前谷津川の最終回です。
最終回も直前になって、
谷戸ラブさんのサイトの存在を知り、前谷津川を詳細に紹介していることが分かりましたので、この報告が屁みたいな感じになってしまいましたが、原稿も準備してたし、一応最後までご報告してみます。
訪問日:2010/3/28
国土地理院の「数値地図 5mメッシュ(標高)」CD-ROMからの画像に今回のルートをプロットしました。
今回は、第2回で分岐していたルートを追います。
ちょっと変則的ですが、まず下赤塚駅から上流端を目指します。
これが、下赤塚駅の東側。
奥が池袋方面。
線路は平坦なコースですが、その南側は見事なV字谷を刻んでいます。
谷底へ降りてみましょう。
ここは、一番低い地点の東隣の道。
一番低い所を通る道は少し暗渠っぽくない、やや広めの道なので、隣のこちらを通ってみます。
おそらく並行して流れる流路だったと思われます。
ああ、暗渠っぽいですねぇ。
左との段差もかなり大きい。
ここで行き止まりになってしまいました。
正面は崖ですね。
ここで右に曲がって本流と合流(というか、分流)していたのだと思います。
建物の間を通って、右の本流に出てみます。
本流は大変な勢いで上っています。
この先は川越街道なので、盛り土された結果なのでしょう。
川越街道に出て、少し右(西)の方から撮ってみました。
おそらく盛り土したとはいえ、うっすらとV字地形が残っています。
たぶんここが続きのルート。
入ってみます。
んん?
家の脇を側溝が続いています。
これでしょうか。
どんどん続いています。
これ以上進めない柵に突き当たってしまいました。
柵の奥をのぞき込んでも、先がどうなっているかよく見えませんねえ。
反対側に回り込んでみると、おおー、ぺっこりとへこんでいます。
この低いところの右手から続いてきているはず。
底に降りて振り返ったところ。
かなりの高低差があります。
ここで右を向くと、上の道につながる上り坂が見えます。
この上の道はもう真っ平らなんです。
真っ平らな表通りのすぐ裏に小規模ながら強烈なスリバチ。
この意外性は相当なものです。
ここで振り向いてみると、やはり側溝が続いていました!
いやー、いいですねぇ。
地形から言っても、ここを上流端としてよいのでしょう。
さて、今度は線路の下流側を追ってみましょう。
線路の北側に回って、線路方向を見たところ。
こんな下り坂で東上線にぶつかっています。
地形が変えられて、上流方向が下り坂になっちゃいました。
ここで振り返ると、きれいなタイル張りの暗渠が始まっています。
少し進みました。
うーん、なかなか広いですね。
この地点は、このようにかなりのV字谷となっています。
これは右側から撮ったところ。
先へ進むと、左の住宅がなぜか一段低くなっていました。
半地下状態。
その左には、支流のような、そうでないような細い道がつながっていました。
せっかくなのでこちらに回ってみます。
すぐ右に曲がると、こんな崖脇の細道。
そこを抜けた先は・・・何と五叉路になっていました。
しかも、5方向のうち、2方向が階段です。
ここもまた「地形の名所」と言いたいポイントです。
この左の道が今通ってきたところ。
これが隣の階段で、
その右隣にも階段。
そして、この右のルートが谷地形となっており、支流のようです。
こちらはあとで訪問するとして、本流を下っていきましょう。
ちょっとこの辺からはっきりした痕跡がなく、写真枚数も少なくなります。
ここは、南からの支流の合流地点で、合流後の下流方向を撮ったところです。
うっかり合流地点をちゃんと撮っていなかったので分かりにくくて申し訳ありませんが。
さらに下流へ向かうと、西徳通りに合流するようですが、現在はほとんど痕跡がなく、難しいポイントです。
この写真の地点に出たのですが、谷底は右の方にあるようですし。
この左の西徳通りに出て、まっすぐ進んでみます。
この交差点を左右に通っているのが西徳通り。
ここを右から流れてきていて、撮影位置近辺で手前に曲がっていたと思われます。
ここで右を向くと、緑道風になっています。
この撮影位置の背後からはちゃんとした緑道が始まっており、本流との合流地点もすぐ近くです。
この辺、説明のための写真をきちんと撮っておらず、ダメダメな記事になってしまいました。
さて、五叉路の地点に戻って、最後の支流をたどります。
この階段を登っていきます。
gooの昭和38年の航空写真を見ると、しっかりハシゴ式開渠が西(左)に向かって延びています。
南(下)から来た本流はハシゴのない開渠のようです。
こんな強烈な崖の下を通っていきます。
すごくいい感じです。
途中で右の方を見てみると、先の方で階段で上がっています。
谷地形であることが分かりますね。
暗渠は谷の南端を通っています。
先で右に蛇行しています。
道が細くなってきました。
そして、かなりの上り坂。
最後にカクッと右折しています。
右に曲がると、もう平らになっていましたので、ここが谷頭ということになります。
短い区間ですが、なかなかに雰囲気がよく、おすすめのルートでしたね。

支流の一部が説明ぐずぐずになってしまいましたが、これですべて紹介し終わりました。
痕跡のあまりないところは紹介してなかったり、不十分なところがいっぱいあることが、谷戸ラブさんのサイトを見ると明らかになってしまうわけですがw