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カテゴリ:その他もろもろ( 13 )

 

白鳥の高射砲陣地の痕跡を見に行く

専ら暗渠ばっかりを扱っているこのブログですが、今回は趣向を変えて、葛飾区白鳥に残る軍事遺跡を探してきました。
お目当ては、書籍『東京の「痕跡」』(同文舘出版、遠藤ユウキ著)の106~107ページに書いてある「高射砲陣地」です。
この本に刺激されて、行ってみました。

なお、「高射砲」とは陸軍の対空火器(つまり地上から航空機を打ち落とす大砲ですね)で、太平洋戦争の時に多数設置されました。
画像検索すればいくらでも出てくるので、イメージできない方は確認していただきたいと思います。

訪問日:2012/8/4

下の画像は、国土地理院の国土変遷アーカイブ空中写真閲覧システムの昭和24年の航空写真。
現在の住所は、東京都葛飾区白鳥。
当時は「青砥高射砲陣地」と呼ばれていたようです。
ここに、半円形に配置された高射砲陣地が見えます。
分かりますか。
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分かりやすいように印を付けてみました。
きれいに半円形に6基ずつ、計18基が設置されています。
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これは現在のMapionの同じ場所の地図。
縮尺を合わせるため、少し縮小しています。
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印を重ねてみました。
当時は畑や空き地の中にあったものが、今では住宅街の中にあります。
これらを1個ずつ探索していくわけですが、マンションなど私有地の中に位置するものは、確認のしようがありません。
いえ、正式に取材を申し込めば確認できるのかも知れませんが、ワタクシそこまで根性がありませんので、表から見えるものだけを探してみました。
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最初はこれ。
上記書籍『東京の「痕跡」』にも掲載されている、駐車場内の痕跡です。
何ともくっきりした痕跡ですね。
なお、奥に見える青い建物が、その隣の高射砲の位置。
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上の駐車場内高射砲の位置です。
赤い矢印のところ。
青い建物はその1つ上です。
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ちなみに、青い建物に来てみると、土台のコンクリートがやけに気になるのですが、どうなんでしょうか。
新しいコンクリートに見えますので、関係ないかも知れません。
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次に見つけたのはこれ。
この集合住宅の奥に、
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こんなのがありました!
丸いコンクリート。
これは当時の痕跡に間違いないでしょう。
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ちゃんと奥まで丸くなっています。
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左の方は、隣の建物の一部になってしまっているようです。
集合住宅の奥にこんなのがひっそりと隠れてましたよ!
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今の痕跡はこの矢印の位置。
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次は、これも『東京の「痕跡」』に掲載されている物件。
上の物件の隣の位置です。
道路に面しているから見つけやすいのですが、丸い陣地が切り取られて断面が見えている、という状況です。
この建物の土台として使われています。
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これが今の物件の位置。
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次は、駐車場の中に残っている物件。
コンクリートではなく、アスファルトで覆われており、はっきりそれとは分かりにくいのですが、位置的には間違いありません。
しかも、丸い取り付け部材の跡のようなものも見えます。
他のサイトで、金属の部材が見えている写真を見ましたので、おそらくそれがアスファルトで埋められてしまったのでしょう。
例えばこちらのサイトです。
http://www.lococom.jp/article/view/13116717/
駐車するには邪魔な存在ですから、仕方ないのかも知れませんね。
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反対側から撮ってみました。
手前に四角いプレート状のコンクリートが見えていて気になります。
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今の物件の位置です。
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次の物件は私有地内を遠巻きから眺めなければいけません。
奥の軒下あたりのコンクリートがちょっと不自然に見えます。
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上の写真を拡大。
コンクリートの土台となっており、丸みを帯びているようにも見えます。
中に入れればもっとちゃんと確認できるんでしょうが、それは今回は無理です。
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この物件の位置はここ。
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次は、ちょっとはっきりしない物件。
マンションの建物の真下に位置しているので、確認することはできないと思っていましたが、すき間から床下をのぞき込むことができる場所があり、こんな風になっていました。
やはりはっきりとは見えませんが、丸いコンクリートの土台のようなものが見えませんか?
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上の物件の位置はここ。
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そして、最後の物件がこれです。
この一般の民家の土台が実に怪しい!
このあたりではそろそろ“丸いコンクリート”に敏感になってきていました。
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しかし、この物件の位置がちょっとはずれているんです。
下の6基の高射砲の位置ではなく、ちょうど“7個目”の位置になってしまうんですね。
おかしいなあ。
現地では間違いないと思えた物件なのですが。
謎です。
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事前の予想以上にたくさんの痕跡が見つかりました。
面白かったですねえ。
しかし、今回入れなかった敷地内にはまだ残っているものがある、と確信しています。
どなたか調べてもらえませんかww
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by ankyo-nekomatagi | 2012-10-04 17:54 | その他もろもろ | Comments(2)  

都電荒川線の近くで見つけた○○な自販機

今回は暗渠と全然関係ありませんが、街歩きをしていて見つけたある物件がちょっと面白かったので紹介します。
ま、コネタですね。
訪問日:2011/9/6

これが件の物件。
都電荒川線「荒川遊園地前」停留所の近く。
テープでグルグル巻きにされたビールの自販機。
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「8月14日未明に悪人の手で壊されてしまいました。残念賞」
強盗の被害に遭ったのですね。
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「犯人さん、盗んだ金で飲むビールは美味いですか?
あなたの家族や大切な人達に
不幸が訪れる事を心よりお祈り致しております。」

被害に遭って気の毒なのですが、少し面白くなってきました。
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「夏だけはやめて欲しかった・・・」

ビールの自販機ですから。
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「おいっ!盗んだ金はくれてやる、そのかわり修理代払え!!」
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「いつもポスターを楽しみにしてくれてありがとう!」

これはちょっと意味が分からないのですが。
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「又、違うカタチで発表出来たらよろしくちゃ~ん」

これもよく分かりません。
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「プロですね、ちゃんと働け」
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この下の方のテープに書いてあるのが、
「子供達へ 世の中には悪い人もいます。悪い事は悪いとハッキリ言える強くて優しい大人になって下さい。」
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「見逃しちゃったかも↑」

「犯罪を見逃さない」ステッカーとの合わせ技。
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「お酒は店内で買ってネ」
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「←ジュースは無事でなにより」

左にあるジュースの自販機は無事だったんですね。
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いやいや、何だかすごく面白い。
被害に遭ったのは本当にお気の毒ですが、それをユーモアに変えて表明する気概に感服しました。

あんまり面白いので1回分の記事にしちゃいました。
こういうのもいいかなぁ。
コネタシリーズも今度やってみようかな。


あと、ついでにその近所で見つけたこれを。
自転車の荷カゴに何かがスッポリと収まっています。
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きれいなアメショーが収まっていました。
首輪をしていたので飼い猫のようです。
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撫でても触っても動じません。
目も開けません。
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せっかくなのでドアップで撮らせていただきました。
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じゃまた。
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by ankyo-nekomatagi | 2011-09-14 17:51 | その他もろもろ | Comments(2)  

東京の階段~猫またぎ的ベスト10+α③

東京の階段コレクションの3回目です。
前回ですでに10個を超えてしまっていますので、看板に偽りアリな状況からのスタートです。
最初からタイトルに「+α」は付けているからまあいいか。

12.大塚の隠れんぼ的階段 (豊島区大塚5-13)
新大塚の駅の近くで見つけたこの階段。
この角度で見るとちょっとしか見えない。
隠れんぼしているかのような階段です。
個人宅へのアプローチにも見えますが、
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純粋に通り抜け階段です。
しっかし細いなぁ。
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このちんまりとした感じが楽しい階段でした。
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このあとは板橋区の階段ばかりが残ってしまいました。
板橋区にはいい階段が多いんですよ。
まあ、近場(だった)だからよく知っている、というのが本当の理由かも知れませんが。

13.銭湯脇のひなびた階段 (板橋区徳丸1-32)
前谷津川の支流の谷、「不動通り」へ降りる階段です。
なんかひなびてていい感じでしょ。
この右側が銭湯なのもポイント。
右のスペースは銭湯の薪を置いておく場所で、たまに薪で埋め尽くされていることがあります。
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階段との境の板が全部こちら側に倒れています。
このおおらかさがグッとくる。
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先の方は1ヵ所細くなっています。
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その先で振り返ると、集合住宅へのアプローチ階段につながっています。
両者の間には、何ともカオスな感じの階段。というか未整備の段差。
形がぐちゃぐちゃ。
のどかですねえ。
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最後はなだらかなスロープで高台に出て終わりです。
何てことはないんだけど大好きな階段です。
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14.無意味クランク階段 (板橋区中台2-3、7の間)
次はここ。
この階段、何の変哲もないようですが、まっすぐ上がる造りにしてもよさそうなのに、わざわざ踊り場でカクンとクランクしています。
不必要に幅を取っている変な階段です。
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右の階段の途中にはこんな変なマンホールも。
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上から見下ろすとこう。
かなり急ですね。
でもクランクしているおかげで、足を滑らせても途中までしか転げ落ちません。
そういう配慮なのでしょうかw
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15.ジグザグ坂をショートカットする階段 (板橋区西台1-27)
次はここ。
ここはまず地形が面白い。
左の道を手前方向に降りてきて、奥へまた降りて、そこからまた手前の方に降りてくる、というジグザグな坂道になっています。
ここを先に進むと、
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右手にショートカットする階段が現れます。
そもそもこの階段必要なんでしょうかねぇ。
一歩先へ行けば坂を降りてこれるのにね。
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下から撮ってみました。
こうして見るとこの右側のスロープはきついですか。
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真ん中のスロープを先に進んだところ。
植え込みで階段が隠れちゃってます。
ひっそり。
そもそもこのジグザグ坂が面白い。
坂とセットで楽しく鑑賞する階段でした。
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16.だまし絵的階段 (板橋区西台1-16)
さて、この階段は、手すりがなくて危なっかしいけど普通の階段。
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・・・でしょうか?
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実はこんな角度の階段でした。
いや、もはや階段ではないですね。これは。
写真の角度によっては普通に見えるから不思議。
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17.降りたところにスペースがない階段たち
これは降りたところにスペースが全くない階段。
気がつきにくいけどよく見るとすごく不思議。
上から降りてきたら、最後は横へ飛び降りるしかありません。
(板橋区徳丸3-32)
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上の写真の階段は私有地内なので近くまで行けませんでしたが、大田区で見つけたこの階段は公道に面しています。
近くに行ってみましょう。
(大田区羽田5-9)
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こちらの階段もほんとにスペースが全くない・・・。
おや?
下の4段分に横から何か突き出していますね。
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ここを踏み台にして上り下りするわけですね。
頑張りましたね。
この4段分だけ「外側」も歩けるわけです。
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こんなに工夫した階段なのに、上がった先は物干し台があるだけ!
面白い。
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この階段は、1階~2階~3階を結ぶ外階段ですが、
(北区上十条1-29)
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足元に、体を入れるスペースがありません!
子どもなら何とか出入りできるかも知れませんが、大人はまず通れません(ちょっとだけ登ってみようかと思いましたが、やってみたら無理でした)。
おそらく、元々はこの室外機につながっているパイプはなかったのだと思いますが、あとから付けた結果、通行不可能な構造になってしまったのでしょう。
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ふと見上げると、上の室外機もまた2階から3階への通行を拒否しています!
この外階段、元々設置に無理があったと思いますが、その後完璧に使えないトマソン物件にされてしまったようです。
そして、論理的必然として、このドアも「無用ドア」として認定されそうです。
このドアを開けてもどこへも行くことができないのですから。
いやー、面白い。
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いかがでしたか。
階段特集。
まだまだ私に見つけられるのを待っている面白い階段がたくさんあるはず。
いつか2回目ができるのでしょうか。

最後に、おまけでベスト○○に入るというほどではないけど気になる階段を続けてお見せします。

形状表現が不可能ないびつ階段。
(板橋区中台3-18あたり)
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どっちがオレん家だったっけ、と時々迷いそうな階段。
(板橋区若木2-1あたり)
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降りていった先に何もない階段。
(新宿区下落合2-14あたり)
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変な所から上がらせるクロス階段。
この低いコンクリート天井を身をかがめてくぐらないと階段には行けません。
しかも何でクロス?
(大田区北千束2-20)
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階段として使わせようという意図があるのかどうか疑問な階段。
一番下の段が異常に高い。
(板橋区中台3-19)
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最後にオマケのオマケ。
ここを登るのは難しい。
でも登りたくなる。
3段目までw
(大田区南千束1-32)
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ではまた~。
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by ankyo-nekomatagi | 2011-06-01 17:10 | その他もろもろ | Comments(4)  

東京の階段~猫またぎ的ベスト10+α②

前回に引き続き、東京のオモシロ階段を見ていきます。

6.高輪の抜け道階段 (品川区北品川6-1~高輪4-3)
高輪にあるこの階段。
右の階段は、個人のお宅へのアプローチなので、上がっちゃいけませんよw
左が目的の階段です。
こっちも上がっちゃいけなさそうですけどww
でも、上がりたくなりませんか?
ここは私道かも知れませんが、実は通り抜けられるので、突入してしまいます。

こちらは、暗渠仲間のlotus62さんが最近報告されています。
この企画、あっためているうちに先を越されてしまいました。
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大谷石の風情ある階段です。
しかしどこまで続いているか分かりません。
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夏だったこともあり、草が鬱蒼としています。
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途中の右手にはこんな脇道ルートも。
手すりも何もなく、ここを通るのは怖い。
人が通ることを想定していない気もしましたので、さすがにこちらは遠慮しておきました。
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いよいよ頂上が見えてきました。
でも、前から人が来たらどうしよう。
すれ違うのは困難です。
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ここで階段は終わりですが、ここはどこなのでしょう?
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振り返ると、かなりの高さ。
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上がったところで右に曲がることができます。
完全に人の家の裏手ですね。こりゃ。
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通り抜けて振り返ったところ。
こちらから来たら「通り抜けよう」とは絶対思いませんね。
通報されそう。
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その先にはもう一つ階段があり、これを上って高台に出て終わりとなります。
抜け道マニアも満足するぞくぞくするような階段でした。
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7.板橋区徳丸のコロシアム階段 (板橋区徳丸27、29、31)
板橋区徳丸にある階段群。
ここはとにかく地形が面白い。
長方形の形に地面がスポンと凹んでいるのです。
この凹みの下に降りていく階段が5つあり、この位置では向かい側の2つを見ることができます。
この写真では少し分かりにくいですが、右の方と左の方にちゃんと2つ見えますよね。
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この位置の足元も階段です。
さながらコロシアム。
我々は競技場を上から見下ろす観客です。
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下の地図はgoo地図で見た現地の様子。
横に伸びる二本の道の内側がまさに谷底の部分です。

上の写真の現在位置は、地図中央にある「サンバレー」の南側の階段の頂上です。
「サンバレー」の「バレー」は「谷」の意味ですから、まさに谷底の地形を表現した名称ですね。

隣の「サンヒルズ」は、2つ前の写真に見えるピンク色の壁の集合住宅で、谷底から始まり高台に続く斜面上にあります。
その意味で、「ヒルズ」は半分しか当たっていません。
「サンバレー」の南側にある「徳丸ハイツ」も同じですね。
その南にある「グリーンハイム」と「グリーンハイム3」は高台上にありますので、こちらは合格ですw
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今の階段を降りて見上げてみました。
結構な高さです。
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これは、先ほどの場所から見えた2つの階段のうち、右の階段に上ったところ。
先ほどの階段が見えています。
写真ではちょっと小さすぎて分かりませんね。
現地では肉眼でよく分かります。
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拡大してみました。
上のわずかな部分だけですが見えています。
これだけ劇的に地形を観察できるところはそんなにないと思います。
まさに絶景階段でした。
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8.弦巻川の谷を上がるひしゃげ階段 (豊島区雑司が谷1-31、33の間)
さて、急にスケールが小さくなりますが、これは弦巻川の谷を上る、ちょっと形の面白い階段。
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階段を上がると、その先の方にも別の階段があります。
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振り返ってみると、やはりひしゃげた面白い形を観察できます。
右の壁は階段に対して普通の角度ですが、左の壁は階段に鋭角に切り込んでいます。
こんな面白い形にした理由がよく分かりません。
そこが面白い。
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9.桃園川支流のコンクリート蓋階段 (杉並区天沼2-29)
次は、暗渠仲間のnamaさんが、この記事とかこの記事とかでご紹介されている、桃園川天沼二丁目支流(仮)に降りる階段。
コンクリート蓋を重ねただけというお手軽階段。

namaさんの報告によれば、このコンクリート蓋、何と手で持ち上げられるそうです!
階段マニアを自認する私も、これを見た時、手で持ち上げてみようとは思いませんでした!!
そして、いまだ持ち上げていません。
いつか再訪し、持ち上げてみなくてはなりません。
もちろん元に戻しておくつもりですよw
しかし、こんな階段でも地図には載っているというところが面白い。
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そして、よく見るとこの階段、暗渠の幅の半分以上を占領しています。
なのに傾斜が緩い。
枚数をこの半分で済ませ、ステップを1つ減らせたはずです。
暗渠に使った蓋がそんなに余ってしまったのでしょうか。
いろいろな意味で不思議な階段でした。
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10.板橋区中台のV字階段 (板橋区中台2-19、20、25、26あたり)
板橋区はとにかく地形の面白い所が多い。
先ほどの徳丸もそうでしたが、ここもいい。
この階段です。
これだけ見ると、さほど変わっているとは思えませんが、
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後ろを振り向くと、そちらにも上り階段があります!
そう、ここは階段が谷をはさんで向かい合う、専門用語(?)で「V字階段」になっているんです。
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「V字階段」は、どちらかに登って眺めるのが一番いい。
最初に見た方の階段を上がってみました。
このサイズの写真では分かりにくいですが、階段が向かい合っている様子が鑑賞できます。
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さて、この階段は先が左折しており、
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登り切るとこんな細い抜け道になっています。
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通り抜けて振り返ったところ。
この“抜け道感覚”を味わえるのもここのいいところです。
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さて、反対側の階段を上がってみましょう。
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途中まで上がって振り返ってみました。
写真ではこのくらいが分かりやすいですね。
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上がりきって振り返ったところ。
やはり分かりにくいか。
でもスケール感は伝わるのではないでしょうか。
「V字階段」はそんなに多くありませんし、この高さのものはなおさらです。
地形マニアだけが分かる大人向けの階段と言いたい。
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11.恵比寿の使用目的不明階段 (渋谷区恵比寿2-12)
恵比寿で見つけたオモシロ階段。
地図にも載っていないと思われる鉄製の階段。
一見して変でしょ。この階段。
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上っていくにせよ、下るにせよ、利用時は必ずバランスを崩す仕様となっております。
手すりがないから雨樋につかまるしかありませんが、雨樋はそういうためのものではありません。

上がった先のわずかな隙間から表通りに抜けられそうなので、用途は通り抜けかと思われるかも知れませんが・・・
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何と隙間の上にも2段あるではないですか!
左の建物のベランダまで続いているんです。
しかし、ベランダは普通の造りで出入り口などなく、入ろうと思ったら手すりを乗り越えるしかありません。
完全に泥棒の行動です。

元は入れるような構造になっていたのか(ドアがついていたとか)、それとも非常時用の階段ということなのでしょうか。
どれだけ眺めていてもあきない不思議階段です。
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・・・ということで、この時点ですでに10個を超えてしまいました。
うーん、もっと紹介したいな。
まだいい子がいますよ旦那。
お願いですからもう1回だけやらせて下さいw
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by ankyo-nekomatagi | 2011-05-30 18:16 | その他もろもろ | Comments(4)  

東京の階段~猫またぎ的ベスト10+α①

さて、階段マニアでもあります私ですので、1回はやらなくちゃいけないと思っていた階段特集です。

「東京の階段」と言えば、松本泰夫さんの名著「東京の階段」があるわけですが、この書籍では山手線の内側にある階段に絞って収載されていました。
紙幅の関係でやむを得なかったのだとは思いますが、当然ながら山手線の外側にも面白い階段がたくさんあります。

この特集では、山手線の外側も含めた東京の階段の中で特に面白い、あるいは味わい深いと思ったものを取り上げたいと思います。
「東京の階段」に載っているものはできるだけ避けました。
また、松本泰夫さんのサイト「階段DB」にあるものもできるだけ避けています。

ベスト10といっても、厳密な順位など付けられるはずもありません。
また、選んでいるうちに10個以上紹介したくなってきました。
なので、「ベスト10+α」とさせて下さいw
順序は不同です。

なお、写真はかなり古いものがありますのでご了承下さい。
最大で2年以上前の写真です。
なので、現在とはすでに状況が異なっている階段もあるかも知れません。
すでに撤去されているものがあったりして。
全部の写真を撮影し直したりはちょっとしていられません。
「ここは違うよ」的な情報をお持ちの方はお知らせいただければうれしいです。

1.墜落の恐怖を感じる階段 (北区上十条5-29)
最初は、赤羽にある実にトリッキーな階段です。
ここの面白さはほかの階段では絶対に味わえない、私が最も好きな階段です。
断トツで好き、と言ってもいいでしょう。
順序はつけないと言っておきながら、早速1位の順位をつけてしまいましたw
でもここだけは別格なんです。

ここです。
いや、この手前の階段じゃないですよ。
この階段の向こうに見える建物と建物の間にある隙間を通っていきます。
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この隙間に突入します。
向こうは稲付川の支流の川跡。
谷底です。
なだらかなスロープになっていますが、先がどうなっているのか全く分からず、「このまま断崖絶壁になって墜落するのではないか」という恐怖を感じます。
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しばらく進むと、ようやく階段になっています。
ホッ。
はじめはすごく怖いけど、少し進むとようやく怖くないことが分かる階段です。
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下まで降りて見上げたところ。
この眺めもなかなかいいですが、やはりここの醍醐味は上から降りてこないと分かりません。
こんな不思議な感覚を味わえる階段はまたとないでしょう。
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2.田園調布の斜め&急階段 (田園調布3-46と47の間)
次は田園調布のこの階段。
東京には段々が斜めになっている階段がいくつかあります。
書籍「東京の階段」には「上大崎の斜行階段」などが掲載されていますが、行ってみるとそれほど違和感はなかったりします。
しかしここは違う。
斜行っぷりが強烈です。
上り下りに支障があるほど斜めです。
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上から見たところ。
これだと分かりやすいでしょうか。
しかもすごく急なんです。
降りる時はかなりの恐怖を感じます。
手すりがなかったらまず降りられないと思います。
強烈な印象を与えてくれる階段でした。
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3.新宿区本塩町の急階段 (新宿区本塩町7と10の間)
続けて急階段を一つ選んでみました。
これは「東京の階段」にも掲載されていたのですが、傾斜角44度というすごい階段で、訪れてみると印象がとても強かったので、これを紹介しないわけにはいかない、と思った階段です。
40度を超える階段なんてめったにあるものではありません。
それが44度です。

この私有地みたいな所、いや完全に私有地で「私道」とも書いてあるところを上がっていきます。
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これです。
どうですか!
急でしょう?
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もちろん上の写真じゃ分かりませんよね。
上から見たこの写真ではどうですか?
手すりがあり得ない方向に向いているように見えます。
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上から見たところ。
これだと分かりやすいですよね。
下の方がさらに急になっていて、手すりもすごい角度になっています。
実際行ってみると、すごく急で、降りる時はかなりの恐怖です。
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手すりの脇にはこんな看板が。
「急で危険だけど自分の責任で通ってね」という宣言です。
行ってみたくなりましたか?
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なお、この特集では原則として公道または私道上にある、誰でも通れる階段を対象にしており、敷地内の階段は対象にしていませんが、たまたま見つけたこの階段は、報告したくてたまらないので、番外編として掲載します。
尾久駅の近く、北区昭和町2-5にあった敷地内急階段。
ここは工場でしょうか。
私有地内だからどんな階段をつけてもいいんでしょうが、それにしてもこれはすごい。
ほとんど垂直。
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真横から見るとよく分かりますね。
はしごと変わりません。
降りる時は後ろ向きに降りるしかありません。
いや、度胸試しに前を向いて降りてみたい気もする・・・。
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4.玉川上水余水路へ降りる階段
これは暗渠本の「東京ぶらり暗渠探検」にも載っていましたし、暗渠界の方々は皆さんご存じの階段でしょう。
しかし、階段単体で見てもかなりいい感じの階段で、ポイントが高いと思います。
新宿のど真ん中にこんな無造作な階段があるとは信じられません。
いや、この余水路の存在自体が信じられないのでしょうけど。
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上から見たところ。
手すりとか余分なものがないところもいい。
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そのほかにも余水路から見られる階段がありますね。
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これも。
どれもいいですね。
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5.中野区東中野の暗渠の果て階段 (中野区東中野1-45)
これは暗渠界では有名な階段のようですので、説明無用でしょうか。
最近ではnamaさんが記事にされています

中野区の「区検通り」に沿うように走るこの暗渠。
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蛇行を繰り返すこの暗渠の果てに・・・
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この階段がありました。
この意外性がまずいい。
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どうぞアップでご覧下さい。
この階段はいろいろな意味で味わい深い。
下だけ鉄製という不思議な階段でもあります。
この鉄製部分を取り除いたら、上から降りてきた歩行者は大変なことになります。
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上の方は石段で、かつ草深い。
上と下で趣きがまるで違います。
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上から見たところ。
鉄製階段の部分が急なため、この角度では最上部しか見えませんね。
でも、この眺めも素晴らしい。
中野区が誇るべき階段です。
絶対に撤去しないで下さい!
中野区。
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以下、次回に続きます。
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by ankyo-nekomatagi | 2011-05-27 17:08 | その他もろもろ | Comments(6)  

羽田赤レンガ堤防を鑑賞する

先日、羽田に行ったのですが、そこで偶然に面白いものを発見しました。
存在意味不明の堤防のようなもの。
これは一体何なのか。
早速見ていきましょう。

訪問日:2010/10/23

これは現地に向かう途中で見つけた公園。
「本羽田第三公園」。
案内図の左上の方に「流れる期間 5月より9月まで」と書いてあります。
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左側にはスロープと溝が。
どうも溝に水を流すようです。
流しそうめんみたいに。
「5月より9月まで」ということで、残念ながら訪問時はわずかに期間が過ぎていました。
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正面を見ると、ほほう、あの上から流れてくるようです。
左のスロープから上がっていきましょう。
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途中にはタイヤのベンチ。
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上まで上がってくると、こんなカラフルなパイプがお出迎えしてくれました。
このパイプの下から水がワシャワシャ噴出してくるわけですね。
見たかったなぁ。
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多摩川に向けて歩いて行くと、この物件に出会いました。
これは何?
形としては堤防だけど、川に面していません。
全く予備知識なしでこれに出会いましたので、たまげました。
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あとでネットで調べてみると、「羽田赤レンガ堤防」として割と有名な存在のようです。
これより数十メートル川側にある現在の立派な堤防より以前に使われていたものらしいです。
現状は堤防の川側に住宅が建ち並び、おかしな風景となっています。
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この左の部分はぶった切られ、コンクリで白く固められています。
今は土木遺産的に扱われている存在のようですが、この扱いはひどいですね。

でもって、先にある階段。
かつては意味のある階段だったのでしょうが、今は利用価値ゼロの存在になり果てています。
ここを登っても塀の上に出るだけ。
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このあたりは、堤防の裏が民家の敷地のようになっています。
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ここも。
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今度は向かい側から撮ってみました。
この堤防が1.6kmも続くそうですが、この時は端から端まで調べませんでした。
せっかく行ったのに惜しい気がします。
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ここは切り口が先ほどのように雑でなく、下にレールのようなものも見えます。
水門か何かだったのでしょうか。
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階段にもいろいろな種類があります。
これは鉄製の階段。
しかもダブルで。
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これは石製。
両側に。
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堤防の下には暗渠みたいな道も。
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ここの裏側は歩道みたいになっていますが、
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振り向くと先へ進めなくなっています。
堤防裏の使い方に統一感がまるでありません。
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何だか結構バラエティに富んでいて面白いですね。
再訪して1.6kmを全部見てみる価値はありそうです。

ところで、この日の羽田訪問目的はこれではなく、この堤防の北側に多数存在する細道です。
例えば、こんな道を入っていって、
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こんな風に曲がっていって・・・砂利道ですね、こりゃ。
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うわ、何この道。
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これは脇道。
「横町児童公園」につながっています。
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最後にここに出てきました。
出た先の道も細いんですけど。
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出て振り返るとこんな感じ。
ちょっと事前の予想と違いました。
これはもう道ではありませんね。
ここに入っちゃいけません。
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というわけで、ここの細道エリアのご紹介は控えたいと思いますが、一つだけ印象に残った物件がありました。
これです。
ここの足元に見えている・・・
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これ!
八角形をした何か。
マンホールと言っていいんでしょうかね。
場所が場所ですし、持ち上げてみる気にはなりませんでしたよ。
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今回の訪問場所です。

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by ankyo-nekomatagi | 2010-11-11 18:15 | その他もろもろ | Comments(4)  

「V字坂の聖地」馬込を歩く④

今回は数ある馬込のV字坂の中でも、「奇跡のV字坂鑑賞スポット」とも言えるポイントをご紹介します。
訪問日:2010/1/3、2010/6/6、2010/10/23

そのポイントは、前回3回目の最初にご紹介したルート(環七に信号があるルート)です。
谷底の環七から上がったところの十字路。
住所で言えば、中馬込1-5、6、11、12の間です。
この地点で南の方を見ると、当然次の谷が見えます。
この写真は、前回の3枚目の写真と同じアングル。
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後ろ(北)を見ると、今上ってきたばかりのV字坂が見えます。
これも当然。
谷底は環七。
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ここで右(東)の方を見ると、内川本流が作るV字坂が見えます。
この写真では小さくて見えにくいですが、現地でははっきりと分かります。
b0206463_18572283.jpg


拡大してみました。
明らかに奥は上り坂です。
谷底は内川。
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ここまでは当然の如く予想されることですが、問題は西方向です。
こちらには谷はないはずなのですが・・・
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こちらも拡大してみました。
奥がペコンとへこんでいるではないですか!
現地なら普通にV字坂とはっきり分かります。
そうです。
ここは、「奇跡の4方向V字坂鑑賞スポット」なのです!
無数のV字坂が存在する馬込だからこそ、このような質的にも高いスポットが生まれたのだと思います。
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西側の谷に少し近づいてみました。
明らかに谷になっています。
なぜここが谷になっているのでしょうか。
この谷に下りても暗渠らしき痕跡はありません。
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国土地理院の「数値地図 5mメッシュ(標高)」CD-ROMからの画像をもう一度見てみると、どうも、南の方に見えた「B」の谷が、上流で西北(左上)に方向を変えているようです。
この偶然が奇跡を生んだのでしょう。

このスポットを発見した時は思わず声を上げてしまいました。
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「B」の谷は、内川に近い方は暗渠っぽくなっていますが、途中からさかのぼれなくなっていましたが、方向を北へ変えているポイントがないかどうか、回り込んで探してみました。
すると、この場所がかなりクサい。
左の階段もマニアとしては気になりますが、右の細い道は暗渠なのではないか。
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階段を途中まで上がってみると、細い道は90度右に曲がっており、
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その先は壁に突き当たって終わりになっていました。
ちょっと入りにくいので、こんな形で遠慮しました。
おそらくこの道はどこにも通じていない袋小路です。
しかし、方向的には、この向こうが先ほどの谷の位置につながっていると思います。
やはり谷が北に回り込んでいたようです。
私なりの結論が出ましたので安心しました。
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さあ、これで馬込のV字坂の旅は終わりにしたいと思いますが、最後に暗渠ブログらしく、唯一の暗渠らしい谷跡をたどってみます。
ここが入口。
上流から下っていきます。
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木が覆い被さり、昼なお暗い。
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次の南北横断ルートを横切ります。
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もう一本道路を横切ると、この先が内川です。
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ここへ出てきます。
内川から振り返ったところ。
とにかくまっすぐ進む、素直な暗渠でした。
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これで馬込の素晴らしさを猫またぎ的にはすべてご紹介しました。
私以外にもしV字坂ファンがいるとすれば、ぜひ訪れていただきたいものです。

こんなすごい光景がいつも見られる馬込在住の方々は本当に幸せ者です。
毎日の上り下りが大変とか言ってちゃいけませんよっ!


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by ankyo-nekomatagi | 2010-11-09 19:34 | その他もろもろ | Comments(5)  

「V字坂の聖地」馬込を歩く③

さて、今度こそ馬込を歩きます。
地名的には正確には大部分が「中馬込」になります。

訪問日:2010/1/3、2010/6/6、2010/10/23
(3回訪問した時に撮影した写真のうち、説明に都合のよいものを使っていますので、天候が急に変わることがあります(笑))

前回の国土地理院の「数値地図 5mメッシュ(標高)」CD-ROMからの画像の再掲です。
まず、赤枠のエリアを北から南に歩いてみましょう。
A~Dの4つの谷を一気に横断することになります。
なお、「A」の支流のルートには、現在は環七が通っています。
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「A」の谷を北から見たところ。
早くもハイレベルのV字坂が始まっています。
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谷底の環七を越え、向こうの坂を上がってきました。
ん?
何だか先の空が広いような気がする・・・。
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上り切りました。
うわー、予想はしてましたが、次のV字坂です。
絶景に次ぐ絶景。
谷へ下りてみます。
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谷底に降りてみると、左手には暗渠です。
4本の支流の中では、唯一暗渠らしさの残るルートです。
いつもなら喜んでたどるところですが、今回はそれどころではないのでスルー。
ああ、贅沢だ。
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谷底の右手はこのように続いており、この暗渠はこれ以上上流は追えないようです。
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向こうの坂を上り切ったところ。
確かに下り坂にはなっていますが、残念ながらその先には貝塚中学校が立ちはだかっていました。
このコース、V字坂を楽しむには理想的な位置なだけに残念。
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ここで振り返ると、当然の如く見事なV字坂です。
小さくてちょっと分かりにくいですが、向こうの上り坂の勾配が途中で何段階かで変化しており、うねうねした感じになっています。
これも面白い。
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今度は一つ西隣の道から南の方へ下ってみます。
うーん、これまた見事な眺め。
ただし、残念なことにこのルートでは谷底の環七に信号がありませんので、東隣のルートの信号にいったん迂回しなければなりません。
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環七を越えて向こうの坂を上ってみます。
途中で左を向くと、こちら方向もV字坂!
油断していると、すぐ別のV字坂を目にしてしまいます。
先ほどたどった東隣のルートが低くなっているようです。
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南方向へ上りきると、こんな光景。
ちょっと左にひしゃげています。
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下り坂を途中まで下りてみるとよく分かりますね。
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奥の坂をまた上っていきます。
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上りきったらまたV字谷。
絶景もここまで続くと唖然としてしまいます。
この感覚を別の言葉で例えると・・・
「ジェットコースター」がかなり近いと思います。
アップダウンがどこまでも続きます。
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さて、また谷底近くまで下りてみました。
ここの光景がまたすごい。
上り坂がすぐに終わり、次の下り坂が始まっており、かつその次の上り坂がこの位置から見えています。
重層的な谷の構造が一望できるという絶景です。
もう溜め息が止まりません。
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2つ見える谷のうち手前の短い坂を上り切ってみると、その先も意外と強烈な谷なんですよ、これが。
おそるべし、馬込。
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奥の上り坂を上り切って振り返ると、やはり深い谷。
ただし、谷の二重構造はこちらの方角からは分かりにくいようです。
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さて、上りきったところはJR線の上をまたいで進む道となります。
ここで右を向くと、ここにもV字谷。
これは左(南)方向から伸びている次の谷です。
つまり5番目の谷。
この谷を越えると次は6番目の谷が待っています。
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JRを越えていくと、「二本木坂」という、初めて名前の付いた坂になりますが、皮肉なことに、この坂はさほど劇的にV字谷を楽しめる坂ではありません。
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名前のついたV字坂が馬込には一つだけあります。
こちら、「夫婦坂(めおとざか)」。
ここまでに紹介してきたルートよりもさらに西側にあります。
B~Dの谷はもう谷頭を越えてしまっており、これはAの谷の最上流部です。
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上の坂名の表示板からでは少し分かりにくいので、少し下って環七の手前まで下りてくると、V字坂の様子がよく分かります。
この下りと上りのセットを夫婦に例えて「夫婦坂」と言っているのですね。
でも、この周辺にはV字坂はほかにもいくらでもあるのになぁ。
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あとは、その他のV字坂の絵を続けてご覧に入れましょう。
これは環七よりも北にあるV字坂。
馬込のV字坂エリアとしてはかなりはずれの位置にあります。
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これは、2本目に紹介した南北横断ルートの一本西隣のルートにあるV字坂。
谷頭に近いのですが、かなりくっきりしています。
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これは最初に紹介した南北横断ルートよりもさらに東のルート。
左に見えるのは貝塚中学。
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ほぼ谷底に下りて、奥の上り坂を見ると、相当な急坂に見える。
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振り返って、下りてきた坂を見ると、うわー、こっちはもう垂直に見えるー。
とにかくどこのV字坂もスケールの大きさに圧倒されます。
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さあ、すごい所でしょ、馬込。
右を見ても左を見てもV字坂。
どこへ行ってもV字坂。
紹介しきれなかったV字坂がまだまだありますが、この辺でやめにしておきましょう。

しかし、レポートはまだ終わりません。
馬込には、V字坂が多いというだけでなく、おそらく東京で唯一(かも知れない)という「奇跡のV字坂鑑賞スポット」が1ヵ所あるのです。
次回はそちらをご報告します。
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by ankyo-nekomatagi | 2010-11-08 19:19 | その他もろもろ | Comments(6)  

「V字坂の聖地」馬込を歩く②

さあ、今回はいよいよ馬込を歩きます。
訪問日:2010/6/6

まずは現地の地形を把握しておきましょう。
いつものように国土地理院の「数値地図 5mメッシュ(標高)」CD-ROMからの画像。
ひょー、なんですかね。この地形。
こんな地形見たことない。
住宅街なのにこの地形。
複雑怪奇。
死にそう。
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身もだえしてしまうような楽しい地形図ですが、心を落ち着けて解説に移りましょう。
この真ん中の上下(つまり南北)に通っているのが内川の最上流部分です。そこへ左から何本もの支流が流れ込んだ跡があります。

この陰影図の右側が大森で、ここの複雑さもすごい。
陰影図の左側は洗足池からの流れです。
しかし、V字坂鑑賞のためには、内川に西から真東に向かっていくつもの支流が流れ込んでいるこの立地にまさるものはありません。

また、ここは道路がほぼ東西南北に通っているのもポイント。
V字坂鑑賞には理想的な条件です。

JRより南にも谷が2本見えますが、少しいびつな形をしているため、今回の対象からは外れます。
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このサイトは一応暗渠専門と唱っていますので、まずは内川をさかのぼっていきましょう。
なお、内川全体については、庵魚堂日乗さんlotus62さんがすでに紹介されています。

ここはJRの南側。
立ち入り禁止のこの場所を手前から向こうに流れていたようです。
b0206463_15475343.jpg


振り返るとこう。
おお、砂利道が続いています。
b0206463_1548392.jpg


JRの高架を回り込み、北側に出ると、このように続いていました。
植栽があり、いかにもな風景。
b0206463_15481316.jpg


右(西)からは何と開渠が合流しています。
位置関係からすれば、地形陰影図の、上から4本目の川跡かも知れませんが、川筋はたぶん変えられているんでしょうね。
b0206463_15482581.jpg


JR高架にさらに近づいてみると、おほー、トンネル状の暗渠のようです。
平凡な暗渠と思いきや、意外性を見せてくれます。
b0206463_154836100.jpg


さて、さらにさかのぼっていきましょう。
・・・と思ったら、何と工事中で通れません。
しかし、今回は暗渠探索がメインではないので、あまり悔しくないのです。
b0206463_15484661.jpg


やむなく、左の道から回り込みます。
おーーっと。
早くも馬込の地形の特徴が眼前に現れました。
道が上下にくねくねしています。
いわば縦に蛇行。
いやいや、こっちはあとあと。
内川本流に戻ります。
b0206463_1549357.jpg


うわー、内川に戻るルートがすでにこんな。
あからさまなV字坂です。
もったいつけてたのにいやでも目にしてしまいます。
この写真の谷底が内川です。
b0206463_15491450.jpg


内川に下りると、ここまでが通行止めでした。
b0206463_15492431.jpg


ここから通ることができました。
暗渠としてはごく普通。
b0206463_15493455.jpg


ずーっとこんな感じ。
正統派の緑道が続きます。
先に階段があり、環状七号線とぶつかります。
b0206463_15494498.jpg


環七は横切れないので、ぐるっと迂回させられて内川に戻ってきました。
階段で下ります。
b0206463_15495555.jpg


しばらくすると突き当たり。
そこにこんな石板が立っており、「旧内川源流」とあります。
b0206463_1550496.jpg


この先は谷底を通ることができず、東の道を通るならこの道。
左側が谷です。
b0206463_15501596.jpg


西を通るならここ。
こんな階段を登らされます。
谷は右。
こちらを通ってみます。
b0206463_15502690.jpg


階段を上がってさらに進むと、右側はこんな感じ。
明らかに低い。
でも侵入は無理。
b0206463_1551821.jpg


最終的にT字路にぶつかります。
右を向くとこう。
もう谷は終わっていました。
真っ平ら。
普通ならがっかりするところですが、今回はへっちゃらです。
なぜならこれから聖地馬込の地形をたっぷり鑑賞するからです!
b0206463_15503874.jpg


・・・うすうす感づいている方もいるかも知れませんが、すでにかなりのスペースを使ってしまいました。
今から馬込の地形紹介を始めてしまうと中途半端なことになりそうです。
クライマックスは次回に持ち越しとしましょう。

今回のルートです。

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by ankyo-nekomatagi | 2010-11-05 16:12 | その他もろもろ | Comments(0)  

「V字坂の聖地」馬込を歩く①

大田区馬込。
ここは、私が密かに「V字坂の聖地」と呼んでいる所です。
地形的にすごいんです、ここ。
V字坂の宝庫。
大地の営みをこれほどダイナミックに見せてくれる場所がほかにあるでしょうか。
とにかくすごい。
馬込。

なんだかのっけから興奮気味に紹介していますが、何のことを言っているかさっぱり分からない方もいるでしょうから、まずは「V字坂」がどんなものかのご説明から始めたいと思います。

ちなみに、私は「V字坂」ファンです。
「V字坂マニア」、「V字坂おたく」、「偏執的V字坂愛好者」と呼んでいただいても構いません。
とにかくこの地形が気になるんです。

まずは「V字坂」がどんなものか見ていただきましょう。
こんな感じの光景です。
(世田谷区羽根木1-31)
b0206463_1845692.jpg


どうですか。
道が真っ直ぐに下っていった後、まっすぐに上っていくこの光景。
地形のダイナミックさを感じませんか。
(北区赤羽西4-40)
b0206463_18452295.jpg


この道が作る形が「V字」になっているので、「V字坂」と呼んでいます。
この「V字」の角度が急なほど、そして高低差が大きいほど、迫力があってポイントが高いですね。
(大田区上池台4-39)
b0206463_18453547.jpg


これなんかどうですか?
どこまでもまっすぐに進むV字坂。
向こうの坂の上が遠くにかすんで見えません。
しかも、谷が深くて谷底も見えない。
大変にスケールの大きい名V字坂です。
(目黒区柿の木坂2-4)
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このV字型の谷は、ほとんどの場合、川に削られてできたものです。
したがって、谷底に降りると、かなり高い確率で暗渠に出会うことができます。
祐天寺駅近くのこのV字坂を降りてみると・・・
(目黒区区五本木1-12)
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ほらっ、暗渠です。
これは蛇崩川(じゃくずれがわ)の支流。
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全体が逆S字型のこのV字坂。
すごく良い感じ。
このV字坂も降りてみると・・・
(練馬区旭町3-3)
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うわー、暗渠以外の何者でもないという紛れもない暗渠。
かっこいい。
ここは白子川の支流。
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こんな風に若干曲がりくねって多少見通しが悪くても、それも味というものです。
(港区元麻布3-7)
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ここは名前のついたV字坂。
「薬研坂(やげんざか)」と言います。
薬研(やげん)とは、薬を砕く道具のことで、真ん中が凹んでいる形をしているらしいです。
ああ、見事なV字ですねぇ。
この坂に名前が付けられているのもうなずけます。
(港区赤坂4-17)
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向こう坂の上が見えなくてもいいんです。
逆にどこまで上り坂が続いているか期待がふくらみます。
「チラリズム」的な感覚ですかね。
(渋谷区桜丘町3-22)
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V字の角度がゆるく、うっすらへこんでいるだけの場所もあります。
でも油断しないで下さい。
そこが谷の始まりかも知れないからです。
この写真の先に見えるかすかにへこんだ所まで行ってみると・・・
(板橋区赤塚3-1)
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左側がこんな風にガクンと落ち込んでいます。
先ほどのうっすらした凹みは、こんな深い谷の始まりだったんですね。
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上の写真の突き当たりまで行って左の坂を上がってみると、こんな景色。
V字谷がここまで進化しています。
すごいですね。
この暗渠については、lotus62さんが詳しくレポートされています
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どうですか。
楽しいですか?
ちゃんとついてきてますか??

それでは、ここからさらに連発でV字坂をご覧いただきましょう。
きっとV字坂を好きになるかも知れません。

高低差がハンパない。
(大田区田園調布5-14)
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一直線のアップダウンがV字坂心をくすぐる。
(世田谷区玉川田園調布2-15)
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身をよじるように曲がったV字坂。
(文京区白山5-29)
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右は西日暮里駅。
(台東区西日暮里3-5)
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右は原宿駅。
(渋谷区神宮前1-18)
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奥の小学校の位置が高い!
(豊島区中落合2-11)
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奥の上り坂が急。
左は都電。
(豊島区雑司が谷2-28)
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さて、V字坂に慣れていただいたでしょうか。
気持ちが悪くなってきましたか?
困ったな。
とりあえず解説に戻りましょう。

坂が急すぎる場合は、階段になっていることもあります。
この写真は、ちょっと暗いですが手前の坂が階段。
(世田谷区等々力1-26)
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両側の坂が階段になっている場合は、業界用語(?)で「V字階段」と言います。
もっとも、このV字階段は、真ん中だけ階段で、車も通れそうです。
(世田谷区北沢1-3)
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人しか通れない「純粋V字階段」ならこれ。
この「純粋V字階段」はめったに見られないレアものです。
(板橋区赤塚5-11)
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このV字階段は、高低差もあまりなく、特徴がないように見えるかも知れませんが・・・
(豊島区中落合3-13)
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下まで降りると、左側にもう一つ階段が!
三方階段です。
実は、ここは階段業界(??)では有名な場所で、なおかつ出口のない谷、すなわち第一級スリバチでもあります。
右側も階段だったらパーフェクト達成ですが、残念ながら緩やかな上り坂となっています。
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さて、たくさんV字坂を見てきましたが、実は東京にはV字坂が無数にあります。
東京の複雑な地形と、網の目のように張り巡らされた道路が、V字坂を多く生み出したのですね。
しかし、V字坂が「まとまって見られる場所」と言えば、馬込をおいてほかには思い当たりません。
馬込は特別な場所なのです。

さて、どうでしょうか、皆さん。
ここまでついて来れましたか?
後続ゼロ、一人旅ってことはないですよね?

大いなる不安を抱えつつ、次回はいよいよ聖地馬込に乗り込みます。
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by ankyo-nekomatagi | 2010-11-04 19:16 | その他もろもろ | Comments(4)