出井川をたどる①

訪問日:2010/3/14、2010/6/6

今回は板橋区の出井川をたどるのがメインのテーマですが、その前に前回の宿題、前野川の支流をご紹介しましょう。
前野川の赤い矢印の位置に南から合流する支流ですね。
この谷もかなり急峻です。
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前回最後に掲載した写真を再掲します。この右の道が暗渠ですが、早くも左手に急な崖が見えます。
(中台2-8)
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先へ進むと、陰影図でお分かりかと思いますが、谷筋は二股に分かれています。
そのうち、南から来る方には暗渠らしき跡がほとんどありません。
なので、東の方から来る谷筋を追ってみます。

この先に進んでいいのか、と思わせるような裏道の雰囲気です。
事実、車はこの先で行き止まりですけどね。
右手の崖の高さが結構あります。
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左側(右岸)の崖も階段で上がるほど急。
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先に進むと道が細くなり、さらに高い崖が迫っています。
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近づいてみました。
下の看板には「頭上落石注意」。
山道か。
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その先の階段を上がって高台に出て終わりです。
短いですが、両岸の急崖が迫力ある支流でした。
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さて、今回のテーマの出井川(でいがわ)に移りましょう。
地形陰影図はこんな感じ。
谷の幅が非常に広いのが特徴ですね。
ということは、急な谷の迫力は味わえなさそうです。
また、途中から川沿いに首都高速が通っていて下の道も広くなっているため、川跡がほとんど残っていない区間がかなり長い。
ということで、最初からあまり期待できないルートだろうと予想していました。
しかし、行ってみれば何か面白いものが見つかるかも知れません。

新河岸川への合流口からたどってみます。
(この陰影図には合流口は載っていません。この図の範囲のはるか上の方です)
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ちょっと分かりにくいのですが、新河岸川にかかる新河岸橋からズームで撮った出井川の河口。
近くから撮れるスポットがないので、これが精一杯。
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河口の裏に回ってみると、このように緑道が始まっています(フェンスの右側)。
この写真の奥の方が新河岸川です。
よく見ると、この写真に小さく水門が写っていました。
今思えばちゃんと撮っておけばよかったですね。水門。
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緑道は中山道を横切ります。
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中山道脇には橋の名称表示が。
「しんこぶくろはし」。
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さらに先へ進み、ここは私の好きな「一般道と寄り添って歩道のような顔をしているけど、すぐ泣き別れになるポイント」。
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こんな風に・・・
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進んで行って・・・
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志村三丁目駅の近くでは駐輪場になったり・・・
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志村四中の脇を通ったりして・・・
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首都高速5号の下を通る道路にぶつかります。
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通りに上がるスロープの脇にはこんなマンホールが突き出ています。
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通りを渡ると左に急カーブ。
間もなく支流の前野川との合流地点です。
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これが前野川だっ!
(前回報告済み)
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前野川との合流点を過ぎても左カーブが続き、高速下の通りに戻ってきてしまいます。
その後はよく分からなくなります。
道を横切って、ここに出てくるのかも知れません。
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こんな側溝があって怪しいけど・・・。
この側溝が出井川じゃないよね!
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おっと、側溝は真横にそれてしまいました。
関係なかったようです。
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不明部分はばっさりカットして、見次(みつぎ)公園まで来ました。
出井川の源流の1つとされている所です。釣りもできます。
今でも池の水は湧水でまかなっているということですが、本当でしょうか。
(疑ってどうする)

子供の頃、1回だけ父親に連れられて遊びに来たことを思い出します。

なお、この池は名前で呼ばれることがほとんどなく、せいぜい「見次公園の池」か、あるいは単に「見次公園」と呼ばれています。
池の名前が「見次公園」?!
この池が公園の大部分を占めているせいで、どっちか分からなくなったのでしょうか。
そもそも正式な池の名前がわかりません!(「見次池」なんでしょうけど)
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さて、出井川の上流端はもうすぐですが、その途中で見つけた唯一の川跡の痕跡と思われる物件。
道と建物の1階の段差を結ぶ階段。
高さが3段半くらいあります。
普通の狭い暗渠ならよく見かける光景ですが、この広い道沿いでは相当な違和感です。
ここから人が出入りしているところを見てみたい。
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高速の下の広い通りをさらに先へ進むと、右手に突然暗渠っぽい道が現れます。
地名表示を見ると、その名も「泉町」!
ここが最終目的地である「出井の泉」への入口です。
なんか急展開で、心拍数が急上昇します。

これまで長い道をたどってきたのですが、整備された緑道だったり、高速の下で痕跡がなかったりと、暗渠ファンにとっては妙味に乏しいルートだったと言っていいでしょう。

しかし、このあとこれまでの行程のすべてが報われる圧巻の光景が待っていました。

次回に続きます。
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今回のルートです(出井川のみ)。

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# by ankyo-nekomatagi | 2010-09-16 18:53 | 新河岸川系 | Comments(0)  

出井川支流の前野川をたどる

さて、そろそろ地元の暗渠をご紹介したいと思います。
埼玉に転居しましたので、もう地元ではないのですが、板橋区は永遠に私の心のふるさとですから、今後はいちいち断らず、“地元”で通させていただきます。

板橋区には、新河岸川(しんがしがわ)に南から注ぐ3本の長い川があります。
出井川、蓮根川、前谷津川です。
現在はいずれも全区間暗渠となっています。
今回は3本のうち最も東を流れる出井川の支流「前野川」をたどります。
本流である出井川は、次回たどってみたいと思います。
訪問日:2009/9/19、2009/10/12、2010/3/14

こちらが前野川周辺の地形陰影図。
赤い矢印の場所からスタートします。
東武東上線「上板橋駅」が最寄り駅。
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暗渠のスタートポイントはここ。
ん? 分かりませんか?
ガードレールの左がちょっとした崖になっていて、階段で下りていくんです。
(若木1-6、7)
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ちょっと別の角度から撮ってみました。
ガードレールの向こうが低いのが分かるでしょうか。
右側にも階段があって降りることができます。
この場所、行ってみるとすごく変な雰囲気の場所なんです。写真で伝わるかなぁ。
ここに来れただけでも満足。
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左の階段上から撮ったところ。
右の道に斜め方向からぶつかる細い道。
早くも暗渠臭がぷんぷん。
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ガードレールの所から暗渠方向を撮ったところ。
右の道からはどんどん離れていきます。
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ガードレールの右から降りる階段がこれ。
前野川は右方へ流れていきますが、写真正面の方からも暗渠っぽい道が。
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いやー、それっぽいなー。
前野川の支流と見たいですね。
突き当たりを数段の階段で上がって終わります。
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本流の方を進むと、両脇のお宅とは相当な段差があり、こんな裏手階段も。
階段の上には細っそいドア。
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先に進むとちょっと広くなります。
右手の段差はさらに拡大。
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あれ、道がこんなことになっている。
これが川筋だとでも言うのでしょうか。
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さらに進むと、急に細くなります。
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先が見通せない。
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ちょっと広い道に出ます。
ここは若木通り。
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右と左に道があります。
どっちを行くのかな・・・。
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右が正しいようです。
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どんぐり山公園の脇を通り・・・
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この交差点でちょっとクランク。
クランクした先は勾配が急にきつくなり、水が流れていた頃は急流だったはずです。
そして、ここは実は絶好のV字谷鑑賞ポイント。
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ほらっ。
これは左岸の坂を上がったところ。
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今度は右岸から。
どっちから見ても対岸の坂がくねっと曲がって見えなくなります。
すごくいい。
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さらに進みます。
左岸からこんな支流らしき細道が合流。
この先は行き止まり。
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ここで右手からくっきりとした谷筋が合流。
この階段の右奥が公園になっており、その脇を手前の方に流れてきています。
この支流はあとで追ってみることにして、先へ進む。
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ひゃー、かなりカクカク。
ちょっと雰囲気変わりますね。
このあと、広い緑道になるのですが、ちょっと写真を撮ってません;;
緑道にはあまり関心がないので、気が抜けたようです。
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しかしっ。
緑道が終わったところで、こんな脇道が始まっています。
これが暗渠の続きなのです。
雰囲気ががらっと変わります。
(中台2-52)
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暗渠は突き当たりを右に曲がります。
うーむ、広い。
広いのにこの“打ち捨てられた感”はどうでしょうか。
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車が入れないのにこの広さはないでしょ。
無駄に広い空間です。
面白い。
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突き当たりを振り返ったところ。
これだけ広ければ、普通は緑道にするでは?
突き当たりは出井川との合流地点なので、ここで終わりです。
(中台2-50)
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スタート地点とゴール地点がひどく印象的で、途中も暗渠らしさがたっぷり楽しめる、なかなかいい暗渠でしたよ。
途中で合流していた支流を紹介する尺がなくなってしまったので、次回の出井川のアタマでご紹介しようと思います。

今回のルートです。

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# by ankyo-nekomatagi | 2010-09-15 19:18 | 新河岸川系 | Comments(5)  

三田用水・今里橋への書き込み

さて、暗渠ニュースのコーナーです。
いや、そんなコーナーはありませんが。

今回は、先般HONDAさんのサイトでコメントでお知らせした、三田用水に残る橋の痕跡に書き込みがしてあった件についてご報告します。

これは、2009年11月23日、つまり10ヵ月ほど前の今里橋。
暗渠と関係なく歩いていて偶然見つけたもの。
「タモリ倶楽部に出ていたのと同じ橋だ!」
ということでかなり興奮しました。
ちなみに、「今里橋」の名前はHONDAさんに教えていただきました。
(白金台3-12)
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正面から見た図。
ちょっと薄汚れている感じもしますが、歴史を伝える貴重な遺稿ですよね。
いつまでもここにあるといいなぁ。
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これが、今年8月7日に再訪した時の写真。
あったあった、今里橋。
・・・ん?何か様子が変。
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近寄ると何か書いてあります。
南・里・橋!
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ひゃー。何これ。
落書きですかね。
活字を白ヌキしたみたいになっています。
事前に準備していないとこれは書けないですよね。
「今里橋」じゃなくて「南里橋」なのも謎。
そういう呼び方もあったのでしょうか。
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これはイタズラなんでしょうか。何なのでしょうか。
イタズラだとしたら悲しい。

三田用水と言えば、「タモリ倶楽部」でタモリさんと江川達也さんがたどってましたっけ。その時この橋も見学してましたけど、タモリさんはこれを見たらどのように思われるでしょうか。

まあ、橋の遺稿なんて一般には歴史的遺産とは思われておらず、粗雑に扱われることが多いですから、残っているだけでもありがたいと言うべきかも知れませんが。
でも悲しい。

しかし、こんなんなっちゃってる橋もありますもんね。
これは渋谷川にかかる宮下橋の親柱。
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宮下橋の裏側。ひゃー、なんかすごい。
でも、落書きされててもなぜか残念な感じがしない。なぜですかね。
もうこの落書きも含めて歴史になっているからかも知れません。
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これで終わりだと寂しいので、今里橋の近くにいたニャンコの写真で締めくくりたいと思います。
くつろいでます。
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近寄ってもへっちゃら。
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それどころか自分から近づいてきました。
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体をすり寄せてきました。
街歩きをしているとたまに出会うめちゃめちゃ人慣れしたニャンコ。
通称「すりすり猫」です。
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その後、勝手にくつろいでました。
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# by ankyo-nekomatagi | 2010-09-14 18:19 | その他東京の暗渠 | Comments(4)