大谷口の光と影②

さて、大谷口の痕跡の最後の姿を前回お見せしたわけですが、今回はその最後の痕跡が取り払われた場面を。
訪問日は今年の2月28日。
いやー、きれいになくなっちゃいました。
擁壁の向こうはそっくり建物1列分ありません。
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これは対岸の児童遊園の上段から見たところ。
瓦礫がわずかに残るのみです。
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同じ場所から右の方を見たところ。
何にもない。
重機が入っていますが、日曜日なので動いてはいません。
左下に、前回レポートの時に階段を上がった緑色ポールが見えます。
もうここから上がることはできません。
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奥の方にはわずかに構造物が残っていました。
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前回上がった階段は使えませんので、道路を回り込んで坂の上に来ました。
いい風情だった風景が一変しています。
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この階段はそのままですね。
車止めを上に上げてほしいなぁ。
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これは前回見た階段かどうか分かりませんが、「家と家の隙間の細い階段」かも知れません。
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これは、「さびた手すりのある階段」ですね。
右の建物がそっくり消失。
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敷地内には重機が通るための鉄板が敷き詰められています。
谷底への見通しが非常にいい、という状況。
奇しくも絶景が露わになりました。
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これもかつての階段の跡。
これではどこの階段だったかも分かりません。
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これは前回最後に見下ろして降りていった階段。
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対岸を見れば、あの児童遊園が。
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人生のはかなさを感じてしまいます。
この時からもう半年たっていますから、もう再開発は終わっているのでしょうか。
ここが現在どうなっているのか、また見てきたいような、いやもう見たくないような・・・。
まだ確認できていません。
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# by ankyo-nekomatagi | 2010-09-13 18:39 | 石神井川系 | Comments(11)  

大谷口の光と影①

板橋区に大谷口上町(おおやぐちかみちょう)という所があり、急傾斜の谷となっています。
ここには、ほんの数年前まで、東京でも有数の住宅密集地が存在しました。谷底にひしめく住宅群です。
相当に迫力のある光景だったようですが、現在はすべての建物が撤去され、道路も通り、全く痕跡はありません。
今回は、ここを2009年11月21日に訪問した時の状況をご紹介します。

まずは、ここの谷の地形陰影図から。
短いですが、くっきりとした谷。
行く前からドキドキするような地形です。
左下にちょこっと出ている部分は日大の敷地内なので入れません。
右側の谷をさかのぼっていきます。
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これが現在谷底を通っている道。
先が上流方向。
かつてはこの道の上にもびっしり住宅がありました。
ここは、区の「住宅地区改良事業」に該当する場所で、この事業の最後の対象地だったそうです。
(大谷口上町55)
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これが現在のグーグルストリートビューで見られるぎりぎりの場所。
上の写真よりちょっと遠い。
上の写真の左側に見える建物が、この写真では遠くの方にあります。
道路上の建物はすでに全て撤去され、一時的に植え込みのようなものが置かれているようです。
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これはグーグルの航空写真。
左上から右下へ斜めに通る2本の道のうち、左が谷底の道で、右の道はもう谷の上です。
この写真はストリートビューよりも古く、道路上の家が途中までしか撤去されていません。
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現地写真に戻り、左の崖の上を見たところ。
道沿いの建物は崖の途中にあり、その隣はもう崖の上です。
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これは道の反対側にある児童遊園。
こちらも崖で、2階に上がれます。
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これは、児童遊園1階にあったよく分からないモノ。
「この水は飲めません」とありますので、今風の「井戸」のようです。
なんか違うモノにしか見えない。
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児童遊園の2階から見た対岸の風景。
年期の入った木造の住宅がイイ味を出していますが、そのほかの建物も実は相当古い。
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また道に降りてきました。
こんな木の板の擁壁は見たことがありません。
そして、ちょっと分かりにくいですが、緑色のものが貼ってあるポールの間から右の方へ階段を上がって、家の前に出ることができます。
ここに入ってみると・・・
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ほら、階段でしょ。
これを上ると、かつての家と家の間の道になります。
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今ある家と家の隙間には、谷の上に上がるこんな階段が。
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こんな変な階段も。
と思いきや。
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上がっても何も起きない「トマソン階段」でした。
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ここの道を奥まで行って振り返った写真。
左に見える谷底の道にはかつて密集した住宅群があり、この右側の道がメインストリートだったのかも。
この景色、なんかいい。
しかし、この風景はもう見ることはできません。
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この道の突き当たりにあるお宅。
ドアも窓も板で覆われてすごいことになっています。
ドアが開けられるようにノブとインターホンの所だけ板がよけられているのがおかしい。
ここのお宅が退去した後、撤去までの措置だったのでしょうか。
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今のお宅の手前には上に上がれる階段が。
上がってみましょう。
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上がって、下を見たところ。
手すりのさびがすごい。
でも、階段としては味があります。
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上がって右(上流方向)を見たところ。
さらにやや段差があって、階段で左に上がるようになっています。
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この通り、5段しかない階段。
おっと、車止めが真ん中の段の上にありますよ。
車止めは普通は上に建てるでしょ。
変わってるなぁ。
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これは、先ほど上がってきたところから左(下流方向)を見たところ。
なんか薄暗くて風情を感じます。
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その先もこんな風に続き、
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また谷底へ降りられる階段があります。
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階段を下りたあと、今度は谷底の道を上の方までさかのぼってみました。
昔はこんなに見通しがよくなかったはずです。
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さらにさかのぼってみました。
この右の道は先ほどの崖上の道につながっています。
そして、先ほど“メインストリート”と言った道が、谷底の道に並行するような位置関係で、ここまで上がってきていたようです。
写真では真ん中の植え込みになっているところ。
つまり、住宅群がすべて健在だった頃も、ここがY字路だったんですね。
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この場所は、旧ふろっぐねすとさんのサイトで情報を得て、行ってみたわけですが、この時は間もなく撤去されるとは思ってもみませんでした。
その後、暗渠先輩であるnamaさんが2月12日にこの場所の訪問記を書かれており、すでにほとんどの建物が解体されてしまっていることを知りました!
もうびっくり仰天!!
私はこの地区の最後の瞬間を見届けたことになったようです。

次回は、namaさんの記事を拝見してあわてて確認に行った時の状況をご覧いただきます。
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# by ankyo-nekomatagi | 2010-09-10 23:04 | 石神井川系 | Comments(2)  

雪谷大塚から呑川の支流をたどる

今回は、東急池上線「雪谷大塚駅」近辺の暗渠を探ります。
訪問日:2010/5/2

今回は地形陰影図を手がかりに訪問。
雪谷大塚駅の東側からうっすらとした短い谷が呑川まで伸びています。
ここをたどってみましょう。
何か見つかるでしょうか。

これは、国土地理院の「数値地図 5mメッシュ(標高)」というCD-ROMからの画像です。
ブログで使っていいかどうか、という問題があるかも知れませんが、少なくとも製品には「ブログではダメ」とは書いてなかったので、使っちゃいます。
だって、これ東京23区内だけの地図で7500円もしたんですよ!
ブログに乗っけるくらいいいですよね!!
クレームついたら引っ込めることにしましょうw
図の赤い矢印を右へたどります。
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ここが雪谷大塚駅の東口です。
初めて来ました。
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駅前の商店街を東へ進むと、おっ、左手にうっすらとした谷が見えます。
谷には敏感です。
写真ではわかりにくいかも知れませんが、先へ下っていって、途中から上がっています。
この辺が谷の始まりのようです。
谷底へ降りてみます。
(南雪谷2-7)
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谷底の右側には、ジャーン、何と開渠がありました。
いきなりの大収穫!
血圧が上がります。
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これが先の方を見た写真。
水は全くありませんねえ。
先の方でどっかの方向に曲がっているようです。
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開渠のスタート地点を逆向きに撮った写真。
申し訳程度に水がしみ出しています。
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この開渠をさかのぼるわけにはいきませんので、一本南側の道から回り込んでみます。
すると、小さな階段に遭遇。ここを降ります。
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階段を降りて振り返ったところ。
一般道なのに金属製の階段は珍しい。ちょっといい感じの階段です。
あ、申し遅れましたが、私、階段マニアです。
おっ、この右側に怪しげな柵が…。
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柵の先は、おーっと、先ほどの開渠の続きです!
えっ?
暗くて見えにくいですか?
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日陰に入って撮ってみました。
やはり先ほどの開渠が右折してこちらに回ってきているようです。
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開渠の足元を撮った写真。
上から来て右へ曲がっているみたいです。たぶん。
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その先の方はこう。
両脇は高くなっていますが、暗渠らしさはあまりありません。
ちょっと残念。
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ちょっと先に行ったら、谷筋がくっきりとしてきました。
これは谷を左側から撮ったところ。この写真の右手が川上、左手が川下です。
最初の陰影図の凹みはこれなんですね。
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川跡の近くにニャンコを発見!
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気品があります。
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もう少し進むと完全に一般道。
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まっすぐ進むと呑川に合流。
これが合流口のようです。
この写真の上の方にも大きな合流口をふさいだ跡が見えますね。
今気づいたんですけど。
出口を下に移したのでしょうか。
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短い支流だったのであっという間に終わってしまいましたが、いきなりの開渠で度肝を抜かれたので満足ですw

以下、2001/6/6追加
ここで訂正です。
2011/6/4に現地を再訪したところ、とんでもないものを見逃していたので、写真と文面を追加します。

暗渠を下ってくると、このT字路にぶつかります。
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右を向くと、そちらの方がV字谷になっています。
なので、いつの間にか川筋をそれていたのかと思い、谷底の道に向かってしまったのですが、再訪してみると、この左に見える赤い消火栓の奥が・・・
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実に怪しいじゃありませんか!
初回訪問時は、V字谷に目を奪われ、見落としてしまっていました。
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奥をのぞいてもよく分かりませんが、何かありそう。
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先ほどのV字谷の底の交差点に行ってみると、当然のごとく呑川方向に下っていますが、先ほどの怪しいルートがこの道の左から合流しているのではないか、と思い、少し探してみると、
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こんなあからさまな出口がありました!
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のぞいてみると、開渠!
こんなすごい物件を見逃していたのですねえ。
参りました。
いえ、よくあることではありますが。
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水は全く流れていません。
残念と言えば残念ですが、上流端も流れていませんでしたからね。
ということで、ここまでが後日の補足でした。
誰かに指摘されると恥ずかしいので、いち早く修正させていただきましたw
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# by ankyo-nekomatagi | 2010-09-09 18:49 | その他東京の暗渠 | Comments(6)