこの地点から。
ここは、世田谷の川探検隊さんが「安藤水車用水路跡」として紹介されているところ。
このサイトで拝見して、ずっと前からよく知っていた(知識だけですがw)ところです。
ちなみに、この左右に通っている道はかつて六郷用水の流れていたルート。
かつての仙川はこの六郷用水に合流していたそうです。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_19125652.jpg


鳥居の奥を見ると、ここから開渠になっていました!
左には水門も見えます。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_1913564.jpg


向きを変えてよく見てみると、少なくともここで二手に分水しています。
そして、左に仕切り板が見え、その左も水路のようですので、大雨の時はこの仕切り板をはずして、左にも水を流すようになっているようです。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_19131595.jpg


この仕切りをはずして左の金網の奥へ。
この仕切り板がはずされたことが過去にあるのでしょうか。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_1913238.jpg

なお、三手に分かれるこの水路、右のルートはどこに続くのか全く分かりません。
中央のルートはこれからたどります。
左のルートも、その続きらしき怪しい道がありましたので、今回あとでたどってみます。

さて、道の反対側はこんな広い暗渠。
まずこちら方向に進みます。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_19133352.jpg


しばらく行くと、砧南小学校にぶつかります。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_19134496.jpg


砧南小学校の右側を回っていくと思われます。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_19135499.jpg


そしてこの物件に。
世田谷の川探検隊さんのサイトにも書かれていた、水門跡です。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_191429.jpg


足元に説明板が埋め込まれており、昭和35年頃に設置され、平成10年まで(!)使用されていた、とあります。
この大きさの水門がしっかり保存されているのは非常に珍しいことですよね。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_19141074.jpg


小学校の先は、何となく道が蛇行しています。
この歩道部分が暗渠っぽい。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_19142064.jpg


このY字路、ちょっと気になる。
冒頭のgooの航空写真で見ると、左も川だったようで、ここで分岐していたことが分かります。

右を進むと、冒頭の場所に出ます。
歩道橋の一部が見えていますね。
ということで、こちら方向はこれで終わりにします。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_19143438.jpg


鳥居脇の水門のところに戻り、左に分かれていく非常時水路の方向を探してみました。
こんな怪しいルートがありました。
本当にこれに続いているのかどうかは分かりませんが。
曖昧な話ばかりで恐縮です。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_19144981.jpg


いやいや、ここに入っていく人は本当にいませんよ。
見とがめられたら何と言い訳しようか、などと考えながら歩いていました。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_19145871.jpg


最後はこんなすごい感じになって、これ以上は入れなくなりました。
で、この続きは例によって全然分かりませんでした。
方向的には、どこかで仙川に合流している、という感じなのですが。
野川に並走する水路をたどる③_b0206463_1915659.jpg

次回は、鳥居のところから上流方向を追います。
すでに世田谷の川探検隊さんが報告されていますが、なかなか素晴らしい暗渠でしたよ。

by ankyo-nekomatagi | 2012-03-12 19:30 | その他東京の暗渠  

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