川崎暗渠狂想曲【町田堀編】①
2011年 08月 22日
訪問日:2011/4/2、2011/4/10
例によって、「二ヶ領用水環境マップ」の町田堀あたりを見てみましょう。
左上の方で「鹿島田堀」と書いてありますが、その「島」のやや上の黒丸の位置で二ヶ領用水本線が大きく二本に分かれ、北側のルートが「大師堀」、南側のルートが「町田堀」となっていきます。

さて、スタート地点に行く前に、南武線鹿島田駅の近くで見つけた「無意味に広い道」が気になりましたので、最初に乗っけておきましょう。
写真右側がJR南武線で、後方が南方向で鹿島田駅、前方が北方向で平間駅に到ります。

道路のまん中にガードレールが設置してありますが、そもそもここは車が入れない場所です。
なのに広い。
ガードレール用の土台がもう1セットずつ横に並べられているのもよく分からない。
これから広い道が開通する場所とも思えないのですが。
何とも不思議なスペースです。

脇には1個ガードレール用の土台がころがされていました。

道路の左側(線路とは反対側)は味の素の敷地のようですが、ここもコンクリートのやけに広いグラウンド(?)が広がっています。

先へ進み、線路を横切る道路にぶつかったところ。
このように、ガードレールで通せんぼされ、車は入ってくることができません。
ああ、不思議。

さて、ここからが本論。
前の写真で右に曲がって線路を渡り、その後左へ曲がって北へ向かうとこの位置に来ることができます。
これは川崎市の案内板で、「わが国最初の工業用水」。
下に小さく書いてある説明では、「鳥居の所で用水は町田堀と大師堀に分水。昭和一四年わが国最初の公営の工業用水として一日に二万七千トンの取水が行われ、四九年まで平間浄水場から臨海部の工場地帯へ供給された。」とあります。
もともとは農業用水であったはずの二ヶ領用水が、昭和期に工業用水として活用されたことが分かります。
・・・しかし、冒頭の「鳥居の所で」って何のこと?
神社でもあるのかしらん。

数メートル先の分水地点まで行ってみると・・・ありました! 鳥居。

上流方向から見てみると、確かに「鳥居の所で」分水しています。
しかし、何で鳥居の形になっているんでしょうかねぇ。
調査不足でまだ分かりませんw
右が町田堀ですが、平常時は全く水が回らないようになっているようです。
水は専ら左の大師堀の方に流れています。
ただ、大師堀の方もすぐに潜ってしまい、イキているかどうか分からなくなります。
実質的には、現代の二ヶ領用水はここで終わりという状況になっています。

これは、さらに上流の、二ヶ領用水(川崎堀)が南武線をくぐってくるところ。

なぜか出てきたところで少しだけ分水しているようでした。

これはもう一つあった、工業用水として使われた経緯を記した説明板。

町田堀の方を先に進みましょう。
直接はたどれませんので、回り込んでみると、線路沿いに進んでここに出てきています。

ここで振り返ると、橋の欄干が見事に残っていました!
橋の名前とか全然分からないのですが、これが残っているのは奇跡的な気がします。
ちなみに、写真の先の方に見える車止め、というかガードレールは、冒頭で紹介した広い道の入口です。

感動のあまり、反対方向からのショットもw

道路を渡って眺めた光景。
これは南武線の車窓からも見える位置取りですね。
武蔵小杉方向から鹿島田方向に向かう電車に乗った時は、忘れずに左側の車窓に目を凝らしましょうねw

そして、この踏切の名前が「川崎堀踏切」!
ずばり、二ヶ領用水由来の踏切名です。
ちょっと感動。
・・・でも、ここはすでに二手に分水した後なので、川崎堀じゃなくて町田堀なんだけどなあ。
昔は分水位置が違っていたのでしょうか。

ちなみに、この道を東へちょっとだけ進むと、先ほど分水したばかりの大師堀に出会うことができます。
こちらは親水緑道として整備されています。
ただし、この水は二ヶ領用水の水でではなく、処理水なのでしょう。

また町田堀の方に戻ります。
橋の欄干の、道路の反対側にはこんな説明板がありました。
(内容略w)

説明板の先は、しばらく緑道となっています。

この蛇行はフェイクなんでしょうねぇ。

おっと、ここでいったん緑道整備を怠っていますよ。

金網の下は堀跡なのか、それともこの下を暗渠として流れていたのでしょうか。
いずれにせよ、急にほったらかされたエリア出現で、ちょっとびっくり。

家の裏手で、なんだかすごい感じになっています。

家の向こうからは緑道が復活していました。

この蛇行は本物ですかね。

ここが大師堀とのニアミス地点。
左の道が大師堀、右の道の歩道が町田堀で、家一軒を隔てて並走しています。

町田堀の緑道はここで終わり、普通の広い道になってしまいます。

そして、ここで鹿島田駅前の商業ビルにぶつかります。
この道を右折すると、すぐに鹿島田駅です。
このビルのさらに向こうは団地になっていて、痕跡は全くなくなってしまいます。
次に痕跡が現れるのは、団地の向こう側。
この位置からは300メートルほど先になります。

次回に続きます。
by ankyo-nekomatagi | 2011-08-22 18:56 | 川崎市の暗渠
