辰井川周辺の暗渠をたどる⑲【おたま堀】
2013年 12月 17日
訪問日:2013/5/26
河内堀が辰井川と交差する「辰井橋」の少し西(上流)側から南(右岸)方向、山田うどんの脇からスタートするのが「おたま堀」。
これは「草加市史」の水路図。
丸数字の「42」がおたま堀です。
かつては蛇行する1本の水路だったのでしょうが、辰井川が開削されたため、いったん辰井川に合流する形になっています。
金網で囲われた隔離暗渠。
ここでは、左の一般道より一段高くなっています。
そのせいか、金網でさえぎられて隔離されています。
一般道を横切る。
ここには橋の欄干のようなものが残っています。
切り取られちゃってますが。
いつの間にか縁石付き歩道に。
この道を横切ると、
雑多な荷物置き場にされています。
うーむ。
空き地の脇を通っていきます。
おっと、金網がとうせんぼ。
ここは通っちゃいけなかったのかしらん。
ここで何かに合流したように見えます。
右方向。
向こうから水路がやってきているようです。
左方向。
水門があって、ここでいったん辰井川と合流しますが、まずは上の写真の方向をたどってみます。
うねうねと美しい曲線を描くコンクリート蓋。
この金網の先は入れないので回り込むと、
この空き地の向こうを通っているようです。
あららら、ここは素堀の状態です。
ゴミだらけになっていますが、先へ続いています。
この少し先で、以前にご紹介した「横手堀」にぶつかります。
かつてはそこから分水していたのでしょうが、今はご覧の通り、ほとんど水は流れていません。
面白いものが見られました。
また、おたま堀の本流に戻ることにしましょう。
これが先ほど見た辰井川への合流口。
しかし、かつてはここには辰井川はなかったので、続きがあるはず。
辰井川沿いに探してみます。
辰井川から右へ分かれていく変な空間。
この下が暗渠なのでしょう。
上の写真の所はすぐに個人敷地になってしまうので、回り込んでみると、それらしき空間が続いていました。
写真奥が上の写真の場所です。
そこからしばらくは痕跡がありませんが、またまた辰井川から右へ分かれていくこんな道を発見。
おお、左側との段差が護岸みたい!
そして、突き当たりで右に曲がり、
さらにお寺(常福寺)の角を左に曲がります。
おっと、ここで左折して奥へと引っ込んでいきます。
茂みの中へと入っていく...
この“秘境感”は何でしょうか。
ここでようやく茂みを抜けて辰井川に合流です。
合流地点には水門。
反対側から見てみました。
やはりいくばくかの水は流れているんですねえ。
もう毛長川も近くですし、「おたま堀」ももう少し続いていたはずですが、今では辰井川に完全に飲み込まれてしまい、全く痕跡がありません。
非常に雰囲気のいい暗渠だっただけに残念。
さて、辰井川ももうすぐ毛長川に注ぎます。
次回が最終回となります。
by ankyo-nekomatagi | 2013-12-17 13:50 | その他地区の暗渠