矢上川 野川支流(仮)をたどる
2012年 11月 12日
支流名をどうしたらいいか困りまして、全域が地名「野川」を通るので、野川支流(仮)としましたが、野川も広いので、ほかにも支流があるかも知れませんね。
訪問日:2012/3/25
JRの梶ヶ谷貨物ターミナルの近くをうろうろしていて見つけたのがこのコンクリート蓋暗渠。
これは上流方向を見たところ。
で、下流方向なんですが、少し位置がずれたところから、ちょっと不自然なガードレールを発見しました。
まずはこちらに進んでみます。
一直線に進むと、もう矢上川に出てしまいました。
立派な水門が備えられています。
合流口をのぞき込むと、かなりの水量が流れ込んでいます。
というか、このあたりは、たいていの暗渠がかなりの水量があり、流れも速いという気がしました。
では、冒頭のコンクリ蓋をさかのぼってみましょう。
ここでは結構な上り坂になっているのが目立ちます。
いい雰囲気で進んでいきます。
しかし、少し先で途切れてしまいました。
第一感、道沿いに進むと思いましたが、急な上り坂になって、谷位置ではなくなってしまいます。
判断を間違えたようなので、引き返します。
右に曲がるこの方向が正しいようです。
しかし、突き当たりまで行っても何もそれらしい様子はありません。
先が高台になっているのでこちらではない、と最初は思ったのですが、あの高台が盛り土なら話は別。
右から回り込んでみます。
高台の上には一本の道路があるだけなので、やはり盛り土されたようです。
「梅の木坂」の名がついていますが、命名されたのは平成13年のようです。
道路の反対側は低い。
もしかしてこの道路をくぐってきているのでは?
この下の道だけ見ると、谷地形になってますし。
奥の低いところまで行ってみましょう。
やはり暗渠が続いていました!
パズルを解くようで、なかなか面白い展開です。
暗渠から高台を見たところ。
ここをくぐるのかー。
暗渠上に金網の部分があったのでのぞき込んでみると、かなり速く水が流れていました。
さて、さらにこの暗渠をさかのぼっていきます。
金網部分が多い暗渠です。
訪問したのは3月だったのに、ユスリカが群れをなしていて、追い払いつつ進むのが大変でした。
この階段は最後の一段が高いなあ。
壁がコケだらけw
崖の高さがどんどん高くなっていきます。
すごい裏道感が漂います。
ここで一般道に出ました。
この先は痕跡を見つけることができませんでした。
出て振り返ったところ。
この超裏道な感じがいいですね。
盛り土の下をくぐっていくのが意外性がある暗渠でしたね。
今回のルートです。
(以下、2017/5/10追加)
のがわさんのコメントでいただいた情報を元に、また行ってきました。
団地内はご覧のように何の痕跡もありませんが、
団地の端の駐車場まで行ってみると、続きがありました!
足元を見ると、垂直の崖からスタートしています。
これじゃ痕跡が残らないわけです。
まんまと騙されました。
駐車場の先は集合住宅の裏を通っていきます。
若干土に埋もれています。
上流方向を見る。
なぜか暗渠とは別に側溝もあります。
左側が本物の暗渠です。
ここが一番奥まで行ったところ。
これより先は私有地内なので入れません。
ずっと崖脇を通っているのですね。
さらに上流を探すべく、回り込んでみると、ここが最上流地点のようでした。
何と私、初回訪問時にここを通っていましたよ!
もう探索は終わったつもりでいたので、全く気がつきませんでした。
不覚もいいところです。
まあよくあることですが。
今の交差点から左方向を見たところ。
先ほどと同じ幅のコンクリート蓋ですから、これが続きに間違いありません。
振り向くと、ここから先はコンクリート蓋の幅が狭くなり、かつ道の両側にありますから、これは側溝なのでしょう。
この地点を上流端としてもよさそうです。
以上、補足でした。
いい感じの痕跡がまだあったんですねえ。
のがわさん、情報ありがとうございました。
by ankyo-nekomatagi | 2012-11-12 22:40 | 川崎市の暗渠