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川崎暗渠狂想曲【五ヶ村堀編】①

今回は、向ヶ丘遊園駅の近くで二ヶ領用水から分水している五ヶ村堀を追いかけます。
訪問日:2010/11/21、2010/12/19
よく考えると、もう去年の写真じゃないですか!
ほったらかしているうちに1年も経ってしまいました。

これが、二ヶ領用水から分水したばかりの五ヶ村堀。
このすぐ右側を並行して二ヶ領用水本線が流れています。
そして、以前にご紹介した前川堀は、この写真の足元から分水しています。
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これが振り返ったみたところ。
コンクリート舗装が続いています。
これをちょっと戻って、先に見える歩道橋の下へ行ってみます。
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なんか流れ出している感はありますが、はっきりとした分水地点は分かりませんでした。
間に仕切りがあって2列に分かれて出てきていますが、
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足元で一緒になっていました。
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歩道橋にちょっと登ってのぞいてみたのですが、はっきりしませんねえ。
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分水地点は諦めて、先に進んでみます。
これは、二ヶ領用水のすぐ脇にある「五ヶ村堀緑地」。
この下を通っているようです。
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その脇にはこんなモニュメント。
ほぼ常時水を流していますが、たまに止まったりしています。
止まった後、再度流し始める時の、じょわじょわと下に水が落ちていく感じが面白いと思ったのですが、立ち止まって眺める人は誰もいませんでした。
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しばらく行くと、道の左手に開渠が現れました。
その先には水門跡。
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これが水門跡。
当然のごとく今は使われていないようです。
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上げ下げする門は残っています。
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水門の脇には、別の小さな支流が流れ込んでいました。
いえ、水は全然ありませんけどw
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気になったので、この小さな支流の反対側へ回ってみると、こんなウッドデッキが敷き詰められていました!
この先は側溝クラスになるので追いかけませんでしたが。
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さて、本流の方を先に進むと、ここで二ヶ領用水本線と別れ別れになります。
右の金網の奥が二ヶ領用水本線、左の茶色い建物の左に斜めにそれていくのが五ヶ村堀。
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これが五ヶ村堀の方。
ここからはおおむね開渠となっています。
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ハシゴ式開渠です。
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しばらく進むと、また水門跡がありました。
色も形も先ほどのものとそっくりです。
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こちらは上げ下げする門が撤去されていました。
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その先の桟の上は物置きと化しています。
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さて、この堀の流末はどうなるのか。
これからものすごい距離を歩くことになります。
次回に続きます。
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by ankyo-nekomatagi | 2011-11-28 19:31 | 川崎市の暗渠 | Comments(0)  

蛇崩川 下馬西支流(仮)をたどる②

訪問日:2011/10/23

左側の歩道を進んできましたが、この交差点で歩道が左に曲がっています。
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左を見ると、また谷の位置がずれていました!
暗渠が谷底に追いついたり、追い越したり、この追いかけっこが何だか面白い。
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そして、ここで歩道が終わり、
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右を見ると、侵入無用の未舗装暗渠となっていました。
そして、足元の白線を見ても、ここが谷底の位置であることが分かります。
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未舗装暗渠をのぞき込んでみました。
ここだけなぜ通行不可にしているのでしょうか。
それはそれで風情を感じるのでよいのですが。
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先ほどの場所は入れなかったので、右から回り込んでみると、まだまだ谷地形は続いていました。
この写真の左側にちらっと見える緑色の金網から、先ほどの暗渠が出てきています。
そして、谷底はそれより向こう。
また谷と位置がずれています。
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先ほどの立ち入り禁止暗渠の続きはこう。
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そして、次は谷底を通り越え、少し上り坂になったところから再開していました。
入口には階段があって、3段下りて進みます。
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入ってみると、苔むした良い感じの暗渠。
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ここで振り返ると、今降りてきた階段。
U字溝を重ねただけの簡易階段です。
これは面白い。
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先へ進むと、一般道をひとつ越えていきます。
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この位置を左から見ると、ここは谷位置でした。
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ここは壁まで苔むしています。
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暗渠へ降りる階段。
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また一般道を越えます。
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この位置を、今度は右から見てみました。
まだ相当に深い谷地形。
そして、暗渠の位置は谷からずれていません。
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1ブロック進んだこの場所で、暗渠らしい道は終わりとなります。
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この位置で左を見ると、少しだけ谷位置とずれていました。
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谷へ下りて右を見ると、蛇崩川まであともう少し。
もうそれらしい痕跡は残っていません。
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いやー、面白かったですね。
暗渠の位置が、谷位置からずれては戻り、ずれては戻ってさらに通り過ぎたりの繰り返しがひどく印象的でした。

もともとは、この川も谷地形の通りに流れていたのでしょうが、農地化か宅地化のために区画整理され、90度に曲がりつつ進むように付け替えられた、ということなのでしょう。
自然の営みと人の営みの歴史に思いを馳せてしまいます。
自由が丘の時と同じような感想を述べてしまいました。
こんな暗渠の楽しみ方もあるのですね。
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by ankyo-nekomatagi | 2011-11-24 18:22 | その他東京の暗渠 | Comments(0)  

蛇崩川 下馬西支流(仮)をたどる①

今回は、蛇崩川 下馬西支流(仮)をたどります。
すでにlotus62さんが報告されているのですが、地形と暗渠の位置関係に面白みを感じたので、ご報告することにしました。

訪問日:2011/10/23

暗渠のスタートとなる地点を探していたのですが、上流端はちょっと曖昧です。
うっかりボケボケの写真となってしまいましたが、この左側の歩道が怪しいと感じてここまで登ってきたのですが、
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この地点で左を見ると、谷はもっと左(西)でした。
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前の写真の谷底の交差点まで行って右を見ても、何の痕跡もなさそうです。
谷地形は、この右側のブロックを斜め右方向に進んでいるようです。
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さて、1枚目の歩道を北の方向に下っていくと、ようやくそれらしい歩道となりました。
ガードレールがないのがさらに怪しい。
ここからは間違いない気がします。
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1ブロック進んだところで歩道が終わってしまいました。
右方向に曲がって進むのではないか、というのが現地での予想でしたが、
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案の定、右方向に歩道が発生していました。
そして、先の方が少しへこんでおり、谷底の位置も右にずれていたようです。
しかし、この歩道、車が駐められちゃっていますね。
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ほんのちょっと進むと、もう歩道が終わっていました。
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ここで左を向くと、そこには暗渠の入口!
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1ブロック進み、ここで右に曲がっているようです。
この左側は私有地ですから、ここから歩道が始まっています。
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右を向くと、また谷の位置がずれていました。
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歩道が終わるところまで進みましたが、谷底の位置を通り越して、上り坂になってしまっています。
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左を向くと、新たな暗渠への入口です。
何て分かりやすいんでしょうか。
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入口では、行き止まりになっているようにも見えましたが、右に曲がれます。
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すぐまた一般道に出て、
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反対方向から撮ったところ。
また「ここから歩道」が始まっています。
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歩道を先へ進むと、右手に公園。
「下馬公園」です。
この位置で、lotus62さんが先の記事で紹介されていた流れと合流します。
しかし、現地では右から支流がやってきていたことには全然気がつきませんでした。
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左側の歩道を進み、次の交差点で今度は左に曲がっていきます。
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次回に続きます。

蛇崩川 下馬西支流(仮)のルートです。
今回が赤、次回がです。


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by ankyo-nekomatagi | 2011-11-21 17:18 | その他東京の暗渠 | Comments(2)  

自由が丘の幻の川跡をたどる

先日、自由が丘を歩いていた時のこと。
たまたま谷地形を発見したんです。
自由が丘駅の北の方、自由通りのあたり。
今回はこの谷を追いかけてみた様子を書いてみます。
訪問日:2011/6/4

これがGoogle Earthで見た現地の谷地形。
写真中央から左上に向けて続く谷地形。
何か川跡の痕跡は残っているのでしょうか。
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これが最初に発見した谷地形。
谷底の位置を左右に通っているのが「自由通り」。
左方向が自由が丘の駅です。
自由通りに川跡など残っているはずもありませんが、この手前の左に入る道と右に入る道があります。
ここがちょっと暗渠っぽいような気がするので行ってみます。
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まず左の方に進んでみると、すぐに行き止まりとなっていました。
そして突き当たりの右側には弁天様。
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「谷畑弁財天」。
こんな袋小路の先にあるのが不思議な感じがしました。
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やっぱり先ほどの道は関係なさそうなので、来た道を戻ってさらに突き当たりまで進み、自由通りの方向を見てみると、さらに谷が深くなっていました。
やはり自由通りのところが谷底になっています。
自由通りに降りて、右の川上方向に向かってみます。
b0206463_18292313.jpg


自由通りをさかのぼっていると、何と左側が谷地形となっていました。
この写真の左右に通っている道が自由通り。
いつの間にか自由通りが谷位置からはずれています。
谷位置まで行っても、川跡らしき痕跡は見つかりませんでした。
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さらに自由通りをさかのぼって、また左手を見てみると、さらに谷位置が遠くなっているようでした。
やはり谷底の位置に痕跡は見つかりません。
今度は自由通りを離れてこの道を進み、次の十字路まで行ってみます。
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次の十字路で右を見ると、谷地形が続いていました。
つまり、この谷は碁盤の目状の住宅地を斜めに横切っているのですね。
そして、この谷底の位置まで行ってみると、
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これは谷底の位置で右側を見たところ。
ようやく何となく川跡っぽい道に遭遇できましたが、一般の民家へのアプローチのようなので、入ると怒られそうです。
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この位置で反対方向を見ると、建物と建物の境目が斜め方向を向いています。
むしろこちらの方が谷筋の通りの方向です。
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奥の方をちょっとのぞき込んでみました。
はっきりしません。
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さて、先ほどの道を、次の十字路まで進んで、左を見てみると、まだV字地形が続いています。
こちらへ進んでみます。
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今度は、谷底に着く前に、T字路で左に曲がれる道がありました。
こちらの方向もちょこっとV字谷。
ちょっと入ってみると、
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左側から先ほどの斜めの境界が続いていました。
まさにこの建物と建物の間が谷底のようです。
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さて、次の十字路で右を向くと、まだ谷地形が続いています。
奥の坂を登りきると、そこは目黒通り。
もう台地の頂上になってしまいます。
最後の谷底へ向かってみましょう。
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ここが谷底の位置で左を向いたところ。
立ち入り禁止の側溝が始まっています。
ようやく最後に川の痕跡らしきものに出会えました。
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奥の方はというと・・・かなり先まで続いているようです。
反対側に回り込んでみることにしましょう。
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反対側は、結構車通りの激しい通り。
その手前でこういう柵で終わっています。
車通りが激しいので、撮影に危険を感じました。
もうこの位置には谷地形は残っていません。
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奥をのぞき込むとこう。
谷地形も終わっているし、ここが終着点としてもよさそうです。
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暗渠らしいものがほとんどなかったのに、すごく面白い探索でした。

おそらくこの地は、太古の時代、ほんの小さな沢がせせらぐ何の変哲もない小さな谷だったと思いますが、その後人が住み着き、宅地化が進んで、小さな川は埋め立てられてこの世から消えていったのでしょう。
しかし、その小さな川が削ったこの地形は消されることなく、今もくっきりとした谷地形を残している。
自然の力の偉大さを感じずにはいられません。
暗渠らしさのほとんど感じられない今回のコースですが、逆にいろいろなことを考えさせられてしまいました。

今回のルートです。


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by ankyo-nekomatagi | 2011-11-18 19:11 | その他東京の暗渠 | Comments(6)  

小佐衛門前伏越を見に行く②

訪問日:2011/8/27

さて、前回の最後の写真の場所から少しだけ進むと、ついに目的地です。
GoogleMapの地図だけは再掲しておきましょう。
地図の下の方からやってきてこの地点に到達しました。
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西側の水路「木売落(きうりおとし)」が出てくるところ。
しかし、水がほとんどありません。
悲しい。
大雨の数日後だというのに。
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さて、問題のポイントの地点、橋の上に行ってみると、どーんとこんな巨大水路!
奥が下流方向です。
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振り返ると、橋の下をくぐって手前に流れているのでした。
最初の地図で言うと、南西(左下)の方向に流れていきます。
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そして、その右側を並走するように小さめの水路。
赤い家の右側を、写真奥の方向へ流れていきます。
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ツーショットで撮りたかったのですが、うまくいきませんね。
左に小さく見える白い柵の向こうが、先ほどの広い水路です。
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そして、進行方向だった北の方角を見てみると、何事もなかったかのように、二本の水路が歩道の両側に続いています。
この左側の水路は・・・
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橋の下をくぐって、先ほど見た赤い家の右側の水路となっていきます。
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東の方向を見ると、先ほど見た太い流れ(赤い家の左側の水路)が奥からやってきていました。
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ここからくぐっていき、そして先ほどの場所に出てくるのですね。
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さてこれは、最初から追いかけていた「二郷半領用水」。
大きな段差を下り降りています。
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この水門には「川藤堰」の名が付けられていました。
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これは、水門より少し上流側の「二郷半領用水」の水面。
下流側と比べてかなり水位が高い。
人間の目線にだいぶ近づいています。
そして、この辺で、太い流れが下を写真右から左方向へとくぐっています。
まるで、太い流れが下をくぐるのを待ってから低い位置に移った、という感じですね。

そして、この写真の右端に小さな水門が写っています。
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何かの流れが二郷半領用水に注いでいるのでしょうか。
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回り込んでみると、この小さな流れが注いでいるようでした。
写真右奥の方向が先ほどの位置です。
ということは、地図にも書いていない小さな水路をもう一本地図に書き足さなくてはいけません。
複雑さがさらに増しました。
しかしこれ、ずいぶん横長な橋ですねえ。
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上流の方はまっすぐ進んでいます。
左に見える柵の左側は、先ほどの太い流れです。
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この辺で状況を整理しておきましょう。
下のGoogleMapの地図をご覧下さい。
北の方から来る二本の水路のうち、右は二郷半領用水(赤線)で、これはすんなり南へ抜けていきます。
左は木売落(緑線)で、他の水路と合流も立体交差もすることなく、左下へ抜けていきます。

右から来る太い水路(茶線)は、これも木売落と呼ばれているようです。
二郷半領用水の下をくぐって、左下へ出、北から来たもう一本の木売落と並走して、やがて中川に合流していきます。

右から来たもう一本の小水路(赤線)は、あっさり二郷半領用水と合流しています。

残るは南方向へ進む2本の流れのうちの左の方(紫線)ですが、これの出所が現地ではよく分かりませんでした。
事前の予想では、北から来た木売落(緑線)の一部が、東から来た木売落(茶線)のさらに下を通って出てくる(つまり、水路の三重立体交差!)、と期待していたのですが、結局よく分かりませんでした。
というか、水がほとんど出てきていません。
東から来た木売落(茶線)の水の一部が落とされている、というのが妥当なところでしょうか。
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・・・というわけで、北から2方向、東から2方向の水路がやってきて、1ヵ所で交差し、西へ2方向、南へ2方向に分かれていくという、地図上で見るとこの上なく面白いポイントですが、写真ではその面白さをうまく伝えられないのが残念です。
しかし、この交差ポイントの上に立つと、「どっちを向いても水路」で、頭が混乱して非常に楽しい。
文字通りめくるめくような不思議なポイントです。
「8方向に水路」があるという場所はほかにあるのでしょうか。


なお、この複雑怪奇な交差ポイント、「小佐衛門前伏越(こざえもんまえふせこし)」と呼ばれているようです。
詳しいことはこのサイトに書いてありますが、「小佐衛門前伏越」と書かれた銘板があるそうなんです。
全然気がつきませんでした!
川にばかり気をとられてましてw
また、このサイトもこのルートを自転車で回っておられ、参考になりました。


さて、このあとですが、並行する二郷半領用水と木売落を真北へさかのぼると、「かち橋」という所でまた立体交差して別々の方角へ分かれていく、といった光景も見られるのですが、交差の現場は道路の下で、分かりやすい写真が撮れなかったので省略します。


小佐衛門前伏越で下をくぐっていった太い水路(木売落)(茶線)を下流へ追いかけてみます。
この橋の奥に見えてくるのが、
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「木売落排水機場」です。
ここで並行して流れている二本の「木売落」の両方を処理しているのでしょう。
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排水機場の奥にあったこんな太っといパイプもすごい。
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先へ進むと、水路はすでに暗渠になってしまいます。
このぺんてる工場の手前が暗渠。
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この柵の奥がたぶん暗渠。
その先は中川。
合流する現場を見たかったのですが、荒れ地状態で、残念ながら川岸に近づくことはできませんでした。
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これは、並走するもう一本の木売落。
奥から手前にやってきて、
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ここで中川の堤防にもぐっていきます。
こちらも合流口は見られず。
残念。
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というわけで、そんなに劇的ではないにせよ、面白いものを見ることができました。
満足です。
駅からちょっと遠いので、あまり人様にお勧めはできませんがw
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by ankyo-nekomatagi | 2011-11-16 21:03 | その他地区の暗渠 | Comments(0)  

小佐衛門前伏越を見に行く①

以前、ここのページで、「あの水のない川は何だ」っていう記事をご紹介しましたが、そこにこんなことが書いてありました。
「今までの経験からして、地図で気になった場所は、実際に行くとほぼ間違いなくおもしろい。」
ああ、そんなものかなぁ、くらいにぼんやり受け止めていましたが、ある時埼玉県の10000分の1地図を見ていたら、すごく気になる所を見つけてしまったのです。
地図で気になった場所は本当に面白いのか。
この定理が本当に成り立つのか、いても立ってもいられなくなりました。
訪問日:2011/8/27

その地点がここ。
GoogleMapの地図。
何だか絡まってますねえ。
絡まってる。
何がどうなっているのでしょうか。
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航空写真で見たら多少謎は解けるのでしょうか。
全然解けません。
どこが川でどこが護岸なのかも分かりません。
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ということで、やはり行ってみることにしました。
最寄り駅は武蔵野線「吉川駅」。
お隣の「越谷レイクタウン駅」をさっとスルーして、用のある人が少なそうな吉川駅(失礼。意外と大きな駅でした)を下車、東方向に向かうと、これがありました。
「木売堰(きうりぜき)」。
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下流側から見た「木売堰」。
何のためにあるのか分かりませんが、水門。
「木売(きうり)」はこの辺の地名です。
この川は「二郷半領用水(にごうはんりょうようすい)」という用水路。
「領」を省略して「二郷半用水(にごうはんようすい)」という言い方もあるようです。
ここをさかのぼっていきます。
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少し進むと、左隣に1本川が増えていました!
こちらは水の色が濁っています。
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向こう側に回ってみると、この芥止めの奥に消えていっていました。
今回のテーマと関係ありませんので、この川の行方は詮索しません。
目的地までまだ相当な距離がありますから。
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この濁った方の川にあった看板。
「吉川をクリーンに!! 吉川クリーン会」。
この川、地元では「吉川」と呼ばれているようです。
先ほどの駅名と同じ。

しかし、ちょっと調べてみると、こちら側の水路は「木売落(きうりおとし)」と呼ばれる排水路のようです。
ちなみに、「落(おとし)」とは、埼玉地方でよく使われる言葉で「排水路」の意味だとどこかで読みましたが、どこで読んだかを忘れてしまいましたw
澄んだ用水路と濁った排水路が並んで流れる光景はちょっと新鮮。
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川沿いにあったこの表示板も気になりました。
「道路里親」という制度があるんですねえ。
道路の里親になったつもりで清掃活動のボランティアをしましょう、という趣旨のようです。
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途中に水門を発見。
奥の二郷半領用水の下をくぐってきているようです。
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水門の先は緑道化された暗渠のようでした。
これを追いかけている暇はありませんので、先を急ぎます。
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しばらく進むと、またもや水門!
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この歩道のところが暗渠で、これが流れ込んできているようです。
それにしても、このせんべいの看板が面白い。
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アップは要りませんでしたか。
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さらに先に進むと、手元の地図で、水路の右側の道路のさらに右側に、「調整池」と書いてある場所がありました。
数日前に大雨が降った影響だと思いますが、手前に水がたまっています。
大雨の時はきっと大いに役に立ったのでしょう。
手前には水門が見えます。
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反対側から撮ってみました。
これでもズームしています。
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しばらく進むと、この「せきはし」に出会いました。
漢字でどう書くのか、うっかり写真を撮り忘れました。
「関橋」か、「堰橋」か、いずれにせよ、近くに堰がありそう。
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少し上流にありました!
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うーん、すごくせき止めている。
大雨の時に、下流に大量の水が流れるのを防いでいるのでしょうか。
しかし、そんな時にここをせき止めたら、ここより上流はどうなってしまうのでしょうか。
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反対側から見たところ。
少しは流れるようになっているようです。
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堰より先は、川というより湿地状態。
b0206463_1661384.jpg


今度は、お隣の「二郷半領用水」の方に水門。
「川野堰」の表示板が見えます。
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こちらはなかなか立派な水門でした。
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しばらく進むと、また二郷半領用水の方に、今度は小さな水門。
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先の方を見ると、開渠で流れる水路が見えます。
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「鍋小路用水路」。
地図で見てみると、この水路の途中から、大場川が発しています。
大場川と言えば、葛飾区で小合溜と合流して、中川に注ぐ大河です。
そのスタートがこの小さな用水路の支流と言われると、何だか不思議な気分です。
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さて、木売堰&二郷半領用水をさらにさかのぼると、湿地帯っぷりがさらに倍増。
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またコンクリート堰のようなものを経て、
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こんな細い水路となって、送電線の鉄塔の下をくぐっていきます。
そして、奥に見える橋の先に目的の地点があります。
とうとうやってきました。
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というわけで、前置きが長すぎて、結論は次回に持ち越しとなってしまいました。
結論を先に書いておきますと、思ったほどびっくりするようなことはありませんでしたが、でもやっぱり面白かった。
少なくとも行った甲斐はありましたね。
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by ankyo-nekomatagi | 2011-11-14 16:25 | その他地区の暗渠 | Comments(5)  

見沼通船堀をたどる④

訪問日:2011/8/27

今回は「鈴木家住宅」を見学します。
「西縁」の途中で土手を上がったところにあります。
写真奥の方向が「西縁」です。
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ここにも史跡表示があります。
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とは言っても、「鈴木家住宅」本体は住人のいる住宅ですから、入ることはできません。
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住宅の裏にある納屋などが公開されていますので、そちらにお邪魔します。
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こちらが納屋ですね。
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説明板によると、右が納屋、左が米蔵と。
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納屋の中は、説明板がたくさん貼られ、見沼通船堀について学ぶことができます。
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まだまだありますよ。
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こちらは米蔵。
中はがらんどうでした。
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一番奥には、船のレプリカが展示してありました。
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説明板もちゃんとあります。
見沼通船堀全体に言えることですが、説明板をたくさん用意してくれているので、あとで調べなくて済むので助かりましたw
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これがレプリカ。
結構大きく見えますが、実物の2分の1のサイズだそうです。
こちらは船首。
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こちらは船尾の方ですね。
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なかなか見応えのある水路で面白かったですね。

さて、この日の訪問には、実はもう一つお目当てがありました。
ここからそんなに近いわけではないのですが、電車で数駅。
次回は、そちらをご紹介します。
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by ankyo-nekomatagi | 2011-11-10 17:35 | その他地区の暗渠 | Comments(0)  

見沼通船堀をたどる③

訪問日:2011/8/27

今回は「見沼通船堀西縁(みぬまつうせんぼり にしべり)」を遡ります。
これは上流方向。
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これは振り返って下流方向。
芝川との合流の様子。
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しばらく進むと、何やら土手が崩れて水路幅が狭くなっています。
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うわー、何だかひどくえぐられています。
舗装路のところでかろうじて食い止められている状況。
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しばらく先へ進むと、また土砂崩れが起きていました。
実は、訪問日の8/27は、2日ほど前に全国をゲリラ豪雨が襲った日。
おそらくはその影響で土手が崩れたのでしょう。
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その先にもう一箇所。
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さらにもう一箇所。
計4ヵ所が崩れていました。
大丈夫か、「見沼通船堀西縁」!
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崖崩れに唖然としているうちに、閘門に到着してしまいました。
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ここにはこんな立派な石碑が据えられていました。
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閘門の上に置かれた木の橋とその先の階段がグッと来ます。
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ここは「西縁第一の関」でした。
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これが説明板。
「我が国最古の閘門式運河の遺構」と高らかに謳っています。
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先へ進むと、橋のところにニャンコがいました。
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どうもこの橋の主のようで、近づいても動じません。
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勝手にゴロニャンを始めてしまい、うまく撮れませんでした!
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さらに先へ進むと、「西縁第二の関」の碑がありました。
ここは碑だけで、遺構は残っていません。
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さらにここは「西縁仮締め切り」。
ここも遺構は何もナシです。
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そして、この道を越えるとゴール地点、「見沼代用水西縁」に到着です。
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接続部分には、やはりかわいい水門がついていました。
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関係ありませんが、「見沼代用水西縁」の上に、大きな管が通っていてド肝を抜かれます。
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うーん、これは何でしょうか。
水道管ですかね。
とにかく目立つやつです。
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次回は、「見沼通船堀西縁」の近くにある、通船を差配した詰め所だった「鈴木家住宅」を訪問します。
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by ankyo-nekomatagi | 2011-11-07 17:19 | その他地区の暗渠 | Comments(2)  

見沼通船堀をたどる②

訪問日:2011/8/27

「見沼通船堀」をさらに西へ進むと、来ました来ました。
閘門です。
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「東縁第二の関」。
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手前が橋ですので、橋から閘門の下を見たところ。
ここに板を何枚も差し込んで水をせき止めるのですね。
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「皇太子殿下行啓記」の碑。
うーん、いつの皇太子かな、と思っていると、
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脇に「平成十八年二月十四日」とありましたので、今の皇太子でよいのですね。
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閘門の先の方はやけに蛇行しています。
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蛇行しているところは、右(北)から別の水路が合流していました。
これはその上流方向。
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前の写真から振り返って下を見ると、すごい勢いで合流していました。
前の写真では静かな水面なのに、こんなに濁流になっているのは、水位差が大きいからでしょう。
この合流をうまく受け流すために蛇行させているようです。
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さらにしばらく進むと、次の閘門が見えてきました。
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「東縁第一の関」。
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ここは閘門についての説明板がありました。
「通船のしくみ」。
内容略ww
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・・・だとさすがに苦情がきそうなので、内容をすべて記すことにします。

見沼通船に使われた船は「ひらたぶね」と呼ばれる底の平らな長さ11m、幅2m程のもので約60Kgの米俵100~150俵積みの小型船でした。江戸から来た船が八丁河岸に着くと船頭は、近所の人に声をかけ人々を集めます。およそ20人位の人々が土手から綱を引いて一の関まで来ます。
一の関では水門から勢いよく流れ出る水の上を一気に引き上げます。このとき二の関は水位を保つために閉められています。船が一の関の中に入ると「枠抜き」の人が角落板を1枚ずつ積み上げます。板を10枚近く積み上げると水位は二の関の敷板の高さまで上がり、二の関まで船は引かれ、一の関と同様に船は引き上げられ、水位が上がると船は代用水まで引かれ通船は終わります。
代用水から芝川へ船が下がるときは、この逆の手順で行い、関に積み上げられた角落板が1枚ずつ鈎でかけられ、はずされて、落差を少なくして関を通過させていきます。
 このように通船堀に船を通すには、大勢の人々と手慣れた船頭さんの力が必要でした。


これは上から見た「東縁第一の関」。
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さらに先へ進むと、芝川への合流口です。
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こんな感じでゆるやかに合流しています。
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ここで視線を左へ向けると、少しずれた位置に、対岸からも水路が合流していました。
これが「見沼通船堀西縁(みぬまつうせんぼり にしべり)」。
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これは芝川。
上流方向です。
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これは芝川の脇にあった「八丁堤(はっちょうづつみ)」の案内板。
色が抜けてしまってひどいことになっています。
なので内容略w
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次回は、「見沼通船堀西縁」を、「見沼代用水西縁」までたどります。
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by ankyo-nekomatagi | 2011-11-04 17:25 | その他地区の暗渠 | Comments(0)