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台村川をたどる①

さて、前回中山駅周辺の暗渠を終了したばかりですが、実はまだ中山駅の近くには大物の暗渠が残っています。
前回までに探索したところよりも西側に、「台村川(だいむらがわ)」という結構規模の大きい暗渠があるのですね。
しばらくこの暗渠を紹介していきますよ。

訪問日:2014/12/9

これはGoogle earthの地形陰影図。
中山駅はこの地図の欄外、右の方にあります。
この陰影図の右側の、いくつかの谷に分かれているのが「台村川」。
左の方には「梅田川」があります。
この画像であえて隣の「梅田川」を載せたのには理由があるのですが、それは追い追い。
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まずは下流の方を探索してみましょう。
ここはJR横浜線の踏切。
その手前、南側を台村川が通っており、ここが橋になっています。
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橋から右方向を見ると、先の方で左に曲がり、JR横浜線をくぐっています。
朝の逆光を避けるため、少し見にくいアングルになってしまいました。
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ズームして奥の方を見ると、右(南)から別の支流が合流しているのが分かります。
というより、そちらが本流です。
逆光をものともせず撮ったので、写りが悪くてすみません。
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橋から反対側(西方向)を見ると、窪地が続いています。
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足元を見ると、細い側溝のようなくぼみがありますが、水気は全くありません。
今は涸れ川になっているようです。
この流れは後で追うことにして、下流の方へ向かいます。
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JR横浜線を渡り、線路沿いの道を行くと、台村川が横浜線をくぐってくる地点に着きます。
この橋、「三台橋」。
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「谷戸川」の表示があります。
Wikipediaによると、台村川の下流がこう呼ばれているようです。
谷戸があるのはむしろ上流の方で、下流は平らなんですけどね。
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さて、次にアプローチできるところは、恩田川との合流地点の一歩手前。
結構な水量があります。
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これが恩田川との合流口。
恩田川側には鯉が群がっています。
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さて、先ほどの踏切脇を通っていた涸れ川の続きを探索してみます。
手元の昭文社の地図や、Mapionの地図では、ここに開渠があるはずなのですが、何もありませんねw
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これはMapionの地図。
赤い矢印のところに開渠が書いてあります。
上の写真と同じ場所ですよ。
なお、この地図だとこの流路が本流みたいに見えますが、実際の本流は下の図の水色の点々のルートです。
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こういう時に頼りになるのがGoogle earthの地形陰影図。
上のMapionの地図より縮尺が少し小さいので恐縮ですが、赤い矢印のところにくっきりとした谷が見えます。
これを今のルートの上流と見て、そこらを探索してみます。
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ということで、道路の南側を探してみると、こんな空き地スペースを発見!
一目でこれが続きに違いないと分かりました。
この不自然な空きスペースは普通ないでしょ。
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先ほどのところに入っていくのはやめて、その反対側に回ってみると、ありました!
今の時期なら、ここを通ってきてもよかったようです。
「今の時期」って言うのは、つまり12月ってことですけどね。
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上の写真の位置から右を向くと、車止めがあるので、ここは車が入ってこれない道路のようです。
この道路が続きですね。
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少し先に進むと、不自然な歩道が登場。
ここのようです。
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小階段と斜めのガードレール。
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いつしか側溝だけになっちゃいました。
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カクカクとした蛇行を経て、
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この公園に着きました。
「三保天神前公園」。
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公園の上はもう高台。
ここが元の源流だったのでしょうね。
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ここでMapionの地図に戻ります。
水色の矢印が現在地である「三保天神前公園」。
台村川梅田川の位置も表記しました。
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で、これは横浜市建築局都市計画課の昭和初期の古地図です。
上のMapionの地図と位置、縮尺を合わせています。
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何と、梅田川は、現在のように一直線に恩田川に合流するのではなく、横浜線の線路沿いに進んで、台村川と合流しています!
ちなみに、昭和30年代の地図でも同じ。
地元の人に聞けば、そのことを覚えているかも知れません。
しかし、今ではその痕跡すら残っていません。
古地図のおかげで、すごい事実を知ることができました。

次回からは、台村川の本流をさかのぼっていきます。
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by ankyo-nekomatagi | 2015-08-25 12:00 | 横浜市の暗渠 | Comments(4)  

横浜市 中山駅周辺の暗渠をたどる⑪

中山駅周辺の暗渠の最終回です。
訪問日:2014/3/22、2014/12/3

前回たどった谷に合流する西側の谷を、上流からたどってみます。
まずはこの急坂を下りていきます。
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Google earthの地形陰影図では、現在地はここです。
しばらくは猛烈な急坂が続きます。
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急坂の上にヘアピンカーブ。
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先の方でまた急カーブ。
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急坂が延々と続き、膝が痛い。
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かなり下ったところで、横道にそれると、開渠がやってきていました。
写真左が下流方向。
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上流方向。
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下流方向。
駐車場のところだけ暗渠です。
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先に回り込むと、写真右から来て、ここから道路下の暗渠になっていくようです。
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この道の下、ですかね。
ここから後は、前回の最後の写真のところまで本当に何もなく、
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この合流地点まで来てしまいます。
ここから先がかなり難しい。
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この道の右側の歩道、というか白線の内側の幅が不揃いで怪しい。
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奥の太くなっているところまで来ました。
この下をくぐっている気がします。
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その奥は、確かに暗渠っぽくなっていましたよ。
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ってことは、スロープのこの部分は橋跡でしょうか。
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さらに下流に進むと、未舗装路に。
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ここで90度左に曲がり、
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歩道に。
間違いなく暗渠っぽいですね。
しかし、広い通りに出ると、その先はよく分からなくなってしまいます。
古い地図を見ると、まっすぐ道沿いに進んでいるのですが、今はどうなっているのでしょうか。
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数十メートル左にずれたところから、開渠が始まっていました。
ここは雪印乳業の敷地。
金網越しに撮った写真です。
これが続きなのでしょうか。
つながり具合がよく分かりません。
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振り返ると、そこはヤマダ電機の駐車場。
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この駐車場の下がそれっぽく感じてしまいます。
だとすると、先ほどのルートとは別のコースということになります。
実はこの開渠の上流は、昭和初期の古地図にも載っていません。
古地図でも2枚前の写真の位置から始まっています。
まあ、今回たどってきた開渠の川とどこかでつながっているとは思うのですが。
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ということで、いきなりですが恩田川との合流口です。
流路があいまいな割に立派な水門が設置されています。
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合流の様子。
流れは細いですね。
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堤防の上から続きを簡単に発見できます。
突き当たりはJR横浜線。
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横浜線をくぐってくるところを確認できます。
この線路の向こうは雪印乳業の敷地ですから、これでつながりました。
なお、この雪印乳業周辺の流れは、山はなくても川はあるさんのサイトでも取り上げられてました。
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ということで、11回続けたJR横浜線、中山駅周辺シリーズはこれで終わりです。
総じて見所のある暗渠だらけでしたね。
ちょっとした名所だと思います。
現地の人は知らないでしょうけどね。
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by ankyo-nekomatagi | 2015-08-18 12:00 | 横浜市の暗渠 | Comments(0)  

横浜市 中山駅周辺の暗渠をたどる⑩

前回たどった谷の東隣の谷にはあまり暗渠らしいところはありませんでしたが、その東隣の谷はちゃんと痕跡がありましたのでご紹介します。
訪問日:2014/3/22

今回だけは、訪問日がこれまでよりずいぶん前。
たどったっきりほったらかしておきましたが、このシリーズを始めたので、報告に加えることにしました。
まずは谷頭から。
強烈な高低差の谷が始まっています。
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下を見ると、ちょっと目がくらむ高さ。
さすが横浜です。
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今の地点は、Google earthの地形陰影図ではこの赤い矢印のところ。
ちなみに、水色の矢印の谷は、前回たどった「池ノ谷」です。
今回の谷は、2本の流れが下流で1本に交わっています。
まずは東側の谷から下ってみます。
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階段を降りると、さっそく暗渠らしきものが始まっていました。
好感が持てます。
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暗渠者的には、これは側溝ではなくて川です!
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ここでコンクリート舗装が途切れましたが、道の左側から何かが始まっています。
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ここから開渠でした。
ただし、直接追うことはできなさそうです。
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道の奥まで行ってみると、崖にへばりつくように進んでいました。
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崖上の道を進むと、ほぼ真上から開渠を確認できます。
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上の道を行くと、はるか下に開渠が見えますが、上から追いかけられるのはここまで。
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下の道に戻り、崖方向を見ます。
あの崖の下を通っています。
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下の道をしばらく行くと、次に近づける場所がここ。
谷地形はかなり緩やかになってきました。
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その谷底をちゃんと開渠が走っています。
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下流方向。
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さて、次に確認できる場所はこうなってしまいます。
写真奥が上流方向。
この道にぶつかって、後は暗渠。
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あとはどこを通っているのかもう分かりません。
この道路の下ですかねえ。
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Google earthの地形陰影図では、今ここ。
おそらくこの地点で2つの支流が交わっています。
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次回は、西側の谷と、合流後の下流を追いかけます。
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by ankyo-nekomatagi | 2015-08-11 12:00 | 横浜市の暗渠 | Comments(3)  

横浜市 中山駅周辺の暗渠をたどる⑨

「池ノ谷」の続きです。
訪問日:2014/12/3

コンクリート蓋はここでカクンと左に曲がり、一般道に出ていました。
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一般道に出て逆方向から撮ったところ。
何ともいい感じの暗渠道でした。
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ここより上流方向は、こんな感じで何でもない道。
この道より1ブロック左の道が前回降りてきた谷道です。
この道をまっすぐ進むと「池ノ谷戸 子供の遊び場」にたどり着くので、その辺りで分水しているのでしょうか。
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さて、2本の流れの合流地点に戻って、さらに下流方向に進みます。
ガードレールに守られたコンクリート蓋暗渠。
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車止めから先は単独道。
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ぽつねんとした車止めが印象的。
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ここで大通りを越え、
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またもや車止め。
ここからしばらくはあまり暗渠っぽくありませんが、
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やたら蛇行しているのはやはり川跡の証。
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上り坂になっているのは、先にある大通りを越えるため。
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この大通りを越えると、
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その前に、この交差点が谷底である証拠を1枚。
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その先は、右に曲がっていきます。
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その後、JR横浜線の線路を越えていくはずですが、そのポイントは見つけられませんでした。
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というか、しばらく見失っていましたが、ようやく続きらしきルートを発見。
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反対側から撮ってみると、段差があるのが分かります。
これより上流は、正面の駐車場でしょうか。
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駐車場に失礼して入れさせていただきましたが、何かよく分かりません。
区画が変な感じになっているようにも見えますが、関係あるのかないのか...。
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ということで、つながり具合がよく分からなかったのですが、先に進むことにします。
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とにかく蛇行します。
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ここで一般道に出てしまいますが、奥に見えているのは...
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このシリーズの初回にたどった「中山北緑道」でした!
初回に「中山北緑道」をたどった時は全然気がつきませんでしたが、支流がここで合流していたのですね。
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で、この交差点、ちょっといびつな形をしています。
支流の合流と何か関係あるのでしょうか。
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さて、中山駅周辺の暗渠シリーズ、ずいぶんとたどってきましたが、次回は最後の谷に向かいます。
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by ankyo-nekomatagi | 2015-08-04 12:00 | 横浜市の暗渠 | Comments(0)