大田区の「水没するレール」たちを見に行く

今回の記事にはちょっと前置きがあります。
以前、えいはちさんの記事のコメントで、「水没するレールが印象的だ」というようなやり取りをしました。
その際、私は「旧呑川」の水没するレールのことを言っているのかと思い、コメントしていたのですが、えいはちさんは「貴船堀(きぶねぼり)」のことをおっしゃっており、そこでお互いに「水没するレール」が複数あるということに気がついたのでした。
いつか貴船堀にも行ってみなければと思っていました。
先日の土曜日に希望がかないましたので、ご報告します。
なお、上のえいはちさんの記事は、私がブログを始めるきっかけとなったので、印象深いです。

訪問日:2010/10/23

大田区にはいくつもの旧川跡や堀跡があり、東京湾に河口を持っていましたが、そのほとんどが埋め立てられています。
しかし、河口手前の数百mくらいは埋め立てられずに残っていることが多いようです。
おそらく船舶の係留地として適しているからなのでしょう。
現在も多くの船がこれらの堀を埋めています。

「水没するレール」は、修理などのために水から引き上げる目的で設置されていると思われます。
旧呑川や貴船堀以外にもあるようなので、南の方から順に訪ねてみました。

これは「南前堀緑地」の入口。
丸く突き出た面白い形をしています。
(大田区東糀谷3-9と4-10の間)
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ここのすぐ左にはこんな看板がありました。
目を回している絵にしか見えない。
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この位置には「南前堀排水場跡」がありました。
昭和56年までは堀も健在だったことが分かります。
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これは何の役割を果たしていたものでしょうか。
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さて、しばらく河口方向へ歩いて、ここが堀として残されている場所との境です。
上は高速羽田線が通っているので暗い。
高い金網で隔てられています。
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金網の上に手を伸ばして撮ってみました。
残念ながらここには「水没するレール」はないようです。
なお、どの堀もこんな風に、船を引き上げやすいように(だと思いますが)、「浅瀬」の造りになっています。
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次は「北前堀緑地」です。
ここは北前橋。
堀留の位置へ向かいます。
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河口へ向かう途中、こんな物件が気になってしまいました。
存在意味不明の「二重の歩道」。
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うっかり右の歩道を進んでいると、こんな風に植え込みに突入することになります。
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堀の位置まで来ました。
ありましたねー、水没レール。
でもここは堀の周りを植物が覆い隠しており、ちょっと撮影しにくい場所でした。
見届けたことに満足してあっさり次へ行きます。
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次を目指してさらに北上すると、新呑川を横切ります。
ここも多くの船舶が係留されています。
これは旭橋から見た上流方向。
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これが下流方向。
ここを下ると、もうほとんど海と言ってもいい海老取川に合流します。
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また北上し、この旧呑川緑道に出ました。
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この看板はなんでしょうか。
ここでゴルフ!?
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堀まで来ると、ここは6/6に一度来て知っていましたが、水没レールがありました。
上に船を乗せる台も見えますね。
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手前にあるのは船を牽引するための機械でしょうか。
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これは6/6に訪問した時の写真。
まだ朝なので日差しの方向が違います。

上に本当に船が乗っていて楽しい。
進水式か。
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これも6/6、昭和島から渡ってくる橋「大森東避難橋」からの写真。
えいはちさんの記事の写真とほとんどアングルが同じ!
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ついでにモノレール昭和島駅の様子も。
ホーム狭っ!
屋根も狭っ!
学校の廊下みたいな幅のホームです。
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さて、次の貴船堀にようやく到着しました。
おー、ありました。確かに。
「水没するレール」。
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手前から撮ってみました。
おじさんが釣りをしています。
油が浮いてたりしてメチャメチャ水は汚いのに、釣れるのかな。
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さて、ここまで来たら、えいはちさんの訪問された「ふるさとの浜辺公園」に行ってみない手はありません。
おお、ここですか。
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浜に下りてみました。
右手の方角を見ると、奥には先ほどの「大森東避難橋」が見えます。
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左を見ると、湾状になっています。
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「アサクサ海苔生育観察実験」をやっているそうです。
奥に見えるのは昭和島。
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えいはちさんの記事にあった「あわれなクラゲ」は今回はいませんでした。
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ここまでが砂浜。
この出っ張りの向こうは内川の河口です。
なかなかいい所でした。
久し振りに波打ち際を見た気がします。
夏は気持ちいいでしょうね。
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今回のルートです。

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# by ankyo-nekomatagi | 2010-10-29 21:42 | その他もろもろ | Comments(6)  

貫井川の支流の支流をたどる

石神井川の支流が削った谷を順番に西へたどってきましたが、もう残りわずかとなりました。
今回は貫井川の東隣にある谷を訪ねます。
訪問日:2010/1/24

こちらが恒例の国土地理院の「数値地図 5mメッシュ(標高)」CD-ROMからの画像。
支流の流路を書いていないので分かりにくいですが、貫井川は本流はまっすぐ石神井川に注ぎますが、支流が東向きに分かれて、今回の谷よりも東まで行ってから石神井川に合流しています。
その支流に合流する支流なので、今回は「支流の支流」ということになります。
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これが拡大図。
谷地形ははっきりとしています。
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ここが上流端です。
目白通りから階段で降りていきます。
奥が暗い写真だったので、明るさ調整しました。
そのため、ちょっと白っちゃけております。
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下へ降りてみました。
すぐに左折しています。
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振り返ってみると、こんな階段です。弁天支流(仮)や墓地のある支流が垂直の壁で終わっていたことを思えば、良心的な設計ですねw
上を目白通りが通っているので、盛り土された可能性が大と見ます。
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左折した後はまたすぐに右折。
ここはちょっと見通しのいい場所になっています。
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先へ進むと、ここはとてもよい感じに蛇行しています。
夕方なので写りが今イチですが。
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いやー、写りが全然ダメですね。
足元の雰囲気が全然分かりません。
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この先の場所で道路と交差しており、両側とも上り坂となっています。
ということは・・・
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坂を登れば谷地形が楽しめるということですね。
左岸がスロープ、右岸が階段でした。
右岸の方が急なんですね。
この写真はスロープの方から、
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こちらは階段から撮ってみました。
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さらに先へ進むと、過剰な数の車止め。
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また坂を登ってみました。
こちらは左岸。
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右岸も今度はスロープですが、やっぱり急です。
階段でもいいくらい。
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右岸の坂の上から撮ってみました。
子供たちがどいてくれないので、一緒に撮っちゃいました。
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さらに先へ続きます。
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ここでは川筋がまっすぐ。
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ここは枯れ葉が落ちていて雰囲気を盛り上げてくれます。
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また車止めを通過すると、ゴールは間近です。
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道路に垂直にぶつかって終わりとなります。
ここを左右に通っているのは貫井川の支流暗渠。
石神井川はすぐ先にあるのですが、その手前に貫井川の支流が左から右へ流れてきているのです。
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川筋が比較的まっすぐなため、蛇行が少なく、あまり変わったことも起きませんでしたが、途中の谷がくっきりとしており、V字谷を楽しめるルートでしたね。
そして上流端の階段も印象的でした。

今回のルートです。

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# by ankyo-nekomatagi | 2010-10-28 20:14 | 石神井川系 | Comments(4)  

石神井川・豊島園脇の2支流をたどる

今回は、石神井川の支流をさらに見ていきます。
タイトルでも「支流」って書いちゃいましたが、川跡の痕跡はほとんどありません。
しかし、谷地形が見所と言えるでしょう。
訪問日:2010/1/24

まずはいつものように国土地理院の「数値地図 5mメッシュ(標高)」CD-ROMからの画像でを見てみましょう。
もう支流名が書ききれなくなってきました。
前回の墓地のある支流の西隣に、短い谷が2本確認できます。
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拡大図です。
2本とも、最下流部分は豊島園の敷地内です。
私、豊島園に入場して確認するほど腹は座っていませんので、外から確認できる場所を探してみます。
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豊島園駅の裏側に回ってみると、こんな場所がありました。
おお、見事。
陰影図の通りのへっこみです。
小規模ながら、くっきりとしたV字谷になっているんですね。
ここのすぐ右は豊島園の敷地です。
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今回はネタが少ないので、反対側からもお見せします。
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さて、谷底に降りてみると、何だか水のにおいが。
上流方向の生け垣の上からのぞいてみると、何と池があります!
いや、驚くほどのことではなく、ちゃんと地図に書いてあります。
ここは「向山(こうやま)庭園」。
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無料で入場することができます。
西側の入口から階段で降りていきます。
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さっきみたいに無理して撮らなくても、普通に池を撮影することができましたw
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これはこの庭園の唯一の建物。
茶室や和室を使えるそうです。
小さな庭園です。
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この庭園の奥はもう崖。
つまり、ここが谷頭です。
崖の中腹には四阿も。
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四阿の上からも撮ってみました。
谷地形の分かりやすい庭園でした。
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向山庭園の池は、豊島城の堀の跡だという話もあるようです。

今の谷にはもうこれ以上何もないので、次へ向かいます。
庭園の少し先はもう地面が落ち込んでいます。
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しかし、この通り、谷底へ降りても、さかのぼる道がありません。
実は、この谷にはほとんど川の痕跡がないんです。
しかし、どこまで地形的にさかのぼれるか、回り込んでみます。
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回り込んでみると、やはり結構な谷地形になっていました。
しかし、谷底には普通の民家があるだけで、川跡らしきものはありません。
写真を撮っても個人宅をのぞき込むような絵になってしまうので、やめておきました。
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またもや反対側から撮ってみました。
さらに上流に回り込みます。
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次の谷地形鑑賞ポイントはここ。
今度は谷の深さが先ほどよりは浅くなっています。
この先にも回り込んでみましたが、もう谷地形は終わっており、真っ平らになっていました。
なので、これで終わりです。
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今回はちょっとあっさりしてますが、ちょっとした谷と池を楽しむルートだったというところでしょうか。

今回のルートです。

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# by ankyo-nekomatagi | 2010-10-27 19:32 | 石神井川系 | Comments(2)