足洗川、菊名川の補遺

今回は、横浜の足洗川・菊名川について、コメントで情報をいただいたのを再確認してきた成果をご紹介します。
訪問日:2016/5/5

まず最初は、Owlsさんから情報をいただいた、足洗川のこの記事です。

今回教えていただいたのは、GoogleMapのこの位置。
大口の商店街にある「能登屋」という蒲鉾店の南側の短い通路の奥の建物が撤去されていて、その下に川跡が現れたとのこと。
この赤い矢印の細い通路の突き当たりの位置です。
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ただ、町境(七島町と大口通)が足洗川のルートと思っていましたが、このMapionの地図で見ると、「能登屋」の建物の北側を西に曲がっているように見えます。
現在の町境とは微妙に位置が違うようです。
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さて、それでは現場写真です。
この写真の右側の建物が蒲鉾店「能登屋」です。
奥は工事用の金網で仕切られています。
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近くまで行ってみると、確かに川跡のようでした!
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金網越しに足元を見ると...おっと、手前の金網に焦点が合ってしまいました。
皆さんも気をつけましょう。
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今度は金網の上から足元を。
これはどう見ても川跡ですよね。
建物の下にあっても、完全には埋められていなかったことが分かります。
それにしてもすごいものを見ることができました。
これで、足洗川が商店街に入るところと出ていくところの両方を確認できたことになります。
感無量です。
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ということで、Owlsさん、大変ありがとうございました。



続いて、ついでにと言うか、今の場所から比較的近くにある菊名川の支流について、「おせっかい」さんからいただいた情報を元に、再確認してきました。
この記事です。
菊名川の東側に私の気づいていない暗渠があるとのこと。
現地に行ってみると、駐車場に不自然な通路が。
そして駐車場の奥は東急東横線が通っており、さらにその奥を菊名川の本流が通っています。
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駐車場の奥まで行ってみました。
線路のところには何の痕跡もありませんね。
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そして、駐車場の反対側には車止めのある細道!
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入ってみました。
いやー、いかにも暗渠な道じゃないですか!
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カクカクと蛇行する。
これぞ暗渠道!
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かなり急な勾配。
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右へ右へと曲がっていく。
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正面は突き当たりのように見えますが、斜め左に曲がっています。
谷頭が見えてきましたから、そろそろ終了です。
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斜め左に曲がった先は階段!
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この階段で終了となります。
いやいや、こんな立派な暗渠を見逃してました。
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階段の上から見下ろしたところ。
いかにもな暗渠です。
この光景も素晴らしい。
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ちなみに、最初の駐車場のところは、うっすらながらも谷地形になっていたんですね。
この谷底の右側が駐車場の位置です。
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で、菊名川の本流のところには合流口はないのか、一応探してみました。
はっきりとは特定できませんが、ここのところの右側のコンクリートのところがちょっとコンクリートを付け足してあるみたいに思われました。
もしかしたら、これかもしれません。
これでは本流を歩いていても、支流には気づきませんね。
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少しカメラを引いてみると、ちょうどこの位置にマンホールがあります。
この近辺にはこれしかありませんから、一応傍証になるでしょうか。
ならないですかね。
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これがGoogle earthで見た今の支流の地形陰影図。
赤い矢印が駐車場の位置で、水色の矢印が終点の階段の位置です。
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さて、そして同じく菊名川のこの記事(上のリンクと同じ)の最後の写真の続きです。
前の記事の時は、高い段差で終わっていましたので、この続きがあるとは夢にも思いませんでした。
ここの脇の駐車場はコンビニの駐車場になっていましたので(初回訪問時は違ったかもしれませんが)、中に入ってみると、駐車場の縁の未使用地は明らかに続きじゃないですか!
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で、その先は南武線の線路。
近くに踏切があるので、向こう側に回ってみます。
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線路沿いの道の向こう側は明らかに道より低くなっていますが、個人宅の敷地内ですので、確認はできません。
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しかし、道路沿いに右へ回ってみると、どう見ても開渠な痕跡が!
この写真の左側が上の写真の手前に写っている道路で、その左側がJR南武線という位置関係です。
いやまたすごいものが残っていました。
こんなはっきりした痕跡が残っているとは。
この日は何とも驚きの連続でした。
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その奥は、この道路を渡った先になるようです。
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ちなみに、今の位置はこんな谷地形になっていました。
まあ、この撮影位置の背後は南武線ですから、地形は変えられているかもしれませんが。
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道路を渡った続きはこれ。
おそらくこの道でしょう。
しかし、ちょっと入りにくい。
左側から回り込んでみることにしました。
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回り込んでくると、ありました!
もっと暗渠っぽくなっています。
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右の方を見ると、さっきの位置が見えています。
どうもここを入ってきてもよかったようです。
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そしてさらに上流方向。
ほぼ正方形のコンクリート蓋が続いています。
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お決まりの、脇の敷地との段差を埋める簡易階段。
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砂利道の一般道を、カクカクとくねりつつ横切っていきます。
ここから先は、手元の地図で見ても行き止まりと分かっている道。
ここに入っていってはマズそう。
しかし、ここでやめるわけにはいきませんよね。
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うーむ、ヤバいヤバい。
しかし、暗渠は直角に右折しています。
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ここを右に曲がって進むべきか。
今にも住民の方に見とがめられそうな気がします。
しかし、ここは水路敷。
公の管轄になっている土地に違いないと信じ、もう少しだけ先に進んでみます!
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しかしヤバい雰囲気だなあ。
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そしてここで終了となりました。
暗渠道は終わり、もうどこにも続いていない様子。
最後まで確認できたことに満足し、あわてて引き返すことにしました。
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いやいやすごい。
スリル満点。
心臓がバクバクしています。
こんな見応えのある場所をスルーしていたんですねえ。

で、これが今の支流の地形陰影図。
赤い矢印がこの支流の菊名川への合流地点で、赤い点々が過去にご報告したルート、水色の矢印が今回ご報告したルートです。
南武線に見事に邪魔されて見逃してしまったんですねえ。
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ということで、Owlsさん、「おせっかい」さん、ありがとうございました。
今回の記事は楽しんでいただけましたでしょうか。
また何かありましたら、どこへでも飛んでいきますよ。

(以下、5/22補足)
さて、今回の補足記事ですが、またもや再確認に行ってきました。
補足記事の補足です。
まさかの。
Hさんの情報を元に、またこの大口商店街に行ってきましたよ。

大口商店街から保育園のところを西に入り、「あけぼの通り」の1本南を通る道を進むと途中から砂利道になっているのは上の記事でも書いた通りですが、その一角が現在空き地になっているとのこと。
確かに草ぼうぼうの空き地になっていますねえ。
奥に見える建物の向こうはもう「あけぼの通り」です。
手前にはロープが張られており、明らかに私有地です。
しかし、端の方はロープが途切れており、「ロープを乗り越える」という罪悪感を感じる方法でなく中に入ることはできます。
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ここに入っていいものなのかどうか、非常に悩みました。
ましてやブログに公開していいものなのか...。
しかし、そこにあるのはれっきとした足洗川の痕跡。
我々の感覚では「歴史遺産」です。
地元では全くそのような扱いを受けていないようですが。
歴史遺産を記録に残すため、勇気を持って掲載に踏み切ります。


ということで、近くまで行ってみると、ありました!
金属とコンクリートの桟の支えのある、いわゆる「ハシゴ式開渠」です。
冒頭の「能登屋」裏の川跡と同じく、埋められることなく残っていました。
感無量です。
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右の方を見ると、あちらは建物と建物のすき間を通っている感じです。
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そして、足元を見ると...住宅の下を通っていきます!
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住宅の下を見てみると、川床の上に土台が作られ、その上に柱が建てられています。
何と神々しい光景でしょうか。
埋めてしまえばしまえるものを、意図的か否かは分かりませんが、こうして残していてくれていました。
感動でもう泣きそうです。
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さて、今の場所を観察して感動がさめやらない状況ですが、こうして家の裏手や家の真下にはっきりとした川跡が残っているとなると、ほかのところはどうなっているのか気になります。
少し大口商店街の方に戻りつつ、家のすき間をのぞいていってみました。
こうなってみると、この奥もかなり怪しく見えます。
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ズームしてみると、奥の茂みの下が低くなっているようにも見えます。
ああ、あそこへ行ってみたいですねえ。
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さらに場所を移動し、このすき間はというと、
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奥の住宅と手前の住宅の間にすき間があるようです。
このあたりでは建物の下ではなく、すき間を通っているように思えます。
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次のすき間のところへ行くと、もうよく分からなくなってしまいました。
もうあの撤去された建物の跡地あたりになるのかも知れません。
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ということで、今回も驚くべき展開を見せてくれました。
足洗川おそるべし。
Hさん、Owlsさん、ありがとうございました。
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by ankyo-nekomatagi | 2016-05-10 12:00 | 横浜市の暗渠  

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