九品仏川 等々力支流・長衛門ヶ窪をたどる①
2012年 02月 01日
その中で、印象に残ったこの暗渠をご紹介します。
なお、この支流は、示山橋さんが、このページで紹介されています。
現地を歩いてみて、示山橋さんのこのあたりの暗渠の網羅ぶりもすごいと思いましたね。
訪問日:2012/1/15
ここは等々力4-24。
裏道が行き止まりになっている場所があります。
奥は一段高い駐車場になっており、その向こうは目黒通り。
直感的にここが上流端かと思われました。
目黒通りはだいたい尾根を通っていると聞いていますし。
振り向くと、細い砂利道の下り坂が続いています。
ここを下って行こうと思いますが、その前に、念のためもうちょっと上流を探索してみました。
目黒通りまで出て、先ほどの場所を見てみました。
手前の駐車場より向こうがガクンと低いのが分かります。
先ほどの位置から後ずさりしてみました。
ウソです。
ここは渡れません。
近くの交差点を通って目黒通りを渡り、先ほどの方向を見てみました。
ここで振り返ると・・・
細い抜け道が続いていてちょっと怪しい。
ここに入ってもいいのですが、ちょっと遠慮して右から回り込んでみました。
・・・という展開で説明を進める予定だったのですが、あとで上の写真をよく見てみると、手前がコンクリ蓋のようなのでした!
仰天!
下の写真が拡大図。
コンクリ蓋ですよねえ、これ。
ちょっとはっきりしませんか。
またもう一回行ってよく確認してこなければいけなくなりました・・・。
で、回り込んだ結果は、道がちょっと凹んでいました!
かすかな谷地形がまだ続いています。
このコースで間違いないと分かり、当日はちょっとした発見ができたと興奮していたのですが、コンクリ蓋らしきものを見逃していたとあっては・・・。
上流方向は写真右方向ですが、個人の敷地内のようにも見えます。
しかし、奥に集合住宅があるので、入っても怒られることはなさそうです。
この左側の舗装が違うところが元の川筋でしょうね。
奥まで行くと、ここで終わっていました。
一段高くなってますし、ここを上流端なのでしょう。
いや、しかし反対側には回ってみませんでした。
今度行った時に確認してこよう。
さて、スタート地点に戻り、下流へ向かいます。
少し進むと、建物が暗渠に張り出したここの雰囲気が抜群です。
細道を抜けるとT字路となり、「ここから歩道」が始まっていました。
ここで直角に左に曲がるようです。
振り向いて、今通って来た道を見ます。
かなりいい雰囲気。
足元にはマンホールがあり、中で水音を立てていました。
さて、歩道の続きはこんな感じ。
このガードレールも何ない歩道は、暗渠によくあるタイプ。
ここで歩道は右に曲がっています。
正面方向も左折方向にも歩道はありません。
曲がった先はこう。
先の方で歩道が終わっています。
歩道が終わった地点で左折して、独立した暗渠が始まっていました。
マンホールが多いですねえ。
2車線の通りを越えていきます。
先の道が細いなあ。
ゾクゾクします。
このT字路にぶつかり、またも「ここから歩道」が左方向に続いています。
正面は公園。
曲がるところのこのコンクリートの構造物は、水路だった頃のままの素材に見えます。
これもいい。
なかなか見所が多くて良いですね。
公園が終わったところで、うむ・・・?
歩道は右に曲がっていますが、正面の歩道も怪しい。
しかし、少し上り坂になっています。
つまり、奥から別の支流がやってきてここで合流し、右に流れていく、ということのようです。
正面方向の暗渠は、示山橋さんは「長衛門ヶ窪」と呼ばれていますので、当サイトもそれに従います。
次回はこの「長衛門ヶ窪」をさかのぼり、そのあと、合流後のルートをたどります。
今回のルートです。
赤がここまでの「等々力支流」、青が「長衛門ヶ窪」です。
by ankyo-nekomatagi | 2012-02-01 18:34 | その他東京の暗渠