辰井川周辺の暗渠をたどる⑮【河内堀①】
2013年 11月 19日
辰井川をさらに南下すると、また川の両側に水門が!
前回の助三郎堀と同じ状況。
これが左岸側。
水が流れ込んでいます。
右岸側。
こちらも流れ込んでいます。
まさに前回の助三郎堀と同じ状況。
この辰井川を横切る堀の名前は「河内堀」。
これは例によって「草加市史」の水路図。
「河内堀」は図の中央左から右へ東西に流れている水路です。
見沼代用水から取水して、伝右川に注ぎますが、現在は辰井川に完全に分断されています。
図を見ると、横手堀とも交差していますが、どんな具合に交差しているのか、暗渠なので全く分からないんですよね。
さて、この河内堀をたどってみることにします。
今回は左岸側、つまり河内堀の下流方向にたどってみます。
コンクリート蓋が歩道になりました。
水路図では、辰井川の少し東側で、少し南方向に蛇行しているように書いてありますが、現在は広い通り沿いにまっすぐ進んでいるようです。
この写真の右斜め方向に進むのが旧流路と思われます。
しばらく進むと草加バイパスと交差しますが、その手前で右方向に「丸野堀(まんのぼり)」が分水していたはずです。
右を見ると、コンクリ蓋が始まっていました。
道路を渡って次の道に行ってみると、先ほど分かれていた「河内堀旧流路」と交差して妙なことになっていました。
写真左の金網から出てきて右の車止めの道に進むのが「丸野堀」。
しかし、正面方向にもコンクリート蓋の歩道があって、これは「河内堀旧流路」の名残りと思われます。
それより手前の歩道はコンクリート蓋ではない普通の歩道で、暗渠なのか廃止されて埋められているのか分かりません。
「丸野堀」は今回のシリーズでは省略して、正面方向の「河内堀旧流路」をたどってみます。
草加バイパスを越え、
おお、縁石がついてきました!
ぐにゃんと蛇行していくコンクリート蓋。
いいですねえ。
ここでなぜか敷地の下に入り、
その先はちょっとよくわからなくなります。
写真奥に見えている左右方向に通っている道が河内堀の現流路ですので、おそらくこの近くで斜めに交差しているのでしょう。
ということで、河内堀本流に戻ります。
少し先でまた右側に暗渠を発見。
水路図の丸数字33番に当たる「井戸田堀」です。
こちらも今回は省略。
いつの間にかコンクリート蓋がアスファルトになっていましたが、うっすらコンクリート蓋の幅の間隔で亀裂が入っているので、水路跡であることは一目瞭然。
どんどん先に進み、東武伊勢崎線を越えたところから急に開渠になっていました!
開渠なので、支流の注ぎ具合もよく分かります。
この「吉町五丁目交差点」で再び暗渠に。
短い開渠区間でした。
しばらくまた広い通りの歩道として続きますが、左からこんな面白い支流が合流していました。
駐車場内のコンクリート蓋暗渠ですが、少し位置が低いらしく、ミニ橋が設置されています。
こんなのは初めて見ました。
さて、歩道をしばらく進むと、ようやくこの道からそれていきます。
右斜め方向に緑色の柵が見えていますね。
いかにもな暗渠に変身しました。
橋跡とかも立派に残っています。
いや、この橋跡みたいなのは、板をはさむ形になっています。
堰として使われていたようです。
この近くの左岸側に暗渠らしき歩道がありました。
この水路に導水するための堰だったのかも知れません。
先へ進みます。
この先は木の枝がおおいかぶさっていて、人が通っていない様子。
入っても出られない予感がしたので、外側を歩いてみました。
暗渠の背が高くなってきました。
ちょっと写真が分かりにくくて恐縮ですが、途中に橋があり、その上から下流方向を撮ったところ。
なにやらプレハブ小屋みたいなのが川の上に建っています。
浚渫工事中でした。
そしてこれが伝右川への合流口。
よく分からない写真ですみません。
伝右川の反対側から撮れればよいのですが、工場敷地内で入れないので、いいアングルがないのですね。
次回は、河内堀を上流にさかのぼります。
by ankyo-nekomatagi | 2013-11-19 18:02 | その他地区の暗渠