川崎暗渠狂想曲【稲田堤編】①
2011年 04月 01日
今回は、京王線稲田堤駅周辺の暗渠を探ります。
訪問日:2010/12/4
これが京王線稲田堤駅、南口の駅前。
北口の方は、lotus62さんがこの記事で紹介されています。
北口も開渠やら何やらで大変なことになっていましたが、南口も負けていません。
この写真では何てことないように見えますが、左端の白っぽい路面はもうコンクリート蓋暗渠なんです。
そして、右を向くとこちらの方向にもコンクリート蓋暗渠が続いています。
駅前からしてこの贅沢さ!
さすがは川崎です。
左方向は後ほどたどるとして、まずはこの右方向に向かってみます。
左手は駐車場ですが、20センチほどの段差がありますね。
そして、府中街道にぶつかります。
ここから先は歩道上をコンクリ蓋が進んでいきます。
どこまで続くのでしょうか。
時々金網の半渠が敷いてあります。
のぞき込んでみると、あまり水量はないようです。
結構先まで進むと、ん?
右斜め後方に開渠の水路が出ています!
通り過ぎて振り返って撮ってみました。
暗渠と開渠に分かれていく分岐点になっています。
開渠の方は水量も結構あります。
かわいらしい水門も設置されていました。
この開渠は後回しとし、コンクリ蓋の方を先に追いかけてみます。
歩道の途切れるところがちょっと面白い。
そして、次の金網部分で中をのぞき込んでみると、すごい勢いで水が流れていました!
先ほどの分水で、ほとんどの水量が開渠の方に流れ込んでいったことが分かります。
しばらく進むと、神奈川県川崎市と東京都稲城市との境界にたどり着きました。
東京都に入ったところで、歩道がタイル敷きに変わっていました。
そして、この写真の右側の白い柵の所を見ると・・・
開渠が続いていました。
しかし、水量はかなり少ない。
これでは先ほどの水量を説明できません。
どうも、歩道のところを流れる本流から分水された水路なのかも知れません。
府中街道をずーっと先まで行くと、南部線矢野口駅の少し先、このY字路のところで水路がやってきていました。
この位置で歩道の下にもぐっていきます。
その先は、こんな水量たっぷりの水路。
これは、大丸用水(おおまるようすい)の一支流「菅堀(すげぼり)」です。
大丸用水というのは、稲城市大丸で多摩川から取水された大規模な用水網のことです。
川崎の二ヶ領用水ほどではないにせよ、かなり大きな水路網で、その一部がこれなのですね。
しかし、これだと逆に水が多すぎw
どうも、見えないところで分流、合流を繰り返しているようです。
大丸用水については、こちらの「ラジオペンチ」さんのサイトがかなり網羅的に詳しく紹介しています。
・・・なのですが、「ラジオペンチ」さんの記事では、菅堀を上流からたどってきて、この位置、つまり暗渠になってからは紹介をやめています。
つまり、私はラジオペンチさんが「これはいらない」と言って捨てた区域を、これから5回シリーズ、100枚以上の写真を使って紹介しようとしているのですね!
私は何をしようとしているのでしょうか。
次回に続きます。
by ankyo-nekomatagi | 2011-04-01 16:08 | 川崎市の暗渠