入江川支流 足洗川⑥ 西谷支流(仮)をたどる
2012年 04月 13日
古い地図に書いてあった地名をとって「西谷支流(仮)」としておきます。
訪問日:2011/11/12、2012/3/24
最初にGoogle Earthの地形陰影図から。
足洗川の本流は、図の中央上から中央右方向に流れています。
今回の支流は、左下から右上方向に進む谷を流れていたと思われるルートです。
一番左の方の最上流では、谷が2本に分かれていますね。
これは、浦島小の東側の通りを北へ向かって下りていく道。
この道自体も谷になっていますが、川跡のようなものは全くありません。
で、この信号の先が急に落ちくぼんでいます。
くぼんだ所まで行って左を見ると、暗渠っぽい道となっていました。
こちらは左(上流)方向。
反対方向は、八百屋さんの脇の細道!
ちょっと入りづらかったのでやめておきましたが、あとで地図を見ると、ちゃんと反対側の道路まで続いていました。
普通に通り抜けても大丈夫だったようです。
ということで、後日入ってみました。
雨がちな日だったので水がたまっています。
ここで一般道と合流。
これ以降はほとんど痕跡がありません(怪しいところはありましたが)。
足洗川との合流地点もはっきりしません。
古い地図を見る限り、足洗川の本流が綱島街道と交差するあたりで合流していたはずなのですが。
下流方向はここで諦めようかと思います。
さて、上流に向けてさかのぼっていくと、いきなり暗渠に張り出すこんな階段に遭遇。
見上げると、何だかすごいところにドアがついています。
さて、階段の足元には細いながらも開渠が合流していました。
奥まで続いています。
反対側に回り込んでみると、
このすき間に続いていると思うのですが、よく分からなくなっていました。
本流を先に進むことにしましょう。
結構な急流ですねえ。
道の両側とも段差がすごい。
どこまで行っても段差が目立ちます。
ここからは普通の道になってしまいます。
なお、正面奥に見える高台の位置で、谷は左右に分かれています。
つまり、正面の高台は「舌状台地」なのですね。
道の奥まで来たところ。
ここでは右にしか曲がれません。
右に曲がると、すぐに変形十字路。
ここをまっすぐに進むと右の谷、左に曲がると左の谷をさかのぼることになります。
右の谷は何もなさそうでしたので、左に曲がってみます。
少し進んだだけで、右側が急に高い台地になってきました。
そして、谷底の位置はこの正面の道ではなく、少し左に入ったところにあります。
途中、左に曲がれるところに入ってみると、
こんな感じで怪しげに続いていました。
こんな所とか。
あとは暗渠っぽいところはないのですが、最後まで登ってみましょう。
最後は横浜らしい超急坂!
坂途中のこのお宅は、いかにも「坂途中の家」って感じですね。
平衡感覚が狂いそうな感じがしてきます。
てっぺん近くまで来ました。
写真右に見える道をここまで登ってきたのですが、この左の道を行くと、絶好の眺望スポットがありました。
これです。
今まで通ってきた地形が一目で分かる絶景スポット!
あの谷を通ってきたんですねえ。
苦労が報われた気がした一瞬です。
ちなみに、後半で分かれていたもう一つの谷は、左に見える高台よりも手前を通っています。
少しカメラを右に向けると、谷が急に浅くなっているのが分かります。
最後に出会えたこの絶景ポイント。
これをご紹介したくて、痕跡の少ないこの支流を取り上げてみました。
by ankyo-nekomatagi | 2012-04-13 12:17 | 横浜市の暗渠