川崎暗渠狂想曲【大丸用水・中野島用水編】⑥
2011年 04月 28日
訪問日:2010/12/11
公園内を探していると、公園の反対側のはずれから出てきていました。
奥の方で右に曲がっています。

回り込んでみると、このように続いています。

あとは同じような光景が続いてしまいます。

蛇行っぷりはなかなか。

これは、やや意図が伝わりにくい標語。

あれ、この写真使ったっけな。

この辺から南武線に沿って進みます。

これは、【稲田堤編】の最終回の最後の写真。
菅堀の支流が「水なし」で合流している地点。

さらに線路沿いに進む中野島用水。

この位置で三沢川に注ぎます。
右の金網の下を通って、左の擁壁の左側を奥から手前に流れる三沢川に注いでいます。
この地点で、三沢川に注ぐ轟音がしていました。
どんな風に注いでいるのか、期待がふくらんでワクワクしているところです。
合流口を見るため、写真奥の南武線の橋を通って反対側に回ってみます。

どうでもいいですが、南武線をくぐる階段がすごく斜め。

さて、反対側に出てきました。
いやいや、なかなかすごい迫力ですねぇ。
まるで滝ですよ。
東京の暗渠ではこんなの見たことないですよね。

感動のあまり、アングルを変えて、ズームで撮ってみました。
迫力満点!

さて、ここで「二ヶ領用水環境マップ」のこの辺りの表記を見ていただきます。
赤い線で円の左端から右へ向かっているのが大丸用水の「中野島堀」。
左下から円中央上に向かって、バックと同じ淡い線で書いてあるのが三沢川です。
三沢川は、付け替えられた流路で、地図上でも「新三沢川」と書いてあります。
かつては、ここになかった川なので、「中野島堀」はまっすぐ進み、二ヶ領用水の本線と出会っていました。
しかし、合流はせずに、立体交差で二ヶ領用水の下を通っていたようです。
写真のマップでは、「大堀」と書いてあるルートです。
現在は、三沢川で完全に分断され、新三沢川と二ヶ領用水との間の区間は完全に空堀状態となっています。
二ヶ領用水より先は、二ヶ領用水の分水から水を供給されて、今も健在です。

さて、先ほどの三沢川への合流地点のすぐ隣に、こんな空堀がありました。
水がなくてカラッカラですねえ。

三沢川の水面を見ると、影にポッカリと穴が開いています。
そして、端の方に人の影が!

工事関係者のようでしたw

空堀の続きはこんな風になっています。
かつての中野島用水は、ここより少し手前を右へそれていくルートになります。
この空堀と旧中野島用水との関係は、実はよく分かっていません;;;
今度調べときますからw

さて、旧中野島用水の、三沢川と二ヶ領用水にはさまれた空堀部分を見ていきましょう。
都合により、二ヶ領用水側からさかのぼっていきます。
二ヶ領用水とのかつての交差地点の脇には、このような案内板がありました。
この案内板は、lotus62さんも取り上げられていました。

放置された感が強い空間。

細い溝の上は、たまに物置として活用されています。

かつて橋であった場所も何ヵ所かあります。

コンクリ蓋が続く区間。

橋が連続しています。

橋の脇に物置。

ここで道を斜めに横切ります。

道の反対側にはゴミ置き場。

ゴミ置き場の下を通り過ぎ、さらに奥へ。

ここから先は入ることができません。
三沢川に続いていた空堀はすぐ近くのはずで、そこへ斜めにぶつかっていくという位置関係です。

さて、いかがだったでしょうか。中野島用水。
結構探索心を満足させてくれましたし、川や用水の歴史も感じられて、よいコースだった気がします。
▲ by ankyo-nekomatagi | 2011-04-28 17:12 | 川崎市の暗渠 | Comments(6)