横浜市 中山駅周辺の暗渠をたどる⑦
2015年 07月 21日
訪問日:2014/12/3
これは、中原街道の「寺山町交差点」あたりから南方向を見たところ。
道路が谷状に凹んでおり、川跡であることが分かります。
一番低いところまで行ってみると、左側が下り坂になっているし、マンホールがいっぱい!
この中原街道のために、盛り土されたことは明らかです。
ここをさかのぼっていきます。
これは例によってGoogle earthの地形陰影図。
現在地は赤い矢印のところ。
中原街道より西(左)側の谷はすでにたどったところですが、この東(右)側の谷の下流方向はどこへ続くのかなあ、と現地では思っていました。
中原街道の東側に続くのか、西側に続くのか。
中原街道のために地形が変えられ、地形陰影図だけではよく分からなくなっています。
これは、前回も見た横浜市建設局都市計画課の昭和初期の中山周辺の地図。
赤い矢印が現在地。
赤い点々がこのシリーズの第2回でたどった「四季の森公園」の東側の谷です。
水色の矢印の位置に川が書いてあり、中原街道を渡って、赤い点々の流れと合流しています。
水色の矢印の谷は、現在ほとんど痕跡がなく、赤い点々の谷をたどっている時も全然気がつきませんでした。
先ほどの道を少し進むと、右側にガードレールが現れます。
ここが川跡かと思われます。
そのガードレールもぷっつり途切れ、あとははっきりした痕跡はありません。
先まで進むと、そこには「長坂谷排水処理施設」がありました。
川跡はなくても、この規模の谷なら、大雨の時にかなりの水が集まってくるはずですから、そのための施設なのでしょう。
施設の向こうは、くっきりと「受けた地形」になっています。
まあ、この施設のために周辺は平らにされ、その分奥との段差が深くなったものと思われます。
右側の高台に登り、この谷と排水処理施設を俯瞰してみました。
地形は立派なんですけどねえ。
暗渠者を満足させてくれる物件はほとんどありませんでした。
ちょっと短いのですが、切りが悪いので今回はこれで終了。
次回から、このさらに東側の谷をたどります。
by ankyo-nekomatagi | 2015-07-21 12:00 | 横浜市の暗渠