菊名川・表谷(おもてやと)支流(仮)をたどる①
2014年 09月 02日
今回、きちんと再訪して写真も撮影し直したのでご報告しようかと思います。
訪問日:2014/3/22
これは、横浜市 建築局 都市計画課のサイトにある昭和3年の地図。
最近、横浜市の川探索で使わせてもらってますけど、ネットで調べられるのは非常に助かります。
横浜市には感謝感謝です。
JR横浜線の線路沿いに細い川が始まっています。
右の方が菊名駅。
赤い矢印からスタートして、青い矢印のところで横浜線を横切って北に出ています。
ちなみに、青い矢印の右下あたりに「表谷(ヤト)」と書いてあります。
この谷の名前を拝借し、支流名を「表谷(おもてやと)支流(仮)」としてみました。
もうちょっと古地図の東(右)を見てみます。
赤い矢印が続きで、青い矢印で再び横浜線を横断。
その後は水色の矢印の所、横浜線のすぐ脇を流れていきます。
もうちょっと東。
青い矢印で90度以上左に曲がってまたもや横浜線を越えますが、水色の矢印のところで行方が分からなくなります。
地図の右端を南北に通っている線路は東急東横線で、そのすぐ東側に菊名川の本流があります。
駅舎建設の影響をもろに受け、この地図の昭和3年の時点ですでに流路が全く分からず、菊名川との合流地点も残念ながら分かりません。
ちなみに、これが今のルートのGoogleEarthの地形陰影図。
細い川にもかかわらず、この深い谷がすごい。
さすが横浜です。
JR横浜線が通っているので西の方の谷の上端は切り通されてしまっているようですが。
ということで、早速下流からたどっていきます。
この写真は、菊名駅の西口から南方向を見たところ。
奥に見える高架のホームはJR横浜線菊名駅のホームです。
ここから始まるこの歩道。
喫茶店「コロラド」の前から始まるこの歩道が、はっきりした川跡をたどれる最下流。
上の写真の位置で左を向くと、写真左方向はすでに上り坂となっていますので、支流は写真正面方向に向かい、東横線のホームをくぐっていたに相違ありませんが、今は痕跡が全然ありません。
さて、歩道を進み、上流方向へ向かうとしましょう。
横浜線をくぐったこの位置で歩道は終わり。
ここで右折します。
この細い道が古地図の通りのルート。
暗渠っぽさはあまりありませんが、細い。
ホーム沿いに細い道が続きます。
すると、ここで左から細い側溝が合流していました!
これをたどらなかったら暗渠者として失格です。
入ってみます。
細い道(道じゃないかも知れませんが)の上に、冷蔵庫とサッシが置いてあって歩きにくいこと!
ここで一般道を横切り、
ここから先は細い歩道に。
傾斜も急になり、歩道スペースも終了。
ここで川跡としては終了とすべきでしょう。
念のため突き当たりまで行ってみると、両側が盛り上がって、この位置からもV字谷であることが分かります。
上の写真の左側を登ってみると、両側とも階段の見事なV字谷でした!
ちなみに、今の谷は、GoogleEarthで見るとここ。
奥行きは狭いながらも、高低差が強烈な谷でした。
次回は横浜線沿いにさらに進みます。
by ankyo-nekomatagi | 2014-09-02 12:00 | 横浜市の暗渠